フェリシモ おてらぶ
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【花まつり】かわいく降誕!花まつりスノードーム

1/19/2020

 
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こんにちは、おてらぶ部長のひさよしです。

みなさん4月8日が何の日かご存じですか?仏教好き、お寺好きな方はご存じかもしれませんが、この日は仏教クラスタにはとても重要な日。それは……

お釈迦さまの誕生日 です。

仏教にはたくさん宗派がありますが、この日は宗派関係なくお祝いする日となっています。お近くのお寺で、お釈迦さまのお像に甘茶をかける法要を見かけた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
では、この花まつりはどういういわれがあり、現代にあのような姿で残っているのでしょうか。

なぜ“花”まつりなのか

花まつり、という呼び方かかわいいですよね。でもなぜ花なんでしょうか。それはお釈迦さま誕生のエピソードが大きくかかわっています。

お釈迦さまは、古代インドのシャカ国の王子としてお生まれになりました。当時インドはまだ全土統一されていませんでした。コーサラ国やマガダラ国などの強国に挟まれた、ヒマラヤ山脈のふもとにシャカ国があったといわれていて、その国王シュッドーダナとそのお妃、マーヤー夫人のもとにお生まれになりました。

ある日、マーヤー夫人は不思議な夢を見ます。白く不思議な象が、マーヤー夫人の右脇腹からお腹に入り、世界中に音楽が鳴り響き、木々や花は芽吹き、湖が蓮の花で覆われている…そのような夢だったといわれています。(諸説あります)

その後まもなくマーヤー夫人はご懐妊し、出産のために里帰りをする旅の最中にルンビニーの園でお釈迦さまを出産なさるのです……

右脇から。

お生まれになったお釈迦さまは、すぐに立ち上がり7歩き、天を指さしたのち、「天上天下唯我独尊」と話したのだそうです。この後、天から龍神が現れて祝福の甘露の雨を降らし、地には花が咲き乱れたというお話もあります。このエピソードから、花まつりと呼ばれ、法要で甘露の雨を模した甘茶をお釈迦さまの誕生の姿を現す「誕生佛」にかけるようになったといわれています(諸説ありです)

花まつりを祝うグッズがない!!

話は2019年に戻りまして、Twitter上でみなさんに「欲しいお寺グッズありますか?」とお聞きしたところ、いろんなご意見をいただき、その中でこのようなやり取りがありました。
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これを見たときに、そういえば花まつりを祝うグッズってみたことがないな……と思ったのです。
せっかくいいアイデアが出ているので、花まつりをコンセプトに作ってみませんか?と提案したところ、すごい速度で意見が飛び交いました。みんな欲しい!と思うデザイン・仕様を意見交換します。
意見交換が落ち着いたころ、改めて発案者の方にコンタクトを取らせていただきました。
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このアイデアを出していただいたのが半田カメラさん。プロカメラマンとしてお仕事されている方ですが、ご趣味が大仏鑑賞で、大仏専門カメラマンとしての顔も持つ方です。​過去おてらぶのぶブログでもご紹介させさせていただきました。

半田カメラさんはイラストも描かれる方で、今回のスノードーム製作を進めるにあたり、デザインを考えてくれました。
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いちばん初めに描いてくれたイラストがこちら。デフォルメ具合がイイ感じです。そこはかとないかわいらしさと、仏像感もあるのは半田カメラさんの大仏カメラマンらしい目線の付け所ではないでしょうか。細部修正をお願いして次に上がってきたのはこちら……
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むちゃくちゃ楽しそう!笑

かなりいい感じになりましたが課題も見つかりました。それは色数とモチーフの数です。色はあまり多くするとラメが目立たなくなってしまいます。また色を多く使えば使うほどお高くなってしまうのです。
もうひとつはモチーフ問題。あまり大くすると、ドーム内に入らなくなってしまいます。スノードームは水が入っている状態で私たちは見ているので、実際に入っているモチーフはさらに小さく造られています。モチーフの数もですが、あまり細かな細工は再現が難しいということでした。

そのことを半田カメラさんにお伝えしたところ、すぐにデザインの修正案を送ってくれました。
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か、かわいすぎるー!!

色・モチーフ問題を解決しつつ、いい感じでクオリティアップされています。なにより台座が前回のシンプルなものよりスペシャル仕様に!これはマーヤー夫人の右脇にダイブしたという白象ですね!ここからさらにブラッシュアップが続きました。
最終稿。ここでフィニッシュ!この段階で原型制作がスタートしました。
原型だいぶいい感じです。ここからは半田カメラさんの手を離れ、フェリシモと原型師さん、メーカーさんとのやり取りが繰り返されます。そして完成したものがこちら!
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どうでしょうか。いい感じにしあがりました!世の中ここまでかわいらしい、花まつりをモチーフにしたスノードームがあったでしょうか。今回は中に入れるラメにもこだわってみました。
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そう!花びらなんです。お釈迦さまがお生まれになったとき、一面に花が咲き乱れたというエピソードをお伝えしたくて花びらデザインのものを探しました。
このスノードームがきっかけに、もっとお釈迦さまの誕生日を祝うようになったらうれしいです。

商品のご注文はこちこちらからどうぞ。
花まつりスノードーム

おてらぶ企画会議はまだまだ続きます

今回の商品はTwitter上ではじまった #おてらぶ企画会議 という流れからはじまりました。みなさまが本当に欲しいものを形にするこの企画は2020年もまだまだ続きます。

不定期開催にはなりますが、おてらぶTwitterアカウントで発信していきますので、ぜひご参加ください!

