みなさま「宝相華(ほうそうげ)」というのをご存じでしょうか。 お寺をはじめ、仏教界ではさまざまな場所にデザインされている植物のモチーフです。今回はこちらをおしゃれなリングコレクションにしました。 空想上の花「宝相華」の魅力仏教美術だけでなく着物のモチーフにもよく登場する宝相華は、吉祥の象徴であるともいわれ、中国の唐・宋時代、日本では奈良・平安時代ごろに流行し、装飾的模様として用いられました。あの正倉院宝物の文様にも多彩に展開されているようです。 ラッキーモチーフでもある宝相華をおしゃれなアクセサリーにそんな、古くからラッキーモチーフとして仏教界のみならず、さまざまなアイテムに採用されてきた宝相華ですが、現代においてはあまり広く扱われていないような気がしました。そこで、今回お寺好きのみなさまに、指輪としてご提案しようと考えました。 ボタニカルリングとしてのリデザイン宝相華を調べていると、それは架空の花というだけでなく、牡丹(ぼたん)や芍薬(しゃくやく)・ザクロなど、無数の花の最も美しい部分を組み合わせたような姿だというのがわかりました。 そこで、それぞれの植物の特徴を表現する指輪にするため、3つのデザインに分けてみることにしました。 命の力づよさを感じる「唐草」唐草のデザインは葉を広げ、無限に蔦・茎をのばしていく生命力あふれる姿をイメージして作っています。リーフモチーフですが、よくあるボタニカルアクセサリーとは一味違った雰囲気に仕上がっています。 花咲く直前の神秘的な姿「蕾」存在感のある蕾があしらわれているこのデザイン。ぷっくり膨らんだその姿は、今まさに花咲こうとする神秘的な一瞬を切り取ってデザインしてみました。 華やかさとおごそかさの「花」最後は「花」をモチーフにしたこのデザイン。小さいながらも宝相華の特徴を表現し、小ぶりのリーフデザインもあしらっています。 重ね付けることで宝相華イメージの完成リングそれぞれを、ひとつずつ楽しむとさりげないおしゃれ感を演出できますが、重ね付けすることでその印象はガラッと変わり、ゴージャスにお楽しみいただけますので、ぜひお試しください。 いかがでしたでしょうか。
今回のリングは、使うほどに真ちゅうならではの経年変化をお楽しみいただけます。 「黒く変色しすぎかも?」と感じたときは、お酢(クエン酸・レモン汁でも可)にしばらく浸し、柔らかい布で水気を取りながら磨いてください。 商品は以下フェリシモウェブサイトでお買い求めくださいませ。 指もとに咲く吉祥の華やぎ 宝相華(ほうそうげ)ボタニカルリングの会 月1個 ¥2,300(+10% ¥2,530) おてらぶ部長あこがれの仏像のひとつが「孔雀明王(くじゃくみょうおう)」。明王でありあがら、そのお顔は菩薩のような柔和なお顔をしていて、孔雀に座した姿で表されます。 その孔雀明王が手に持っている孔雀の尾羽がペンキャップになって登場です。 毒を滅して悟りの道へ「孔雀明王」とは?孔雀明王は神仏の世界において明王の位に位置する神仏。もとはインドの国鳥である孔雀が神格化され、仏教に取り入れられた姿です。 インドでは「マハ―マーユーリー」という女神であったともいわれ、仏母大孔雀明王菩薩と呼ばれることもあるようです。 特徴として孔雀に乗っているほか、腕が4つあり、右手には蓮華と倶縁果(ぐえんか)が。また左手には孔雀の尾羽と柘榴(吉祥果)を持ち、それぞれが「敬愛」、「増益」、「息災」、「降伏」のご利益があると伝わります。 持物が多い神仏は、それぞれのアイテムに違った功徳があることが多いので、多ければおいほど、それぞれある事象に特化した功徳があると考えられます。 今回はその持物から孔雀の尾羽をチョイス。孔雀明王の持つアイテムの中で「息災」の功徳があるというものです。 この商品にはペンキャップとしての機能以外に「息災」の効果はありませんが、昨年から世界を取り巻く未曽有の問題に対して、せめて孔雀明王の功徳を知っていただけるきっかけになればと思い企画しました。 直径約10mmまでの、突起のないペンやえんぴつに対応しています。 全5種類、それぞれ色だけでなく質感も全く違う生地で作っているので、その違いもお楽しみください。
商品は以下フェリシモウェブサイトでお買い求めくださいませ。 ペンやえんぴつが華麗に変身 孔雀明王羽根ペン風キャップ 月1個 ¥900(+10% ¥990) 帝釈天に仕え、仏教世界の東西南北を守る四天王ですが、広目天だけ武器を持たない姿で表されることがあるというのをご存じでしょうか。今回はその広目天をモチーフとしたペンケースのご紹介です。 武器ではなく巻物を持つ姿広目天は四天王のうち、西方を護る守護神であると伝わります。仏像や仏画で表現される姿はさまざまですが、日本では甲冑を身に着けた唐風の姿で表されることが多いようです。 天平時代の像では、筆と巻物持つ姿で表されることがあり、その巻物にはこの世で生きるモノのことがすべて書き記されているのだそうです。それには広目天の名前に秘密があるようです。 毘楼博叉(ヴィルーパークシャー)広目天はインド神話でヴィルーパークシャーという名で雷神インドラの配下でした。その名は「種々の眼をした者」と意味だそうです。仏教に取り入れられた後、その名の意味が「千里眼」と拡大解釈され、そこから広目天と訳されたのだそうです。 巻物をペンケースにした理由この広目天のストーリーを調べてインドラの話が出てきたときは驚きました。このインドラは仏教に取り入れられた際、帝釈天という神仏になるのですが、その帝釈天が持つ金剛杵を、過去ペンケースにしたことがあったのです。帝釈天と広目天の関係性を想うと不思議なご縁を感じました。 そのようなこともあり、広目天をモチーフにしたグッズもペンケースにしようと思ったのでした。 かさばる文具は巻いて保管が天部流巻物状のペンケースには、内側に大小さまざまなポケットを用意しています。これによってバラバラしがちなふせんや、長さの違うペンやえんぴつ、カッターナイフやはさみなどを仕分けしてすっきり収納することが可能です。
みなさん、獅噛(しがみ・しかみ)って知っていますか?主に天部の仏像の鎧飾りとして表現されている獅子のデザインなのですが、これがカッコいいのです!!そのような、おてらぶ部長の個人的な獅噛愛から生まれたのが、この「獅噛ステープラー」です! 獅噛の魅力①:噛むデザイン獅噛の魅力を語るうえで外せないのが、この「噛む」デザイン。仏像以外にも、古くから兜飾りや鎧飾り、鉄瓶、お祭りに使う山車、人形の飾りなどに扱われていましたが、そのどれもが歯をむき出し何かを噛む状態で表現されています。一説には魔除けの願いも込められていたのだとか。 獅噛の魅力②:仏像ごとに違う様相ここはあえて仏像で表現されている獅噛に限定して語りますが、同じ獅噛であっても彫り上げた仏師の手によって実にさまざまな形が存在しています。 時に人のような顔、また時に動物のような顔、そのどれもが必死に何かを「噛んで」いるのです。仏像拝観する際につい獅噛に目をやってしまうのは、邪鬼を愛でるときの気持ちにも似ているのかもしれません。 グッズは「噛む」=「ステープラー」に決定さて、獅噛の魅力は「噛む」ことにあると分かりました。そうなると、なんとしても「噛むアクション」が必然なグッズにしなければなりません。そこで部長は「ステープラー(ホッチキス)」に目を付けました。机の上に文具として獅噛がある暮らし……いいかもしれません! 仏師の先生による原型製作獅噛愛をこじらせて、ステープラーにしたい!というところまではきましたが、肝心の獅噛についての情報が少なすぎるという問題に直面。そこで社外にいるお坊さん、学芸員の先生はじめ、いろんな人に相談していると、ある仏師の先生にお力を借りることができました。 ご協力いただいたのは、仏師・立花麟士(たちばなりんし)さん。なんと3歳で仏さまの絵を描く「写仏」を始め、10歳より仏像彫刻を行われたという、一生のうちほぼすべてを神仏に関わる世界で生きている方です。 その後20歳になると大仏師の下へ内弟子として入門し、2013年 仏師号「麟士」を頂戴し独立。2016年より四国八十八ヶ所四番札所大日寺様の執り行われた『平成の大改修』の仏像御修復全般に携わられます。 そのような仏師の先生に今回の話をしたところ(正直、はじめ怒られるのでは?と思いましたが……)快くお受けいただきました。 予想外!?仏師だからこその苦難原型制作着手後、立花さんは仏師ならではの苦難に見舞われたのだそうです。それは、日ごろから木を削って仏像を作るところから、粘土という素材をつかうことでの異素材への挑戦と、木を削る=引き算で作るのとは違い、粘土で足していきながら作るという、基本的な作業の違いによるものだったとのこと。 しかしそこはモノづくりのプロ。苦労されながらも、徐々にコツをつかみ、原型は仕上がっていくのでした。 どうでしょう!こちらは粘土で作った原型なのでグレー色ですが、このままでもすでによい雰囲気です。ここから量産に向けて、着色のテストサンプルを製作する工程に移りました。 テストサンプルの完成着色イメージは3種類製作しました。左から銅像、木像、塑像(粘土)のイメージです。 それぞれの色がそれぞれの素材を絶妙に表現できていたこともあり、今回はすべて採用となりました。 手に持ったときの大きさイメージはこのような感じ。思わず意味もなくガチガチとしてしまいたくなる絶妙の大きさです。中にホッチキス芯が入っているときは取り扱いにご注意くださいね。 使用できる芯は一般的な10号針を採用しました。ふだん使いしやすいのもおすすめポイントです。写真のようにガバっと開けて芯をセットします。
いかがでしたでしょうか。 獅噛ステープラーはフェリシモウェブサイトでお買い求めくださいませ。 がちっと噛み綴じる獅噛ステープラー 月1個 ¥1,700(+10% ¥1,870) 2020年に発売し好評のうちに即完売した「花まつりスノードーム」が数量限定・新色になって復活します。 桜色になってリニューアルドーム内のお釈迦さまや、蓮の色も完全新色。 もちろん台座の白象も、桜色にドレスアップしています。 ドームの中に舞い散る「花びらラメ」に追加して「光ラメ」も入り、よりキラキラとした雰囲気を前回より長く楽しむことができるようになりました。
「花まつりスノードーム2」は以下のフェリシモウェブサイトでお買い求めくださいませ。 しゃかしゃか花舞う花まつりスノードーム2 月1個 ¥1,700(+10% ¥1,870) お釈迦さまの誕生を祝うグッズがない!ということから誕生した「花まつりスノードーム」。発売前からSNSを中心に好評で、ご購入いただいた方からは「かわいい!」「こういうのが欲しかった!」など嬉しいお声をたくさんいただきました。 スノードームは小さいながらもドームの中に物語を感じる素敵なアイテム。そこでこのスノードームを舞台にお釈迦さまの一生を多くの方にお伝えしたい!と思い、今回第二弾となる「初転法輪(しょてんぽうりん)スノードーム」を作ることにしました。 初転法輪って何?「初転法輪」とはお釈迦さまが初めて人に教えを説いた出来事のことです。長い修行を経て得た悟りの内容ですが、お釈迦さまは最初は人に伝えようとしなかったのだそうです。 それは「すばらしい教えを自分だけのものにしたい」というのではなく、その教えがあまりにも難しく、常識的な考え方が身についてしまった人々には、誤解なく伝えることができないと感じていたのだそう。 しかし、天に住む梵天(ぼんてん)という仏さまの説得を受けて、ようやく人に伝えていく決心をされたのだそうです。 その記念すべき(と言っていいのでしょうか)最初のお説法こそ、この初転法輪ということなのです。 かつての修行仲間に伝えた教え最初の教えは、ベナレスの郊外サールナートという場所にある鹿野苑(ろくやおん)という鹿がたくさんいた場所で行われました。伝えた相手はかつてともに苦行をしていた5人の仲間たち。 お釈迦さまは過去に苦行を行っていたのですが、ある日このまま苦行を続けても真理にたどり着くことはないと気づき、苦行をする場所「苦行林」を後にしていたのでした。 そのようなことがあったので、5人の仲間たちはお釈迦さまが遠くから歩いて来るのを見て「逃げ出した者の言うことを聞く必要はない」と話していたのだそう。しかし対面したお釈迦さまは、明らかに違う雰囲気をまとっていました。そしてお釈迦さまは5人の仲間たちに自ら、悟り「覚者」となったことを伝えて5悟りの内容を伝えたのだそうです。 スノードームのデザイン今回もデザインは、前回に引き続き、大仏写真家の半田カメラさんにお願いしました。 半田カメラさんは、カメラマンとして活動する傍ら、大仏写真家として日本中の大仏を撮影し続けています。現在まで国内250カ所、300尊の大仏さまを撮影したのだそう。 カメラマンですがイラストもお得意という多才な方で、前回の花まつりスノードームもから引き続き、今回もデザインを担当してくださりました。 一番最初に上がってきたのがこの3つのデザイン(クリックで全部見れます)。アユタヤの仏頭のようなものが見えているものや、ナーガが台座にいるもの。一番右は悪魔たちの誘惑ですね。 このときはまだ「初転法輪」にするか「成道(お釈迦さまが悟った瞬間)」にするかが、おてらぶの中でまとまっていませんでした。よく見るとお釈迦さまの手の印相も、魔を払う「降魔印」を取っています。 デザインの完成打ち合わせを進めていき、改めて「初転法輪」をデザインすることとなり、今回のデザインが完成しました。イラストの段階でも、鹿野苑をイメージする鹿の台座や、5人の仲間たちが表現されています。 注目したいのが、おしゃお釈迦さまの手の印相。ちゃんと「説法印」に変更されています!(さすがは半田カメラさんです) 原型制作スタート原型師の方も前回と引き続きでしたので、イラスト図を見ていただいただけでここまでのモノを仕上げてくれました。ここから、細かな修正点をひとつずつ手直ししていきます。 木の葉のディティールを追加したり、切り株をよりそれらしくしたり、木の裏側に小鹿を追加したりして原型は無事完成。着色イメージを作るところまで進めることで、かなりイメージに近くなってきました。 細かな差ではありますが、ラメの色差も慎重に選んでいきます。 完成!初転法輪スノードーム大きさも前回の「花まつりスノードーム」と同サイズになっています。 いかがでしたか。
お釈迦さまのストーリーを表現していくスノードームはまだまだ続きます。これからもお楽しみに! 「初転法輪スノードーム」は、以下のフェリシモウェブサイトでお買い求めくださいませ。 しゃかしゃか光かがやく初転法輪スノードーム 月1個 ¥1,800(+10% ¥1,980) 聖林寺とは聖林寺は奈良桜井の多武峰(とうのみね)街道の入り口にあたる場所に建立された真言宗室生寺派の寺院。 境内からは三輪山や箸墓古墳をはじめとする大和盆地を望むことができて、この風景が本当に美しいのです。もしみなさまがお参りに行かれて本堂からこの景色を眺めると、遥か昔この地にあったであろう風景に想いを馳せてしまうことでしょう。 聖林寺は藤原鎌足の長子定慧(じょうえ)の創建と伝えられていて、江戸時代に入ると文春和尚によって現在の本尊・子安延命地蔵菩薩像が安置されました。丈六サイズ(一丈六尺=約五メートル)もあるお地蔵様は対面した際の安心感も格別です。 本堂左手奥よりお堂を抜けるとコンクリート製の渡り階段があり、そこを上がった先の観音堂に国宝十一面観音菩薩立像が安置されています。今回のクラウドファンディングは、この観音堂の改修工事のために立ち上げられました。 こちらの観音堂、頑丈そうなコンクリート造りですが、実はかなり古いもので老朽化が進んでいる様子。それもそのはず、こちらの観音堂は、昭和34年(1959)に造られた、日本で初めてのコンクリートによる国宝のための観音堂なのだそう。趣はあるのですが、大型の地震災害も想定される昨今、今の状態を決して無視することはできません。 現代の大勧進はクラウドファンディングへ 国宝となっている仏像だから、国からの補助が出ているはず。そう思われるかもしれません。確かに国から補助は出ますが、国宝レベルの仏像を維持するために必要な金額を考えると頼りきれる額ではありません。 昨今、大型の地震が日本列島を襲っていることからも不安は大きく、早急に免震・耐震性のある観音堂が望まれるため、新たな観音堂の建設を計画しています。 一日も早く膨大な改修事業費用のほぼ全額をお寺が工面する必要があるということで、今回のクラウドファンディングを立ち上げられました。 次の世代に観音様を残すお寺には古くから勧進(かんじん)というものがあり、仏像や仏堂の建立や修復のために信者に寄進を募ったりしました。お寺という場所が生活者の共有の場所であり、その場所をよくしようということで必要な金額をみんなで集めるというシステムはまさに現代におけるクラウドファンディングです。 いかがでしたでしょうか。