【なりきりスタイル】雨の日は特別! 僧衣レインポンチョ

1/18/2020

 
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こんにちは、おてらぶ部長ひさよしです。

みなさん雨の日って好きですか?私は傘の差し方が悪いのか、いつも足もとがずぶ濡れになることもあってちょっと苦手です。私のような理由はともかく、雨の日が苦手な人はたくさんいると思って、雨の日を楽しく過ごすことができるアイテムがないかな?と思い、考えたのがこの「僧衣レインポンチョ」です。
商品は、絡子上の収納バッグ、網代傘パーツ、レインポンチョ本体の3点セットです。レインポンチョ本体はもちろん、網代傘パーツもくるっと折りたたむことでコンパクトになり、収納バッグにすっぽりと収まるようになっています。そしてこの3点をフル装備すると……
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ジャン!
こうなって、なりきり僧衣スタイルの完成です。
面白いけど、このままの姿で一人で外に出るのはちょっと……というあなたには、こう!
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収納バッグと網代傘パーツを使わなくても、フードパーツが付いているので、ふつうのレインポンチョとしてもご利用いただけます。袖部分にボタンパーツがついていますので、簡易的に袖口を作ることもできます。
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開発の裏側(部長のメモ帳から)

ある日お寺巡りしてるとき托鉢に出かけるお坊さんたちを町で見かけました。みなさん僧衣をまとい、網代傘をさして歩いていらっしゃたのですが、その姿がなんとも格好よかったのです。

漆黒の着物に黄土色の絡子(らくす)、大きな網代傘、どれをとってもすばらしい。そんなことを考えながら、持ち歩いていた500色の色えんぴつで、メモ帳にラフスケッチしていました。

上のイラストはそのときのものですが、この時点ですでにレインポンチョになっていたので確信犯ですね。この時点では網代傘はフードで再現しようとしていました。色違いは時宗の僧侶が着る「阿弥衣(あみえ)」です。

商品のご注文はこちらからどうぞ。
僧衣レインポンチョ

【安珍清姫伝説】想い合いは重い愛?安珍清姫リング

1/18/2020

 
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こんにちは、おてらぶ部長ひさよしです。
こんかい今回ご紹介するのは、安珍清姫伝説コラボレーションの第三弾「安珍清姫想い合いリング」です。
デザインは、全体が炎をイメージしたものになっています。

このリングの特徴はふたつ。ひとつは写真を見るとお分かりいただけると思いますが、一部分がとじていない状態になっていますので多少のサイズ調整ができるタイプであるということです。サイズ調整するときは、くれぐれも注意して少しずつ広げたり、狭めたりしてくださいね。

そしてもうひとつは、リングのデザインに安珍清姫伝説の物語をこっそり隠しているということです。
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いかがでしたか?④番のところは、なんと2匹の蛇が絡み合ってハートを象っています。指にはめて、この部分を内側に向けるのか、外側に向けるのかによっても大きく指もとの印象が変わります。ぜひお試しください。
商品のご注文はこちらからどうぞ。
安珍清姫 想い合いリング

【安珍清姫伝説】お寺の鐘がモチーフ!?梵鐘バスクハット

1/18/2020

 
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こんにちは、おてらぶ部長のひさよしです。
今回ご紹介したいのはこの帽子、「梵鐘バスクハット」です。

はい、いろいろ突っ込みどころがあるのは承知いたしております。でも仕方ないじゃないですか!作りたい欲を抑えることができなかったのです。では、いつものように解説行ってみようー!!
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怨念の連鎖から解き放たれた霊鐘

梵鐘バスクハットのモデルになっているのが妙満寺に安置されている二代目道成寺鐘です。

その昔、道成寺では安珍・清姫の伝説以来、失われていた鐘を再鋳し、鐘供養を盛大に営むことになりました。するとその席に一人の白拍子が現れ、鐘に触れると蛇身に姿を変えて鐘を引きずり降ろし、その中へと姿を消しました。

これを見た僧侶たちは一心に祈念し、地に落ちた鐘はもとの場所に持ち上がりましたが、怨念のためか良い音が鳴らず、また近隣に悪病災厄などが相次いで起こったこともあり、鐘は山林に捨て去られることになりました。

その後、時は二百年あまり経ち、鐘の噂を聞いた「秀吉根来攻め」の大将・仙石権兵衛が陣鐘(合戦の時に合図に使う鐘)として使うために鐘を掘り起こし、京都に持ち帰り、時の妙満寺の貫首であった日殷大僧正の法華経による供養で怨念を解かれ、鳴音美しい霊鐘となり、今も妙満寺に伝わっているのだそうです。

バスクって何?