聖林寺に行ったことがある人も、まだ行ったことはないけれど、国宝十一面観音菩薩を一度は見てみたいと思っている人も、このクラウドファンディングは滅多にないご縁の結び方なのかもしれません。 聖林寺 観音堂改修クラウドファンディングは2020年12月24日まで開催しています。 奈良・聖林寺|国宝 十一面観音、観音堂改修のためのご支援を(READY FOR) 地獄にいる鬼のことを獄卒(ごくそつ)といいます。今回はその獄卒の中でもっとも有名ともいえる牛頭と馬頭をポーチにしました。牛頭馬頭って何?なぜポーチになったの?まずはそのようなところから説明していきたいと思います。 地獄の門を監視する鬼コンビ まずはこの牛頭と馬頭という鬼についてご説明します。仏教において語られる「地獄」では、人間は生前での罪を閻魔大王の前で裁判によって裁かれるといいます。 その判決によって私たちは地獄の亡者となり、ときに地獄へと送られることになるのですが、その先で待ち構えているのが「獄卒」と呼ばれる鬼たちです。獄卒とは地獄において監視役・役人のようなものだそうで、地獄から逃げ出さないように見張っているのだそう。 獄卒にはいろんな姿の鬼がいるのですが、その中でも特に有名なのがこの牛頭(ごず)と馬頭(めず)。文字通り牛の頭を持つ鬼と馬の頭を持つ鬼の姿をしています。 では、なぜこのふたりが有名なのかというと、このふたりは地獄の門の番人であるといわれることがひとつ。そして必ずふたりで行動しているからではないでしょうか。地獄の様子を描いている古い絵巻などにもよく登場しています。ん~…控えめに言っても怖い(特に目が) 監視役=大切なものを監視・管理するグッズにそんな、地獄で目を光らせる牛頭と馬頭を、大切なものをしっかり監視・管理するアイテムにできないか、と考えて、かわいらしいぬいぐるみポーチにする企画がスタートしました。企画書段階ですでに大まかなデザインは出来上がっています。ここからどのような流れで完成するか見ていきましょう。 1stサンプル到着こちらがファーストサンプルです。企画書通りではありますが、最終版との違いがいくつかあります。スカーフを巻いていたり、黄色い腰巻をしていたり。馬頭には角が生えていて頭絡(とうらく)をはめています。一方、背負いつづらがないようです。ここから更にブラッシュアップが始まりました。 2ndサンプル到着この段階でピンク色と青色が逆になりました。つづらのイメージも具体的にイメージをすり合わせます。 3rdサンプル到着色が落ち着いてきました。目や鼻の刺繍もここで入っています。つづらもよい感じに「獄」の紋が。 獄卒かくしワザポーチ完成!こうして完成したのが、この獄卒かくしワザポーチです!細かな魅力も見ていきましょう。 あの獄卒がここまでかわいくなるなんて、企画しているおてらぶでさえ想像もしませんでした。 こちらの獄卒ポーチたちは、7/24から京都国立博物館で開催される、特別展「聖地をたずねて─西国三十三所の信仰と至宝─」特設ショップで購入いただけます。そして… じゃーん!フェリシモでは別カラーバージョンの発売が決定! まるで絵巻の中から飛び出してきたかのようなシックカラーの牛頭と馬頭です。 つづらはナチュラルカラーに変更。印象がガラッと変わりましたね。 つづらポケットを開けると、大切なものを収納できる仕分けポケットやゴムホルダーなども。(ポケットの仕様は企画展限定版も同じ仕様です) いかがでしたでしょうか。
限定版極彩色バージョンは、7月24日から京都国立博物館で開催される、 特別展「聖地をたずねて─西国三十三所の信仰と至宝─」の会場で。 通常版バージョンは、以下フェリシモウェブサイトでお買い求めくださいませ。 牛頭馬頭がしっかり監視 獄卒かくしワザポーチ 月1個 ¥2,500(+10% ¥2,750) ■素材 / ポリエステル100% ■サイズ/縦約18cm、横約11cm、奥行き約11cm(中国製) ![]() 仏教の世界に伝わるみほとけたち。それぞれのみほとけには功徳やご利益などがあり、お寺に伝わる伝承や経典などに詳しく書かれています。今回は、そのような功徳やご利益ではなく、私たちが暮らしの中で、ふとみほとけの姿を借りて伝えたいメッセージを表現するマグカップを考えてみました。 地蔵菩薩と閻魔大王のメッセージ道を歩いていると出会うことがあるお地蔵さまは、正式には地蔵菩薩(じぞうぼさつ)といい、地獄の閻魔大王と同一人物であるといいます。詳しくはこちらの記事もどうぞ。 穏やかに私たちを意を見守ってくれているお地蔵さまと、生前の罪を厳しく裁く閻魔大王が同一人物というのは、とても興味深いですね。今回のメッセージマグカップにはぴったりのモチーフだと思い作ったのがコチラです。 地蔵菩薩が描かれているマグカップですが、こちらの黒くデザインされている部分はサーモインクという温度で変化する特別な塗料で塗られていて、高温の飲み物を入れるとみるみる変化します。 そしてへんかした姿がこちら! 黒いインクがすべて消えて赤いマグカップに。閻魔大王が出現しました。 みほとけと共に伝えるメッセージマグカップの持ち手のちょうど反対側には、英文でメッセージがあしらわれています。 地蔵菩薩があらわれているときは、 Make haste slowly. 「急いでいるときこそ、ゆっくり慎重にね。」 とやさしくみやさしく見守ってくれているようなメッセージが。 高温の飲み物を入れるとあらわれるメッセージは、 Don't lie to me. 「私に嘘はつかないでね」 と、ウソを見通す閻魔大王らしいメッセージです。 いかがでしたでしょうか。ちょっとしたお茶の時間にも今のあなたの気持ちを代弁するメッセージマグカップを使っていただくと、気づく人にはグッと刺さるコミュニケーションになるかも?
アツい飲み物で大変身 地蔵閻魔メッセージマグカップ 1個 ¥2,700(+10% ¥2,970) ■素材 / 磁器 ■サイズ /口径約8cm、高さ約9cm、容量約350ml (日本製) このたび、東京は目黒にある五百羅漢寺と一緒に、エチケット布マスクを作らせていただきました。オーガニックコットンのやさしい肌触りと立体縫製のマスクは、これからも必要とされるエチケットシーンにもぴったりです。デザインの特徴はズバリ白澤(はくたく)。あまり聞かない名前ですが、いったい白澤とは何なのでしょうか。 神獣・白澤の伝説白澤は中国に伝わる神獣です。文献には古代中国の聖王であった黄帝が東シナ海でこの白澤と出会ったとあり、そのとき黄帝は白澤から人びとに災いをもたらす病魔や天災の対処法を詳しく授かったのだとか。 その後、白澤の伝説は日本にも伝来。当時の人びとは病魔除けに白澤の絵を枕もとに置いて寝る風習があったなど、多くの人びとの信仰を集めていたのだそうです。 人を超越した神獣の姿そしてこちらが五百羅漢寺に伝わる護法神像、白澤像の姿です。 ご覧の通りとても独特な姿をしています。人の顔、牛の胴体、虎の尾を持ち、顔と両方のお腹に各三個の目を持つ神獣だと伝わっているようです。まるでファンタジー映画やゲームに出てくるキメラや、妖怪の鵺(ぬえ)のようです。やはり神獣というくらいですから、人知を超えた姿で現れるのでしょうか。 白澤像を今も祀る五百羅漢寺この白澤像を古くから現在まで祀るお寺が五百羅漢寺。元禄時代創建のお寺で、今は東京目黒に移転していますが、かつては深川(現在の江東区大島)にある禅宗のひとつ黄檗宗の寺院でした。 当時の境内にあった「三匝堂(さんそうどう)」は当時珍しい三階建ての高層建築で、らせん状の回廊がまるでサザエのようだということで、「さざえ堂」とも呼ばれていました。隅田川を隔てて富士が良く見えたそうで、葛飾北斎の描く富岳三十六景にも当時の五百羅漢寺の様子が描かれています。 圧巻の五百羅漢像五百羅漢寺に現存する約300体の羅漢像や白澤を含む諸仏像は、僧侶であり仏師でもある松雲元慶(しょううん げんけい)が十数年の歳月をかけて、たった一人で彫り上げたものなのだそうです。 白澤をモチーフにした理由五百羅漢寺と一緒にエチケット布マスクを作ったのは、白澤の病魔除けの伝説を、マスクに取り入れたいと思ったのがきっかけでした。昔の人が枕もとに白澤の絵を置いて病魔除けを願ったように、マスクをつけることで、同じように願うことができたらすてきだなと思い企画してみました。 白澤印のマスクデザインは全3種お届けするデザインは全3種。これは、白澤の目が、頭、右胴体、左胴体と3カ所にあるというところから着想しています。ベース生地はふだん使いしやすい色目を選び、それぞれの生地色に合う刺繍ひもで、それぞれ違う場所に刺繍しています。 やわらかく肌触りのいいオーガニックコットンマスク生地はオーガニックコットンを使い、肌に触れる時間が長いからこそやわらかな肌触りにこだわりました。 長時間耳にかけることが当たり前になりつつあるマスク文化。少しでもストレスなく使えるように、耳かけのひもはゴムではなくひも仕様に。とめ結びにすることで自由に輪っかのサイズを変えてご使用いただけます。 お届けする際は、ひもを長めの状態でお届けしますので、耳に掛けるのではなく頭の後ろで横向けに結んで使用することも可能です。 いかがでしたでしょうか。五百羅漢寺に今も伝わる白澤の伝説をマスクに添えて、おしゃれに気持ちよくエチケット習慣を過ごすことができれば幸いです。
ご注文はこちらからどうぞ↓ 病魔退散! 白澤印のオーガニックコットン布マスク 月一枚 ¥1,600(+10% ¥1,760) ■素材 /綿100% ■サイズ / マスク部分:縦約14cm、横約24cm ※手洗い可 (日本製) Twitter界で今一番、丁寧暮らしを実践しているともウワサされている『丁寧な暮らしをする餓鬼』とおてらぶがコラボレーション!丁寧清潔な蚊帳生地ふきんを一緒に作ることになりました。 丁寧な暮らしをする餓鬼って何?丁寧な暮らしをする餓鬼(@gaki_teinei)とは、2019年のお彼岸に、Twitterに突如現れたアカウント。見た目はまさに餓鬼道にいる餓鬼ですが、日々丁寧な暮らしをおくりその様子をつぶやくという謎の行動と、今あるものを大切に使って暮らす様子を見た者はみな、大切なものに気づくことができたとかできなかったとか…… まるで絵巻のような世界感で一日数回、半角カナでカタコトな言葉をつぶやくスタイルで、不思議な魅力をふりまく餓鬼は、一部から「ガッキー」の愛称で呼ばれ、約1ヵ月でフォロワー数4万人を超え、2020年7月現在で9万人を軽く超えるフォロワー数を持つ人気アカウントになりました。(餓鬼が) 現在は、さまざまな雑誌に出演したり、単行本も発売されていますので気になった方はぜひご一読を! 丁寧な暮らしをする餓鬼(KADOKAWA) 著者:塵芥居士 書店・インターネットにて好評発売中。 そもそも餓鬼って何?このようにガッキーが多くの人に愛されているのはわかりましたが、そもそも「餓鬼」とはいったい何なのでしょう。実はここに仏教で伝わる「六道輪廻」という考え方が関わってきます。 仏教では人間は死んだあと生まれ変わる運命があると説かれています。そして人は生まれ変わる際に生前の行いによって6つの世界に振り分けられるのだそうです。その6つの世界のうちのひとつ「餓鬼道」に生まれると、私たちはこの餓鬼という姿になり、常に飢えと渇きに苦しむのだといわれています。 ※六道輪廻については過去同じコンセプトで作った商品がありますので、そちらもご覧ください。 最近は、絵巻の世界を飛び出してさまざまな場所に行った思い出を投稿するなど、ガッキーのアクティブな面も見ることができます。意外と旅好きなご様子。 かと思えばフォロワー数が減ったとき、思わず泣いちゃうような弱い面も……(ガッキー…泣 はじまりはカレーの香りと共におてらぶ 「最近気になる人、人かな?がいるんです。丁寧な暮らしをする餓鬼という人なんですが……」
カレー坊主「その人存じ上げていますよ。今、お仕事もご一緒しているのでご紹介しましょうか?」 おてらぶ 「ありがとうございます!(ん?お仕事をご一緒している…?どういうことだろう」 そうしてご紹介いただいたのはガッキーを良く知る人物、塵芥居士(ちりあくたこじ)さん。その方に相談したところ 「グッズを作るなら、ちゃんと丁寧な暮らしができるものを作りたい」 「キャラグッズではなく、日本の伝統産業や今に伝わる職人の技を、暮らしに役立てるものを作りたい」 と、おだやかかつ、熱いパッションを話していただきました。 これにはおてらぶも共感。グッズ開発の根っこになる企画コンセプトを「丁寧暮らし」に絞って商品開発がスタートしました……(後編に続く) みなさんお風呂の時間はお好きですか?一日のつかれを癒やすためにどんなに忙しくても湯船につかるという人も多いのではないでしょうか。 そしてお風呂のお水を使ってお洗濯するという人も多い事でしょう!(やりくり上手さん手を挙げて~) そんな人のためにこちらの商品、ころころ蓮蕾お風呂ボールをおすすめさせてください! お風呂ボールの仕組みこのお風呂ボールは、湯船に入れるとぷかぷか浮かび、お湯に浮いた皮脂を吸着していきます。そのからくりが、見た目のカジュアルさとは違う複雑な内部構造にあります。 海で起こってしまった船舶事故などで漏れ出した重油を回収する特殊な繊維を使って油分を吸着するというものです。お風呂ボール内部には浮力材が入っているので、沈まず浮く仕組みになっています。 ※浮力材の入り方や、水分のしみ込み方によって斜めになったりしますが、機能的には問題ございません。 お風呂の油脂を吸着こちらはわかりやすく色を付けたオイルで検証したものです。 お湯の表面に浮いた油が、徐々にお風呂ボールに吸い寄せられています。 放置して約20分後の様子です。色付きのオイルが吸着されているのがわかります。同時に水分も吸収しているので、少し沈んでいるようです。 お風呂に浮かぶボールを蓮の蕾に見立てましたおてらぶが作るお風呂ボールですから、仏教的なモチーフを探し、蓮の蕾(つぼみ)にしました。仏教では蓮華とよばれる蓮ですが、一節には蓮と睡蓮の両方を指して蓮華と呼ぶのだそうです。
どちらも水中の泥に根を下ろし美しい花を咲かせる抽水植物とよばれますが、その様子を仏教では、泥から生まれても泥に染まらない尊きものとして語られています。 ご注文はこちらからどうぞ↓ お風呂の水を清浄に ころころ蓮蕾お風呂ボール 1個 ¥1,800(+10% ¥1,980) ■素材 / 表地:ポリエステル・ナイロン 中わた:ポリプロピレン・ポリエチレン ビーズ:ポリプロピレン(竹炭含有) ひも:ポリエステル インシュロック(留め具):ナイロン ■サイズ / 約10×10cm、ひも約17cm(全長)(日本製) カレー坊主さんに塵芥居士さんをご紹介いただき、コラボグッズを作るプロジェクトがスタートしたのですが、そのアイテムがすぐに決まったわけではありませんでした。途中、マグカップや箸置きなどさまざまな案が出ましたが、どれも決定的に「丁寧な暮らし感」が欠けていました。 そこで、もう一度フェリシモ社内でアンケートをとってフェリシモの大切にしてきた、ふだんの日常でのグッズを通じて特別感を感じれること、そしてそれが本当に暮らしに役立つことは何かをリサーチしなおした結果、「蚊帳生地ふきん」が案にあがりました。 蚊帳生地ふきんの特徴蚊帳生地ふきんは奈良県の特産物のひとつです。綿やレーヨンで作られ、多くは何層も重ねた状態で作られていて、吸水性も抜群で使い込むほどふっくらとした手触りになるため、愛着がわくふきんです。綿には綿の、レーヨンにはレーヨンの良さがあり、その用途によって使い分けられます。 今回の蚊帳生地ふきんを作ってくれている工場は、古くより奈良で地場産業を支えてきた工場で、今回の企画にぴったりの職人さんたちが手掛けてくれています。 こだわりの仕様とデザインふきんは、第1層を綿に、第2層目~7層目までをレーヨンを採用。手に触れる1層目を綿にすることで手触りはふわふわ柔らか。実用性を考えて吸水性に優れたレーヨン生地を重ねることで実用性・清潔感も兼ねることができました。 細部に見える塵芥居士氏のこだわり気になるガッキーはプリントではなく、純白の蚊帳生地にワンポイントの刺繍で再現しました。全6種類あるデザインは、それぞれ塵芥居士さんの書き下ろしオリジナルデザイン。図案は一度原作タッチで描き起こした後、刺繍糸の太さを考慮しつつリデザインを重ねました。このあたりも塵芥居士さんのモノづくりに対する本気さがあらわれています。 さまざまな丁寧暮らしの姿をデザイン暮らしの中のいろんなシーンで丁寧暮らしをするガッキーの様子を再現しました。それぞれのデザインで使っている刺繍糸は、イメージに合わせて塵芥居士さんが日本の伝統色から選んでいます。 刺繍糸とあわせたループもついているので、ふきんを乾かす際の吊るし干しにも便利です。 いかがでしたでしょうか。贅沢7層仕上げのふわふわ清潔な蚊帳生地ふきんは本当におすすめです。なにより刺繍のガッキーがかわいいのがポイントです。 そんなかわいいガッキーの丁寧暮らしを楽しく読める単行本が現在発売中です。この本の中で、仏教的な解説をしているのが、ブログ記事前半でお話ししましたカレー坊主さんでした。(一緒にお仕事をしているというのはこのことだったんですね) 塵芥居士さんとカレー坊主さん、そこからおてらぶと不思議なご縁つなぎで完成した蚊帳生地ふきんをぜひよろしくお願いいたします。