梵鐘というのはお寺にある鐘のことですが、バスクというのも聞きなれない言葉かもしれません。このバスクとは、ベレー帽発祥の地だと伝わるフランスバスク地方で農民たちが愛用していたバスクベレーの恐縮ウール製造方法を使って作られた生地のことです。今回の帽子にはそのバスク生地の技術を使わせていただいてます。

いろんなスタイルを楽しめる

このハットの特徴として、いろんなかぶり方ができることがあります。通常の帽子は内側に汚れ防止やサイズ調整用のテープが巻かれているのですが、この帽子はそのテープがありません。そのことにより、通常の帽子に比べてフチを自由に折り込むことができ、同じ帽子でも印象の全く違う楽しみ方ができるのです。

シンプルにかぶるのもよし、後ろ側を織り込んでニュアンスをつけるのもいいですし、思い切って全体を折り上げてベレー帽のように楽しむのも〇。自分らしいかぶり方を見つけてお楽しみください。

商品のご注文はこちらからどうぞ。
梵鐘バスクハット

【安珍清姫伝説】寺チャームコレクション第二弾は悲恋の絵巻がテーマ!?

1/18/2020

 
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安珍清姫 蛇に化けて~♪ 七重に巻かれて ひとまわり ひとまわり……

こんにちは、おてらぶ部長のひさよしです。
いきなり不穏なスタートで始まってしまいましたが、この歌はある有名な物語を歌った動揺の一節です。

物語の名は「道成寺」。ひょっとしたら名前を聞いたことがある人もいるかもしれません。
この物語は、能や文楽などの古典芸能でも取り入れられ人気の演目や曲となって今に伝わっています。ではいったいどのような物語なのでしょうか……
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その昔、安珍という若い山伏が熊野本宮大社を目指し修行の旅をしていました。道中、安珍が一晩の宿を探していたところ、庄司の清次という男が安珍を自らの屋敷に迎え入れました。清次には清姫という名の一人の美しい娘がいたのですが、安珍を見た清姫は一目惚れしたのでした……
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一泊した後、再び旅に出てしまう安珍を、どうしても引き留めておきたい清姫は数日とどまるようにと安珍にお願いします。しかし、修業の身である安珍はそれを良しとせず、帰りに必ず立ち寄ると約束をして清姫のいる屋敷を後にします。しかし何日待っても安珍は戻ってきません。不安になった清姫は、安珍を追いかけることにしました。
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安珍に追いついた清姫が、なぜ戻らないかと尋ねたところ、安珍は人違いだと言い聞く耳を持ちません。これに怒った清姫は、蛇身へと変化して逃げる安珍を道成寺まで追いかけるのでした……
怖いですね~。しかし、この物語はこわいだけでは終わらないのです。

6つのメダイを集めると、安珍清姫の物語が完成

今回の寺チャームコレクションはアンティークメダイのテイストで作られています。メダイとはポルトガル語でメダルのことで、キリスト教の聖品として作られイエス・キリストや聖母マリアをはじめとした聖人が彫られている記念コインのようなものです。今回の寺チャームコレクション安珍清姫伝説には、シーンそれぞれの物語がセットされています。ぜひ集めて物語をお楽しみください。

商品のご注文はこちらからどうぞ。
寺チャームコレクション~安珍清姫伝説~

安珍清姫伝説を今に伝えるお寺とのコラボレーション

グッズ化するにあたって調べていると、道成寺ともうひとつ重要なお寺があることを知りました。それが、京都にある妙満寺。この妙満寺に現在も道成寺の鐘が安置されているのです。今回の寺チャームコレクションはこの妙満寺さまと一緒に開発させていただいています。

京都へ行った際にはぜひお参りしてみてください。
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顕本法華宗 総本山 妙満寺
〒606-0015 京都府京都市左京区岩倉幡枝町91
電話:075-461-5973
拝観時間 6:00〜17:00(本坊は9:00〜16:00)

【浄化の神仏】フリースタイルに生み出された烏枢沙摩明王グッズ

1/18/2020

 
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突然ですが「フリースタイルな僧侶たち」というのを聞いたことはないでしょうか。

フリースタイルな僧侶たちとは、宗派を超えた僧侶と仏教ファンのコミュニティの名称であり、またその名と同じ名前のフリーマガジンも発刊されています。

「”お坊さん=お葬式”というイメージを脱却したい」
「仏教の持つ豊かな可能性に出会っていただきたい」
​そんな想いで作られている、風変わりもおもしろいフリーマガジンです。

おてらぶはこのフリースタイルな僧侶たち(略してフリスタ)と縁がありまして、今までもさまざまなイベントなどご一緒させていただいてきました。過去にはおてらぶの特集を組んでいただいたことも!