ご注文はこちらからどうぞ↓ 丁寧な暮らしをする餓鬼の蚊帳生地ふきん 月1枚 ¥900(+10% ¥990) ■素材 / 表面:綿100%、中・裏面:レーヨン100% サイズ / 約30×30cm (日本製) このたび奈良は桜井にあるお寺、聖林寺とコラボレーションして、光のかけらブレスレットを発売しました。光のかけらとはいったい何なのか?商品の紹介と合わせて、お寺のエピソードもご紹介します。 奈良桜井の名刹 聖林寺聖林寺は桜井市街地の南方、北方に奈良盆地を見下ろす小高い位置にある真言宗室生寺派のお寺です。境内からは美しい三輪山の山稜、古代大和の古墳が散在する盆地を一望でき、天平の時代の風景を想像したくなる。そんな雰囲気のお寺です。 本堂の中央に、本尊である大きな子安延命地蔵さまが座しています。こちらは江戸時代中期に本堂を作る前に石像の子安延命地蔵坐像を安置し、そのあとに本堂を建立しているのだそう。 本尊である子安延命地蔵さまを右手に本堂を抜けて階段を登っていくと観音堂があり、そこに国宝・十一面観音立像が安置されています。 このお像には光背がなく、本来あった宝相華唐草の光背の残欠は現在、奈良国立博物館に寄託中です。 こちらは聖林寺に展示されている宝相華唐草の光背の想像図です。この姿はいくつかの説があるうちのひとつで、現在も調査が進められています。 残っている残欠の造りや装飾を見る限り、華やかで見事なものであったと想像されますね。ロマンを感じます。 光背とは神仏から発せられる光明のことですが、古くは光背のことをただ一文字「光」と呼んでいたそうです。今回はこの儚く残る光背をデザインモチーフに、天平時代から残る光の輝きとしてブレスレットにしようと思いました。 光のかけら企画会議スタートこちらは企画書段階のときのラフスケッチです。この段階でアクセサリーの構想は決まっていましたが、パーツの大きさやアクセサリーとしての仕様はまだ未確定でした。この企画書を参考に、聖林寺ご住職の倉本さんを中心としたチームで、企画会議を重ねていきました。 次の会議で提出したのがこの状態です。驚くべきはその造形のち密さでまさに光背の残欠パーツの細部がそのまま再現できています。 留め具に関しては、アクセサリーメーカーと相談してブレスレットを自分で留めるのをスムーズにできるためにとスライドビーズを採用しました。 またカラーはこの段階でシルバーとゴールド両方を作りましたが、企画会議の中でゴールドを採用することになりました。少しずつイメージが形になってきています。 全体のデザインが決まったところで細部の詰めをしていきました。こちらの写真は、アクセサリーのメインパーツになる部分のテクスチャーを決めているところです。ツルっとした状態ではなく、細かなニュアンスを入れるために微妙な違いで仕上げたものを4パターン用意し、最適な状態を決めていきます。 そうして出来上がったのがこちら!いかがでしょうか。華美すぎず儚さも感じつつも、かつての宝相華唐草光背の荘厳さを感じることができそうな仕上がりになりました。 スライドビーズも適度にしっかりした締まりで、片手で自由にサイズ調整が可能です。 このブレスレットはおてらぶにとっても、お寺と一緒に一歩ずつともに作り上げた思い出深い品になりました。かつて十一面観音の背部で輝いていた光を少しでも感じていただければ幸いです。
ご注文はこちらからどうぞ↓ 聖林寺十一面観音 光のかけらブレスレット 1本 ¥3,200(+10% ¥3,520) ■素材 /すず合金(すず・アンチモン/ゴールドメッキ)、真ちゅう(ゴールドメッキ)、シリコーン ■サイズ / 内周約16~26cm (日本製) こんにちは、おてらぶ部長のひさよしです。 このたび、新商品 妙見菩薩グラスコードを発売しました。 いつものインパクト系アイテムとは少し違ったおしゃれアイテムに仕上げてみましたので、今回はこだわりのポイントをご紹介したいと思います。 グラスコードとは?グラスコードはその名の通り眼鏡に使うストラップコードのことです。眼鏡が落ちないようにテンプルやモダンに取り付けて使うもので、少し前まではご年配の方々が老眼鏡用に愛用しているイメージが強かったのですが、最近はサングラスニーズとしての利用も増えています。 その背景には昨今のフェスブームがあるようです。確かにすぐに取り外せて邪魔にならないというのは、レジャーシーンでは需要がありそうですね。最近のものはデザインも洗礼されてきているのでアクセサリーとして扱えるのも特徴ですが、本来はあくまでも実用を目的として使うアイテム。ネックレスはちょっとハードルが高いな……という人でも、実用アイテムのグラスコードなら取り入れやすいのではないでしょうか。 デザインテーマは「妙見菩薩=北斗七星」今回のグラスコードは能勢妙見山とコラボレーションして北斗七星をテーマにデザインしています。能勢妙見山は北斗七星・北極星を信仰する「北辰信仰」を通じて自然の大切さを伝え、開運をつかさどる星の王さま(北極星)をお祀りするお寺です。そして「妙見菩薩」とは北極星または北斗七星を神格化した天部の仏さまです。 ※能勢妙見山についての記事はこちらからどうぞ。 グラスコードには7つの天然石と1つの天然ブナ珠をレイアウトしています。この7つの天然石が北斗七星をあらわしています。そして天然ブナ珠は北斗七星によりそうように存在している8番目の星、輔星(ほせい)をあらわしています。北辰信仰ではこの輔星の存在も大切にしているのだそうです。 能勢妙見山で採れた天然ブナ珠天然ブナ珠は、能勢妙見山のブナ林で採れたものを加工して使わせていただいています。 能勢妙見山にあるブナ林は約一万年前から続くブナ林で「能勢妙見山ブナ林(通称:北極星の森)」と名付けられています。古くからお寺と地元の人々に守ってこられたこの林は、現在も僧侶のみなさんや職員のみなさん、また有志のメンバーが集まる「能勢妙見山ブナ守の会」の手で保全活動が行われています。 違った素材が集まって完成する美しさ最近のグラスコードはおしゃれアイテムとして素材やデザインも変わってきています。今回作らせていただいた妙見菩薩グラスコードも5つの素材(パーツ)を使用しています。 1)真ちゅうパーツ、2)六角グラスビーズ、3)天然石ラピスラズリ、4)丸型グラスビーズ、5)ブナ珠です。 それぞれのパーツはとても小さく個性の際立った素材たちですが、つらなることで全体の雰囲気をうまく整えてくれています。 それぞれのパーツは能勢妙見山の僧侶の方や職員の方と、お寺のイメージやおしゃれさのイメージを共有しながら吟味し、打ち合わせを何度も行ってチョイスしました。 グラスコードとしての使い方はもちろん、眼鏡を取り付けるシリコンパーツを外すことで、ネックレスやブレスレットとしても使うことができますので、いろいろな使い方で楽しんでくださいね。 きらりと輝くナナツボシ 妙見菩薩グラスコード