そんな感じで縁の深いフリスタと一緒にグッズを作ろうということになりました。
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はじまりは……2018年!かなり長くかかった企画会議です。
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この企画会議には、フリスタをサポートするお寺好き女子メンバー「フリスタ女子部」のみなさんたちと、お坊さんが参加。学びもあり、楽しく、かつ便利でちゃんと使えるモノって何だろうという話をしました。
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ステーショナリーやアクセサリー、赤ちゃんグッズ!なども出ていましたが、最終的に出た結論は…
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まさかのトイレグッズ!!!
「トイレの神様」という歌が流行りましたが、実は仏教にも「トイレの仏さま」がいらっしゃるのです!
それがうすさま烏枢沙摩明王(うすさまみょうおう)です。
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絵:みつざわひろあき
烏枢沙摩明王は、もとは古代インドの神さまであるアグニが仏教に取り入れられてこのお姿になりました。浄化をつかさどるといい、不浄であるおトイレを浄化するといいます。

渋い……渋いチョイスですフリスタ女子部のみなさん!!
そこで考えだされたのがトイレットペーパーホルダーでした。
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おてらぶ部長のメモより
しかも、ただのトイレットペーパーホルダーではありません。浄化という部分に目をつけて、その形状を生かせる2WAY仕様にということで、ヨガマットバッグの機能も付けようということに!!なんと欲張りでしょう。​

見た目に一番大切なポイント、イラストはお坊さんであり漫画家でもある、みつざわひろあきさんにお願いしました。そうして出来上がったのが、こちら!
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ロールペーパーホルダーにもなる うすさまヨガマットバッグ
いい感じ…いい感じじゃないですかーー!!見た目だけでなく、いろんなところにこだわりポイントがありますのでご紹介します。
お寺好き女子たちのこだわりがたっぷり詰まった、うすさまヨガマットバッグをどうぞよろしくお願いします!

商品のご注文はこちらからどうぞ。
うすさまヨガマットバッグ

【新商品】2020年おてらぶ新商品ぞくぞく登場

1/18/2020

 
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&こんにちは、おてらぶ部長のひさよしです!
2020年もフェリシモおてらぶは、楽しくて学びのあるお寺文化グッズをプロデュースしていきます!
どうぞよろしくお願いします。

記念すべき2020年第一弾のグッズは……大量ですーワッショイ!

今回のテーマは「コラボレーション」。2019年出会ったいろんな人たちと一緒に商品を作ってみました。
グッズの数だけいろんなご縁がありました。ここではそんな出会いと、グッズが出来上がるまでの道のりと、商品の魅力をお話ししたいと思います。

下のリンクより気になった商品をクリックして、ご覧くださいませ。

うすさまヨガマットバッグ
僧衣レインポンチョ
寺チャームコレクション 安珍清姫伝説
安珍清姫想い合いリング
梵鐘バスクハット
花まつりスノードーム
リバーシブルみほとけ抱クッション
ぼちぼちクラッチポーチ
画文帯神獣鏡アクセサリーポーチ&コフニカルイヤアクセサリーほか

2020 今年もよろしくお願いいたします

1/6/2020

 
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みなさまに素敵な一年となりますように!
子年 子年の守り本尊"千手観音さま"に ちなんで^^; 弊社商品でごあいさつ
『YOU+MORE! ぎゅうぎゅう集まって眠る ハムスターのボックスティッシュカバー』※お飾りは勝手につけました……

『耳もとにみほとけの輝き 千手イヤアクセサリー(ピアス&イヤリング)』
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ツイッターでごあいさつした『YOU+MORE! もっちりハムスターのちっちゃめポーチの会』も^^

ありがとう2019年

12/27/2019

 
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たくさんのお出会いと、魅力的な取り組みに恵まれた1年でした。
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今朝神戸のオフィスの窓から見えた虹! 山肌を登るように現れました。素敵な1年の締めくくり。
みなさま よいお年をお迎えください 合掌

ブッダマシーン(自動念佛機)

12/23/2019

 
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フェリシモ社内HPに、社員がリレーして自分の周りのよしなしごとを書く「社員のつぶやき」というコーナーがあります。
その人の知らない一面や、へええ! と思わずもっと聞きたくなる話題、そんなところに行ってきたの? など、ついつい会話が進む楽しいコーナー。
その中に、突如「ブッダマシーン」というタイトルが登場して、思わずぐりぐり読んでしまいました。みなさまはご存じですかあ?  「ブッダマシーン」
「自動念佛機」という別名のとおり、いつでもどこでもお経を再生できる機械らしい。
本人曰く、本場(!?)では仏具店に売られているそうなのでカテゴリーは「仏具」のようです。収録されているのは、メロディーがついた「念仏ソング」がメイン。
女性が歌うもの、男性が歌うもの、合唱、曲調もさまざまなそうです。
(すべて伝聞系^^;)
たまに読経や木魚を叩くだけの曲もあるそうです。ほおお! で、写真とコメントを、このブログ用にもらいました。
上の「ブッダマシーン」は収録曲多め! の40曲入り。
スイッチを押すと観音さまの後ろが光りながらくるくる回ります。
再生・停止ボタン、戻る・進むボタンがついていて、操作性にすぐれた(!)モデル。
ボタンが蓮になっているデザインも、本人曰く^^ 心にくい!
ヘッドホン端子、ACアダプター端子もついていて いろいろな場所で楽しむことができます。
このフェリシモ社内の後輩がブッダマシーンに出会ったのは、一昨年の弊社ファッションカタログの撮影中……だったそうです。
お仕事でご一緒している仏像好きのデザイナーさんが見せてくれた動画。
「たまごっち的なノリのデザインと『念仏』を掛け合わせた、怪しいかわいさにグッときてしまった」のだそうです。(たまごっち!)
「いろんな形があるのもおもしろくて、ネットショップから入荷のお知らせがあるたびについ買い足していった」とのこと。ほほお。
以下は、さらに大切なコレクションを紹介してもらったものです。
ハートです! ハートです^^!
圧倒的ロマンチックなデザイン。
連なるハート、ふたりの間には「佛」の文字。当然光ります。最高です。
収録曲も珍しいものが多くて、お店の方も「捨て曲なし!」とコメントされていました。
光ったりしないシンプルな作り。
手のひらサイズで、魔法少女が変身に使っていそうなファンシーさがたまりません。
なんと首に掛けられるストラップ付き(もちろん赤)。
「2個買ったから」と譲ってもらった愛着の一品。
へえええ、と思って少しだけ調べてみたりしたのですが、世界中に、いろんな種類があるのですね。素敵です!
くだんの後輩くんは、「再生すると花の部分が開いたり閉じたりして、ずっと見ていられるモデルを見つけたんです! が、結構高価なのと希少なタイプなのか、あまり売られていないみたいで、縁があって、いつか出会えたら 絶対手に入れたい! と思っています。」と熱く語ってくれました。 ご縁がありますように!

愛猫はわが家のご本尊 光背つめとぎ

12/17/2019

 
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ぼやぼやしている間に……お申し込み期限が過ぎていた……。
フェリシモ猫部とコラボレーションした猫ちゃんが仏さまに見えるつめとぎ^^;
その名も「おてらぶとコラボ! 愛猫はわが家のご本尊 光背つめとぎ」
まさに今、みなさまにお届け中^^
しあわせな年末になりますように。

ほんたき 山のカフェ_妙見山本瀧寺

10/24/2019

 
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兵庫県、大阪府、京都府にまたがる山、妙見山(みょうけんざん)。
その北側中腹に「妙見山 本瀧寺」があります。
そして、なんとお寺の中にカフェがあります。その名も「ほんたき 山のカフェ」。
​この辺りを自転車で走っているときに「寄ってみよう」と誘われて、おてらぶ部員としては「行きますとも!」と思わず大きく返事をしていました。
ですが、そもそもそこまでも山を越えて走って来たわけなので、さらに立ちはだかる坂道にかなり後悔しながら……走ることになりました。
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大きな道からきゅっと入った道を進むと、このどーん!と大きな鳥居に迎えられます。
おおお! 鳥居です!
そして、ここからさらにググっと傾斜が強くなり、自転車で走っても大丈夫なようなので境内をぐいぐい登っていきます。ちょっと相当にきつい坂です……
で、たどり着くのがこの「ほんたき 山のカフェ」!
いきなり眼前は山山山。なんと美しい! (で、肝心の美しい写真を撮り忘れる)
うわさに聞く「薬膳生湯葉カレー」をいただくつもりだったのですが、朝ごはんたんまり食べたところだ! と、”なぜ今気づく”的状態になり……葛切りをいただくという選択に。
葛切り食べられるなら、カレーいけたのでは? な疑問を残しつつ、景色に見とれていました。

さて、この「妙見山 本瀧寺」はご住職がハーレーダビッドソン(オートバイの)に乗られ、「ハーレー和尚」として有名なのでだそうです! そして、​「バイク寺」として、たくさんの方々がブルンブルンと集まると伺いました。
私たちが帰る頃に、鳥居を入ったあたりにたくさんの大きなオートバイが停められ始めていました。
ちなみに自転車は、カフェの入り口に自転車を掛けるラックを用意してくださっているので、上まで登ってこれます。
お参りをして、次回の薬膳生湯葉カレーを楽しみに帰ってきました。

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余談ですが……
私が通っていた高校は、毎年この妙見山に夜間登山をするという猛烈長い歴史があります。
あたりまえですが、歩いて登ります。
自転車で走っている途中、先達が納めた(?)登山記念碑を見つけて思わず撮影してしまった。※私事ですみません

尾道 寺旅 が商品になりました!