1本 ¥4,300(+10% ¥4,730) ●素材 / グラスビーズ、天然石(処理石)、天然木、真ちゅう、ステンレスワイヤー、シリコーン サイズ / 全長約77cm、ブレスレット・ネックレス時長さ約74cm (日本製) ※この商品は、お申し込みいただくと2020年9月分でお届けいたします。 ⇒お申し込みはこちらから ※この商品は、メリーポイントでの交換もできます。 ⇒メリーポイントでの交換はこちらから みなさまこんにちは、おてらぶ部長のひさよしです。 このたび新商品、きらりと輝くナナツボシ 妙見菩薩グラスコード を販売させていただくことになりました! 自信をもってお勧めできる3-WAYのおしゃれグラスコードです。商品の詳細は別のブログでご紹介しますので、今回はコラボレーションさせていただいたお寺、能勢妙見山のご紹介をさせていただきます。 能勢妙見山とは能勢妙見山は大阪府豊能郡能勢町にある日蓮宗寺院です。 「それってお寺の名前なの?」そう思われる方も多いかもしれませんが、実は能勢妙見山は能勢町地黄の眞如寺の飛び地境内にある寺院で、正式名は「無漏山眞如寺境外(けいがい)仏堂能勢妙見山」といいます。 能勢妙見山に伝わる北辰信仰能勢妙見山は北辰信仰(ほくしんしんこう)・北極星信仰で有名な寺院です。妙見山がまだ為楽山(いらくさん)と呼ばれていた約1300年前、星の王さまが山に降りてきたという言い伝えがあり、当時の村人たちが名僧、行基(行基菩薩といえば近鉄奈良駅の像が有名ですね)に請い、山頂に北辰星(北極星)をお祀りしたのが北辰信仰の始まりなのだそうです。星が降ってくるなんて、とてもロマンチックですね~。 妙見菩薩という存在北辰信仰でお祀りするのが妙見菩薩(みょうけんぼさつ)。妙見大菩薩は、北極星・北斗七星を神格化した天部の仏さまです。妙見菩薩の様相は、鎧をまとった武神の姿や童子の姿など、さまざまな姿があるようですが、剣を持っている姿で現されることが多いようです。 北極星は常に北に輝くのはみなさんご存じだと思います。決して動くことなくその方角を示すことから、古くから旅人にとって目印となる大切な存在でした。やがて北極星はただの目印としてではなく、人生の道を導き開いてくれる開運の守護神として神格化され、深く信仰を集めてきたのだそうです。 妙見菩薩の「妙」なる信仰また妙見大菩薩の「妙」という字は、美しさ・清らかさを表し、「妙なる姿=美しい姿」ということで歌舞音曲を志す人々にも信仰されているのだそうです。 また花柳界・芸能界からの信仰も厚く、歌舞伎・浄瑠璃の脚本作者である、あの近松門左衛門も熱心な妙見信仰を持っていたとのこと。 現在も芸能関係で活躍される人びとがお参りに訪れるのだそうです。 北辰信仰が今も守るものまた能勢妙見山の広い境内には一万年前から続くブナ林が今も残っていて「能勢妙見山ブナ林(通称:北極星の森)」と名付けられたそのブナ林は、僧侶のみなさんや職員のみなさん、また有志のメンバーが集まる「能勢妙見山ブナ守の会」の手で保全活動が行われています。 生物多様性が語られる中、生き物が豊かに暮らせる条件は自然に近い状態で森・林が残っていることです。能勢妙見山でなぜ貴重なブナ林が今も残っているのかは、人が住み始めてからこの地がずっと聖地であったからだと、能勢妙見山の副住職 植田観肇上人は言います。 能勢妙見山にあるブナ林を眺めていると、お寺が守ってきたことは過去の物語ではなく、これから先100年、200年と続いていく未来への贈り物なのだと感じることができます。 日蓮宗霊場 能勢妙見山
〒563-0132大阪府豊能郡能勢町野間中661 電話:072-739-0991 拝観時間9:00~17:00(冬季9:00~16:30) https://www.myoken.org/ お釈迦さま お誕生日おめでとう^^ 花まつりを「しゃかしゃか花舞う 花まつりスノードーム」でお祝いです^^ しゃかしゃか花舞う 花まつりスノードーム の誕生のお話は、『かわいく降誕!花まつりスノードーム』の回でぜひ^^
おだやかな世界になりますように。 世界的にとても不安がいっぱいのスタートとなった今年。 それでも春がちゃんとやってきて、桜もめいっぱい咲きほこっています。 今年はなぜか、このあたたかい風景に涙が出ます。 桜さんありがとう! 勝運のお寺としても有名な、大阪北部「勝尾寺」さんへ出かけました。 受験祈願の成就お参りの方も多く、おみくじのだるまさんがいつもよりたくさん石柱に並んでいました。 勝尾寺までの山を上がっていく間も、今を満開! と桜が突然眼前に飛び出してくるのですが、 さらに北へのぼっていくと人知れず咲くさくらが山を飾ります。 山道を曲がるとぱーっと桜が広がります。(あまり上手に撮れていないのですが) 思わず息をのむとはとはこのことで…… 春に、自然に、感謝の気持ちでいっぱいになりました。 だるまさんのおかげで(?)令和カップヌードルを食べたくなったのでした^^
明るいおだやかな時間が早く戻りますように! 毘沙門天って、格好いいですよね~。 こんにちは、おてらぶ部長のひさよしです。ご挨拶より先に、心の声が漏れてしまいました。 今回は新商品「宝塔キーケース」についてご紹介したいと思います。 お寺で見かける三重塔、五重塔などの層塔も、ある意味宝塔といえますが、今回グッズのテーマにしたものは毘沙門天が手に持っている宝塔です。それでは、行ってみましょう~。 毘沙門天と宝塔毘沙門天の姿でまず思いつくのは、格好いい甲冑に身を包み天高く宝塔を掲げる姿ではないでしょうか。足もとには邪鬼がいたり、ときに地天女や羅刹女たちがいたりしますが、このあたりの姿については「毘沙門天王功徳経」と呼ばれる経典に、毘沙門天の特徴が書かれているそうです。 そこには宝塔についても書かれていて、毘沙門天が持つ宝塔の中には、膨大な数の教えと十二部経が納められており、それを見る者は大いなる智慧を得ることができる。と書かれています。 大切なものが手のひらの宝塔にぎっしり入っているというこの設定を、なにかグッズにできないかなと考えていたところ、奈良国立博物館で開催される「特別展 毘沙門天―北方鎮護のカミ―」のお仕事をお手伝いさせていただけることになり、本腰を入れた商品企画がスタートしました。 「大切なものって何だろう」 愛や友情とか、人間的に大切なものはもちろん大事なのですが、「ふだん使いできるアイテムにする」というのがおてらぶのこだわりポイントです。暮らしの中で大切にするものを考えていた時に、ふと家の鍵が浮かびました。 「そうだ宝塔のキーケースを作ろう!、鍵の形ってなんだか相輪っぽい。」 そう思ってイラストスケッチを描いてみたのがこちらです。 この写真は、企画当初のラフスケッチですが、大体のイメージはできていました。最終段階と違うのは、中が見えている仕様になっているところでしょうか。ただ、この状態ではどのように素材を組み立てるかが全く未知の状態でしたので、ここからメーカーさんとの長い企画期間がスタートしました。 いちばん最初に、鍵をどうやって取り付けるかという話になりました。回転させるというイメージはあったのですが、当初はその動きを再現する方法が現実的でないということで「ゴムを使って引っ張り出す」という案もでていました。 う~ん、何かしっくりこりこないです。動きがたどたどしいし、なによりかわいくない。そのようなニュアンスでしかないイメージトークもメーカーさんは真剣に聞いてくれました。 そうして出来上がったのが、こちら。 おお!だいたいの仕様は確定してきました。気になっていた鍵を留める方法は、イラストで描いていた時のネジで固定する仕様に変更です。下部の輪っかが小さかったり、キーカバーに縫い込んでいたりと、仕様の際に不安になる要素はまだたくさんありますが、いい感じで進んでいます。 2回目のサンプルアップです。下部の輪っかサイズと、取り付け方法が変更。さらに強度が増しました。ただ、ここで大きな問題が発覚。鍵の取り付けネジの大きさ問題です。大体の鍵はボディに穴が開いています。この穴は、メーカーによってさまざまな形状で、そのサイズもバラバラ。この段階で使っていたネジでは対応しない鍵があることが発覚しました。 そうしてここから、フェリシモ内部でいろんな人の鍵を借りての取り付けテストが始まりました。 調査を繰り返して最終的に、鍵のボディ穴は5mm穴が多いことがわかり、対応するサイズのネジを探すことになりました。 あわせて、デザインの手直しも進めます。プリントで宝塔の立体感を出す必要があるために、どこが飛び出ていて、どこがへこんでいるのかのイメージ共有をしていきます。 そうしてできあがったのが、こちら! どうでしょうか!? これにキーケースに鍵を収めて回転させると…… じゃん!鍵のブレード部分がみごとに宝塔の相輪パーツに早変わりしました! ちょっと動画で見てみましょう。 どうでしょうか。いい感じに「クルっと手のひら建立」できています!