10/16/2019

 
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思えば……6月末、令和初台風の日に尾道に降り立った私たち。
その後のんびり(!)2ヵ月「尾道 寺旅」ブログ書いてたのですが、その後ぱたりとご無沙汰してしまいました。
気づけば! 尾道の御仏が写仏に。ちょっと相当に感激の「尾道 寺旅」番外編です。
尾道のお寺とJR西日本とおてらぶのコラボが実現!
『寺旅巡礼写仏 ~尾道久保の旅~』が発売されました!
尾道でおてらぶ部員が直接お目にかかった、魅力的な4尊の御仏。カラー筆ペンで写仏を楽しんでいただけます。
尾道・久保地区をご住職と一緒に探して取材した、素敵なお店の数々をご紹介する「観光マップ」も付いています。
そして、自分でなぞり描いた仏さまを持ってお寺に行くと、なんと特別巡礼印をもらえます。えー!すごくないですか!?
※特別巡礼印のことは、実は私も知らされていませんでした。
 本当にいいんですか? 興奮します。
マップを片手に、この店構えを探し出してくださいね。
尾道・久保地区、ご一緒しましょう!
https://www.felissimo.co.jp/shopping/I180742/I280808/GCD493464/

尾道 寺旅 その10

8/30/2019

 
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歩いていて思いきり立ち止まった、あるお宅。道に面した外壁に、あひる(のおもちゃ)が4羽。たまらない!
こんな「!」なシーンが街の中にあふれています。
がんばれ! 壁!
「久保交 番」?
ここから行くの!? 
大きく主張しないけど、必ず目に付く足元の小さな立て看板。
「これ道なのか! ここからしか行けないよね」の人の肩幅くらいの細道の先の家。
がんばれ! と思わず声をかけてしまった壁。
おうちの前の植木は、物干しだったんだあああ!
隣の建物が取り壊されたら、隠れていた素敵な壁が出てきたんですよおお。
電線とトランスこんなにか!? の空。
交番の標識まで??? 「久保交番」だよねええ?「久保交 番」この「アキ」気になる。
たくさんの不思議と魅力にあふれる素敵な街、尾道。
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ソウルフード「手羽先」
子どもの頃に駄菓子屋で食べてた。骨まで食べてた。
とてもとてもうれしそうに語る尾道の方々……
ええええええ!? 子どもが駄菓子屋で手羽先? 衝撃の会話に思わず購入。
って、大衆酒処『米徳』さんで購入したんですけど^^; 大人の酒のつまみであります。しかも安!
おもむろにパッケージを開けて食べると「おいしいいいい!」。酒のつまみであります^^ 子どもから大人までを魅了する、この手羽先って!
この連載「その5」で予告したソウルフード「手羽先」(手羽先ですよ!)。
​パッケージを裏返してみると、思いきり「ブロイラー」って書いてあって、これまた度肝を抜かれました。ほおおお。そして、この愛らしいひよちゃんキャラ。「これは尾道のソウルフード。子どもの頃のことも全部詰まってる」と、ビールとともに語る尾道人。奥深き尾道であります。
「手羽先もおいしいけど《手羽元》もあるんだよ。これがもっとおいしい!」
「え! なになにそれ!? どこに売ってるの?」
突如地元同士で、今も情報交換がなされます。なんか「とっておきの情報披露しちゃったぜ」モードの発言者です^^ここでは誰がとは言いませんが…… 手羽元、食べてみたい。
ちなみに《皮》もある。もっと食べてみたい!
当たり前のように山椒が醤油と並んで置いてあったのも衝撃だった^^;
天然温泉 尾道みなと館
今回の寺旅のベースは、古民家を再生して誕生した温泉(!)宿です。
大浴場心地いいです! 今回タイミングが良かったのか、独り占め! そして、各部屋は、みんな違う感じなのです。上層ベッドの下は、ソファのくつろぎスペースだったり……自転車を持ち込めるようにラックも用意されています。自転車乗りには愛車と一緒はうれしいですよねえええ。というより、必須ですかね^^わかってくれています。
シャンプーとコンディショナーが、すごい種類の中から選べたりする素敵なサービスもあってひとつひとつの心配りにキュンときます。
JR尾道駅
今年2019年3月10日にリニューアルオープンした「尾道駅」。なんと1891年開業(明治24年です!)、1928年(昭和3年)改築以来となる大改築ですなんですって。みなさんご存じのことかもしれなかったけど……
とても心地いい空間で、
改札を抜けるとドーンと高い吹き抜け印象的です。
「来たよ! 来ましたよ! 尾道!」でした。
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2階にはテラスがあるんです。前日は雨でこのテラスの写真を断念してたのですが、帰る日の夕刻に上がってみると高校生が語らっていました。とてもいいもの見た気がしました。
テラスを通った奥は、ホテルのフロント? らしいのですが……図書館のような……伺ってみると、本を自由に読めるブックラウンジなのです! すばらしい。そして、ここにある大きなテーブルは旧駅舎の梁で作られているそうです。
​改札前からこの2階に続く「階段」が最後のご紹介です。

壁がぜーんぶ棚になっていて、尾道生まれの作品が並んでいます。階段を上がりながら、また下りながら、じっくり見られます。1階の階段口、この壁の続きに観光案内所の窓口もあります。目の錯覚か? なんて思ちゃうかもなので、探してみて^^
台風発生から始まった濃密な尾道 寺旅も、夕陽に送られて終了です。
尾道駅からこのしあわせ色の黄色い電車に乗って帰途につきました。
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長くお付き合いいただきありがとうございました。
『尾道 寺旅』今回の「その10」で最終回です。2ヵ月にわたってのんびり書いてきました。次にまた尾道でお会いしましょう^^

尾道 寺旅 その9

8/27/2019

 
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ふと見ると、井戸がいろんなところにあるのです。
尾道・久保地区を歩いていて、ずっと気になってました。
初めに気づいたのは、どこだったんだろう……路地をぐるぐるしているときに蓋をした大きな四角い井戸が、「敬神」「護国」と刻まれた門の中に大切にまつられ(?)ていて、由緒のある大切な井戸なのかな?と思ったのです。
後から知ったのですが、尾道は井戸の街だったのですねええ。
路地の内(奥?)に、数件の家が集まる真ん中に共同井戸(と思う……)があったりします。今も生きて使われているものもたくさんあり、2018年の豪雨災害で尾道全域が断水した際には、これらの井戸がみんなの生活をつないだそうです。
先に訪れた「浄泉寺」のご住職にも、境内の井戸を皆さんに開放されていたと伺っていたことを思い出しました。
このほそーい路地。ずんずんと進むと、ぽっかり開けた一角に出ます。
​表通りからは想像もつかない広場なのです。
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「水尾井」
水尾町の名前のもととなった井戸だと伺いました。

そして、写真の左、路地の突き当りは「熊野神社」です。
水尾通りを歩きながらずっと気になっていた「水祭り」の謎もここで解けることになります。
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水祭り
気になっていたのです。「水祭り」の貼り紙。「水祭り」って何?!

この熊野神社の氏子さんたちにより続けられた、江戸時代からの歴史を持った水芸・水細工のお祭、尾道の夏の風物詩だったのですねええ。
戦時中に途絶えていたものを、30年前に地元で復活させた素晴らしい歴史を持っています。
時事ネタやテーマに沿った場面を表現した人形の指先や口から噴水が出るなど、細工人形が並ぶお祭。
毎年7月の第3土曜日に開かれます。
↓下は、取材後改めて訪れた今年の「水祭り」の様子。
「延命井」
​正念寺の境内にある「延命井」。地蔵堂に安置されている延命地蔵尊へのお供えの水としていることから、井戸にお名前が付いたのかなあ。尾道随一の名水と聞きます。
浄泉寺のご住職が、子どもの頃遊び場にしていたという境内に案内してくださいました。
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で、案内していただいた「道」があまりにもマニアックで大興奮しました。
絶対に地元の人しか通らないよねええ、しかも子どもの頃使ってた道ですよねええ!? な細道なのです。こんなに細くて、曲がりくねった細道をぐんぐん進みます。
最下段右の写真……どこに人がいるかわかります? そこ、壁の隙間じゃないの? な道が続いています。探検隊みたいな道行でした。そして、盛大に蚊に刺されました。
かんざし燈籠 井戸の番外編^^
寺旅6でご紹介した「キャッスルロック」「オルタナ」ふたつのお店のすぐそば、八坂神社の鳥居に並んで大きな「かんざし」形の燈籠があります。
さらに並んで大きな銀杏の木と井戸。この場所には悲しい物語がありました。
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江戸時代、芝居小屋のお茶子に恋をした豪商の若旦那がいらしたそうです。娘を家族に紹介したものの、「『かんざし』ひとつ飾らぬ、みすぼらしい娘は嫁に迎えられない」と反対されてしまうのです。悲しんだ娘は大銀杏の下の井戸にが身を投げてしまい、以来「『かんざし』をください」と幽霊が出るようになったのだそうです。これを哀れに思った人たちが、お金を出し合って大銀杏の横に奉納した『かんざし』形の燈籠が、この燈籠の由来といいます。
昔から、人々の生活の中に息づいてきた尾道の井戸と水。
歩いていて、ふと惹かれてしまうのは命が吹き込まれ、存在感があるからなのかもしれないなと、振り返って思ったりしました。
偶然気になってシャッター切った風景は、並べて眺めると不思議に語り始めます。
どうしても「水」の回を作りたくなったのです。