宝塔キーケースは、奈良国立博物館で開催の「特別展. 毘沙門天. ―北方鎮護のカミ―」特設ショップで販売中です。 特別展. 毘沙門天. ―北方鎮護のカミ― こんにちは、おてらぶ部長のひさよしです。 みなさまの家の近くに、またはご近所に「お地蔵さま」はいらっしゃいますか?意外と気づいていないようで、きっといろいろな場所にいらっしゃると思います。それがお地蔵さまです。 今回、新しく商品のテーマにしたのがまさにそのお地蔵さま。とはいっても只のお地蔵さまグッズではなく、地獄の閻魔大王さまも一緒にテーマにしています。いったいなぜ?と思われた方は、このブログを読んだ後、きっと「へ~そうなんだ!」となるでしょう。 お地蔵さま=閻魔大王お地蔵さまの正式なお名前は地蔵菩薩(じぞうぼさつ)といいます。神仏の世界では、位によって役割や名称が違うのですが、地蔵菩薩さまは上から2つめの「菩薩」の仏さまです。同格の仏さまには、観音菩薩さまをはじめとした、十一面観音菩薩さま、千手観音菩薩さまなどたくさんの菩薩さまがいらっしゃいます。 そして地蔵菩薩は、実は地獄の閻魔大王さまと同一人物という話もあります。地蔵菩薩は古くは奈良時代に日本に伝来したといわれていますが、平安末期に「十王信仰」とよばれる、死後について説かれた信仰が知られるようになります。十王信仰は、死後我々が、死者の国の10人の王たちと出会い、裁きを受けるという内容で、まさにこれこそが地獄の裁判のストーリーですね。 その中で、地獄の10人の王は仏としての正体があるとして紐づけられたそうです。そうして閻魔大王は地蔵菩薩と同一であると伝えられるようになりました。 お地蔵さまと閻魔大王の関係をグッズ化この意外な関係性をグッズの特性とマッチする形で表現できないかと考えていた時に、ブックカバーを思いつきました。閻魔大王が持つという「閻魔帳」を和綴じ本のようなデザインで表現しました。ポイントはブックカバー全体にあしらわれている炎。まるで古い絵巻で表現されている地獄の炎のようです。そして…… 使わないときにはブックカバーが折り畳まれて、地蔵菩薩が手に物つ宝珠になります。こうすることで地蔵菩薩と閻魔大王の関係性をグッズで再現することができました。 フェリシモバージョンも販売決定フェリシモ販売分は別バージョンのデザインでご用意しました。 企画展限定版は地獄の炎がデザインされていましたが、こちらは針の山。 どちらも地獄をイメージさせる風景ですが、絵巻の様なタッチで意外とシック?ではないでしょうか。 ブックカバーの折り返し部分に、こっそり餓鬼が読書をしているのもポイントです。 いかがでしたでしょうか。
限定版極彩色バージョンは、7月24日から京都国立博物館で開催される、 特別展「聖地をたずねて─西国三十三所の信仰と至宝─」の会場で。 通常版バージョンは、以下フェリシモウェブサイトでお買い求めくださいませ。 お地蔵さまもびっくり 閻魔帳ブックカバー 1枚 ¥1,900(+10% ¥2,050) ■素材 / ポリエステル100% ■サイズ/ポーチ:縦約9cm、横約9cm ブックカバー:縦約17cm、横約32cm(中国製) 1月22日は「カレーの日」 カレーがつなぐご縁づくり スパイスボーイズが教える 極楽カレー入門プログラム ご紹介です^^ 思えば……昨年2019年4月25日 おてらぶ初めてのライブ配信が、「カレー」食べながら^^でした! おてらぶ部長とゲストのカレー坊主こと吉田武士さんが、30分ずーっとカレー食べながらお届けしました。 その中身は、デビューしたての『極楽カレー入門プログラム』誕生秘話(?) 今知っている味だけで楽しむのはもったいない!と、カレーを通じて人と人をつなぐプロフェッショナル・新井一平さん(スパイス研究家)、吉田武士さん(カレー坊主)とおてら部長ひさよし3人が結成したスパイスボーイズ。 スパイスとカレーのイロハを知りながら作って、おいしく食べる! 食べながら、一緒に届くカレー坊主こと吉田さんのお話も読める。 カレーで縁つなぎを広げていけたら、とてもしあわせ! の思いをたくさん込めて作られました。 私も帰ったら作ろう! ふふふ^^ すでに6ヵ月プログラム継続中なのだ!
おめでとう カレーの日 こんにちは、おてらぶ部長のひさよしです。 今回は東京国立博物館で開催されています、日本書紀成立1300年 特別展「出雲と大和」展のグッズについてご紹介させていただきます。 今回の企画展は、島根県と奈良県が東京国立博物館と共同で開催し、古代日本の成立やその特質に迫る、とてもスペシャルでメモリアルな企画展です。そのような大きな舞台にお声がけいただき、緊張しつつもグッズのご提案をさせていただきました。 コフニカルイヤアクセサリーまずはひとつめ。コフニカルイヤアクセサリー! 古墳時代の遺物である「銅鐸」と「勾玉」をゴールドなイヤーアクセサリーにしました。銅鐸はシンプルに使いやすく、勾玉は立体感が耳元にアクセントをつけてくれます。どちらもピアス、イヤリングご用意ございますので、ノンホールの方もご安心ください。 イヤリングタイプはシリコーンパーツがついていますので、金属に敏感な方もご安心いただけるのではないでしょうか。(アレルギー体質は個人差がございます) 画文帯神獣鏡アクセサリーポーチ次は、画文帯神獣鏡アクセサリーポーチ。神獣鏡は古代マニアも気になる一品ではないでしょうか。知裏面はなんと…… アクリルミラーを完備!まさに神獣鏡です。 内側は、アクセサリーを収めるためのいろいろなポイントが。ピアスホルダー用の穴が10個、リングやネックレスをかけておくことができるボタンフックが2つ。リップや細々したパーツを収納できるポケットを大小ひとつずつ用意しました。 画文帯神獣鏡刺繍缶ミラー神獣鏡の美しくも不思議な文様をそっくりそのまま再現したアイテムです。リアルな仕上がりの秘密は「刺繍」にあります。 プリントだけで再現するのではなく、一度刺繍で大まかなレイアウトと立体箇所、ひび割れの場所などを作っていきます。そしてその上に高精度のプリントを施すことで、見た目の情報量も多く、また手に取ってみると不思議なリアルさを実感する仕上がりを実現できました。 青銅器パラソル表側はシンプルに黒一色で仕上げ、裏側は銅鐸、剣、鉾がたっぷりプリントされた、出土青銅器をふんだんに盛り込んだオリジナルパラソルです。 晴雨兼用タイプなので、雨が気になる日や日差しの強い日にもマルチに活躍。コンパクトに折りたたみ可能で、不安な天気の日のお出かけにはぴったりです。 石仏おにぎりがま口三輪山の麓に伝わった薬師三尊像を手のひらに収まる愛らしいサイズのがま口にしました。お寺巡りのお賽銭入れとしても、小物入れとしても活躍します。 がま口の内側は、薬師三尊像が安置されている石位寺の境内に咲き乱れる美しい百日紅(さるすべり)の花をイメージした鮮かなピンク色で仕上げました。 東京国立博物館の特設ショップへGO!いかがでしたでしょうか。今回の商品のうちコフニカルイヤアクセサリーと画文帯神獣鏡アクセサリーポーチはフェリシモウェブサイトで販売予定です。
それ以外のグッズに関しては、東京国立博物館特設ショップでの販売になりますので、気になるものがあった方は、ぜひ東博へ! 商品のご注文はこちらからどうぞ。 コフニカルイヤアクセサリー 画文帯神獣鏡アクセサリーポーチ みなさんこんにちは、おてらぶ部長のひさよしです。 みなさんお寺巡りに行くとき、手荷物に困ることってありませんか?旅先のお寺巡りは、大荷物を持ったままの移動が多かったり、カバンの中にあるいろんな荷物の中から、ご朱印帖やお数珠、お財布などがバラバラになったりすることはありませんか。今回はそんなお悩みを解決できるクラッチポーチをご紹介します。 このクラッチポーチは、表面に大小2つのポケットが付いていて、ひとつはご朱印帖などがすっぽり入るサイズ。もうひとつはお数珠などを入れておくのに便利なサイズに仕上げています。 メインのポケットはジッパー仕様。中はA4サイズを収めても上下左右ともに約2cmほどの余裕が。お寺でいただくパンフレットを折り曲げないようにクリアファイルを持ち歩く方も多いかと思いますが、クリアファイルごと収納も可能です。 クラッチポーチはバッグインバッグのようにお使いいただく他、一緒にお届けするベルトパーツを使ってちょっとしたお出かけの肩掛けバッグとしてもご使用いただけます。 そんな機能的でおしゃれなデザインのクラッチポーチ。コラボレーションしていただいた方はすごい方。 この方は、福聚山 慈眼寺住職 塩沼亮潤さん。実は、過去1300年で一人しか成し遂げなかった「千日回峰行(せんにちかいほうぎょう)」という荒行を満行された大阿闍梨なのです。 千日回峰行とは、毎日48kmに及ぶ険しい山道を1000日間、一日の休みもなく歩き続けるという荒行。それだけでもすごいのですが、その行を終えると9日間の断食・断水・不眠・不臥(横にならない)の中、20万遍のご真言を唱え続ける「四無行」を満行。さらに、100日間の五穀断ち・塩断ちの前行の後、「八千枚大護摩供」を満行されたました。 そんな塩沼さんが、フェリシモ主催の講演会「神戸学校」に出演いただいた際に、ご寄贈いただいた色紙には、たくさんの「ぼちぼち」という言葉が。
ぼちぼち(ぼつぼつ)とは、物事の進み方がゆるやかである様や、ゆっくりと物事に取り組む様子を表す、関西圏を中心に使われる方言のひとつです。 私は、この言葉を贈ってくれた塩沼さんの想いを、日常にもっとフィードバックしたいと思いました。 そこでお寺巡りをするひとときこそ、日常のリズムを少し外して「ぼちぼち」と楽しむ時間にしてほしいという想いから、お寺巡りに持ち運びしやすいクラッチポーチのデザインにしてみました。 こんにちは、おてらぶ部長のひさよしです。 今日はあるお坊さんとの出会いをお話ししたいと思います。その方は天野こうゆうさん。岡山は倉敷にある高蔵寺16代目のご住職です。 15歳より高野山に入り修行の日々を過ごされ、高野山真言宗本山(公認)布教師として全国で法話を行われています。私が天野さんを知ったのが、あるイラストがきっかけでした。それがこちら。 むちゃくちゃかわいくないですか? こちらは天野さんが展開するブランド「siwasu-師走-」のデザイン。お坊さんが手掛けるブランドに「師走」と名付けるセンスには脱帽です。 ここだけの話、こんなおしゃれな感覚のデザインをされる方は著名なアートディレクターか、どこかのおしゃれ女子ではないかと思っていたのですが、人づてにお聞きして実はお坊さんだったこと。しかも本山公式認定の布教師として活躍されるご高名な方だったことを知ってたいへん驚きました。 天野さんはご自身のお寺でのお勤めや布教師としての活動の他に、さまざまな創作活動をされています。そのなかに「みほとけ画」作家としての活動もあり、神仏や妖怪などの人を超越した存在を絵や造形といった形で仏教の教えや戒めをやさしく説いています。 高野山では、天野さんのプロデュースする「旅する坊さん」シリーズのカプセルトイも販売されています。 しかもこれは天野さんがお寺でひとつずつ手作業で造形し、色を塗りお納めしている縁起物なんだとか。この民芸品の様なあたたかさと、キャラクターグッズとは違う絶妙なかわいらしさに惹かれて、ぜひ一緒に商品を作ってみたいと思いコラボレーションが実現しました。 テーマは変化身。御仏の寄り添いをグッズに。今回、天野さんとコラボして作らせていただいたグッズは御仏の「変化身」をテーマにしています。 密教には如来が救い導く対象である私たちの性質に合わせて、忿怒の明王の姿に変化する教令輪身(きょうりょうりんしん)という考えががあります。これはまさに変化身。私たちは暮らしの中でさまざまな状況に身を置くことになります。そのときどきの心模様によって感じ取りやすいことばや在り方で御仏は接してくれるというのです。 天野さんは、この想いをとても大事にされています。 このクッションのコンセプトは(言葉にしちゃうと) 置いてハッとする、抱いてホッとする。 だと思うんです。では如来と明王、なぜ二面性が必要なのか。これは「静」と「動」でしょう。ですから、お休みの際には如来面で、出発・活動・発起には明王面というアプローチかなぁと。置いて安心、抱いて安心。 ハッと……は気づきのことばで、わたしは「悟り」やと思っています。見つめられている、その存在がハッとです。その先にホッとがあり、また懺悔も生まれるわけです。他力でも自力でもない……存在から始まるからこそ、シンボリックな形容が生まれたのでしょうからね。 (天野さんとの企画会議でのお言葉) 表面は御仏のイラストが描かれており、裏面はボア仕様で抱きしめてみたくなるあたたかな仕様に。そしてコンセプトにもなっている「変化身」する仕組みは、リバーシブルクッションにあります。 今回ご用意させていただいた御仏は、五智如来/五大明王をテーマにしています。
・大日如来 ←→ 不動明王 ・阿閦如来 ←→ 降三世明王 ・宝生如来 ←→ 軍荼利明王 ・無量寿如来 ←→ 大威徳明王 ・不空成就如来 ←→ 金剛夜叉明王 暮らしの空間にお仏壇がないご家庭も多いですが、この「みほとけ抱クッション」で、御仏の存在・ご縁を少しでも感じることができるようになれたら嬉しいです。 商品のご注文はこちらからどうぞ。 リバーシブルみほとけ抱クッション こんにちは、おてらぶ部長のひさよしです。 みなさん4月8日が何の日かご存じですか?仏教好き、お寺好きな方はご存じかもしれませんが、この日は仏教クラスタにはとても重要な日。それは…… お釈迦さまの誕生日 です。 仏教にはたくさん宗派がありますが、この日は宗派関係なくお祝いする日となっています。お近くのお寺で、お釈迦さまのお像に甘茶をかける法要を見かけた方もいらっしゃるのではないでしょうか。 では、この花まつりはどういういわれがあり、現代にあのような姿で残っているのでしょうか。 なぜ“花”まつりなのか花まつり、という呼び方かかわいいですよね。でもなぜ花なんでしょうか。それはお釈迦さま誕生のエピソードが大きくかかわっています。 お釈迦さまは、古代インドのシャカ国の王子としてお生まれになりました。当時インドはまだ全土統一されていませんでした。コーサラ国やマガダラ国などの強国に挟まれた、ヒマラヤ山脈のふもとにシャカ国があったといわれていて、その国王シュッドーダナとそのお妃、マーヤー夫人のもとにお生まれになりました。 ある日、マーヤー夫人は不思議な夢を見ます。白く不思議な象が、マーヤー夫人の右脇腹からお腹に入り、世界中に音楽が鳴り響き、木々や花は芽吹き、湖が蓮の花で覆われている…そのような夢だったといわれています。(諸説あります) その後まもなくマーヤー夫人はご懐妊し、出産のために里帰りをする旅の最中にルンビニーの園でお釈迦さまを出産なさるのです…… 右脇から。 お生まれになったお釈迦さまは、すぐに立ち上がり7歩き、天を指さしたのち、「天上天下唯我独尊」と話したのだそうです。この後、天から龍神が現れて祝福の甘露の雨を降らし、地には花が咲き乱れたというお話もあります。このエピソードから、花まつりと呼ばれ、法要で甘露の雨を模した甘茶をお釈迦さまの誕生の姿を現す「誕生佛」にかけるようになったといわれています(諸説ありです) 花まつりを祝うグッズがない!!話は2019年に戻りまして、Twitter上でみなさんに「欲しいお寺グッズありますか?」とお聞きしたところ、いろんなご意見をいただき、その中でこのようなやり取りがありました。 これを見たときに、そういえば花まつりを祝うグッズってみたことがないな……と思ったのです。 せっかくいいアイデアが出ているので、花まつりをコンセプトに作ってみませんか?と提案したところ、すごい速度で意見が飛び交いました。みんな欲しい!と思うデザイン・仕様を意見交換します。 意見交換が落ち着いたころ、改めて発案者の方にコンタクトを取らせていただきました。 このアイデアを出していただいたのが半田カメラさん。プロカメラマンとしてお仕事されている方ですが、ご趣味が大仏鑑賞で、大仏専門カメラマンとしての顔も持つ方です。過去おてらぶのぶブログでもご紹介させさせていただきました。 半田カメラさんはイラストも描かれる方で、今回のスノードーム製作を進めるにあたり、デザインを考えてくれました。 いちばん初めに描いてくれたイラストがこちら。デフォルメ具合がイイ感じです。そこはかとないかわいらしさと、仏像感もあるのは半田カメラさんの大仏カメラマンらしい目線の付け所ではないでしょうか。細部修正をお願いして次に上がってきたのはこちら…… むちゃくちゃ楽しそう!笑 かなりいい感じになりましたが課題も見つかりました。それは色数とモチーフの数です。色はあまり多くするとラメが目立たなくなってしまいます。また色を多く使えば使うほどお高くなってしまうのです。 もうひとつはモチーフ問題。あまり大くすると、ドーム内に入らなくなってしまいます。スノードームは水が入っている状態で私たちは見ているので、実際に入っているモチーフはさらに小さく造られています。モチーフの数もですが、あまり細かな細工は再現が難しいということでした。 そのことを半田カメラさんにお伝えしたところ、すぐにデザインの修正案を送ってくれました。 か、かわいすぎるー!! 色・モチーフ問題を解決しつつ、いい感じでクオリティアップされています。なにより台座が前回のシンプルなものよりスペシャル仕様に!これはマーヤー夫人の右脇にダイブしたという白象ですね!ここからさらにブラッシュアップが続きました。 最終稿。ここでフィニッシュ!この段階で原型制作がスタートしました。 原型だいぶいい感じです。ここからは半田カメラさんの手を離れ、フェリシモと原型師さん、メーカーさんとのやり取りが繰り返されます。そして完成したものがこちら! どうでしょうか。いい感じにしあがりました!世の中ここまでかわいらしい、花まつりをモチーフにしたスノードームがあったでしょうか。今回は中に入れるラメにもこだわってみました。 そう!花びらなんです。お釈迦さまがお生まれになったとき、一面に花が咲き乱れたというエピソードをお伝えしたくて花びらデザインのものを探しました。 このスノードームがきっかけに、もっとお釈迦さまの誕生日を祝うようになったらうれしいです。 商品のご注文はこちこちらからどうぞ。 花まつりスノードーム おてらぶ企画会議はまだまだ続きます今回の商品はTwitter上ではじまった #おてらぶ企画会議 という流れからはじまりました。みなさまが本当に欲しいものを形にするこの企画は2020年もまだまだ続きます。
不定期開催にはなりますが、おてらぶTwitterアカウントで発信していきますので、ぜひご参加ください! |
過去の投稿
6月 2024
ブログテーマ
すべて
|