さて、いよいよ次回その10で一旦この「尾道 寺旅」は最終回となります。
旅から2ヵ月^^; 長い旅になっちゃってます。

尾道 寺旅 その8

8/21/2019

 
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細い路地を曲がったら、こんな階段に出会う。
はて……ここ上がっていいのかな? こんな楽しみがたくさんちりばめられた尾道・久保地区「新開(しんがい)」地区。
洋酒喫茶 貝の店ロダン
「貝の店」ときいて、どんな風に想像しますか?
私は「貝を焼いて食べられる! お店」モードでした。
尾道に50年、尾道・久保地区「新開(しんがい)」で、このお店は外せないよと誰もが口をそろえる扉を開けたその先は、本当に思いもかけない空間でした。
​美しい! 店内を埋め尽くす「貝・貝・貝!」のコレクション。まさしく「貝の店」です。
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お店全体、ガラス張りのカウンターの中まで腕を置くのももったいなくなる貝貝貝! 世界中の美しい貝、その美しさに包まれるお店です。マスターの情熱であふれています。
数十年フィリピンの島に通い、その海で見つけた貝(ハボウキガイ)を手におぼれかけた(!)お話も伺いました。(カウンターに置かれた、本当に羽箒のようなその貝!大きい!)貝を握りしめた手を放せば助かるのに、どうしてもあきらめきれずなんとか浜へ泳ぎ着き、今ここにあるのですねえ。
チャーミングな奥さまとふたりカウンター内に立たれる姿は、「接客」とは全く違う何とも言えない心地よさなのです。「訪れた人その人の世界を大切にして、その場に置いてくれる」と言ったらいいのか…… ひとしきり店内を感嘆の声とともに回った私たちは、カウンターに落ち着いたとたんとても安らいだのでした。

さて、上記の写真でぜひご紹介したいのが「カイロウドウケツ」。--英名Venus Flower Basket(ビーナス フラワー バスケット)-- 上段真ん中の円筒状の海綿です。この中に小さなエビが雌雄一対で棲んでいる(!)のだそうです。エビは小さなときに入り込み、編み目より大きくなり、ずっとこの中で仲良く暮らす。夫婦ともに老い、死んでからも同じ墓に入るという意味の「偕老同穴」の名を持っています。
もうひとつ、「テンシノツバサ」本当に天使の翼! 下段右です。これ大きいのですよ!長さ15-6㎝あります。
こんなにたくさんの貝も、どこでどんな風に手に入れたかを穏やかに、でもぜーんぶ語るご夫婦に魅了される夜でした。
風月
営業時間は午後7時半~午前1時。
おうどん屋さんなのに、驚きの午後7時半から営業。飲んだ後の〆は「うどん」がこの地区のお決まりです。
提灯とのれんにひかれてガラガラと扉を開けると、うわーっとたくさんの人・人・人。
こんな遅い時間に! と、よそ者は驚きますよねえ。ビールもちらほらですが、みんなおいしそうにうどんをすすってます。
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そ・し・て! 大きなおいなり。この魅力的なお店をおかあさま、ご子息ふたりで切り盛りされています。ひっきりなしに人が出入りし、お土産(?)の袋も手にして店の扉を出るのです。
「この辺で撮影したときのだよおお」という写真のパネル、なんとPerfume!じゃないですか!
何をいただいてもおいしく! 〆でなく、メインな感動でした。お出汁まで完食。
尾道デニムプロジェクト
ガラガラガラ……かっこいい大きな重いガラス扉をあけると、店の奥までズドーンと長い台にデニムがずらり。Tha'ts All! 誰もいない……^^;
もしやショールームだった? と、思いつつも勝手に「わあわあ」言いながら並べられたデニムを見ていると、そのタグにくぎ付け。「漁師」「保育士」「農夫」「フォーク乗り」。
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世界有数のデニム産地、ここ備後地方。宿や空き家再生などの町おこしと同様、「繊維の経年変化を、町の方と一緒に」作り上げたい! という思いから、尾道で働くさまざまな職種の方たちに1年間はき続けてもらうことが「価値」のヴィンテージデニムを発表することを開始。1週間ごとに洗いに回収し、もう1本を渡して帰る。その繰り返しを1年間。
「デニム好きなら夢ですよね! 誰もやらなかっただけで」 と、さらっと言いのける女性店主がかっこいい!
「最初は、『何?それ?』『なんで新品より高くなるの?』な反応だったのですが、お願いして説明会開かせてもらって徐々に理解していってもらいました。」初年度になんと270名が参加。市役所の方々や市長さんも参加。(市長さんは「はく機会」が少なくて、あまりにきれいな状態だったらしい^^ 心動くエピソードです)
現在は100名くらいが安定して「価値」づくりに参加してくれているのだそう。
日常の仕事の中で、色落ちや傷・痛みなどその職業特有の味が生まれ、デニムに物語が紡がれていくとてもとても素敵な企画です。
あたりまえだけど、1年間はく「人」のサイズがあり、職業ごとの仕上がりの味の好みがあって、ぴったりの「私の1本」として購入するにはハードルが存在します。漁師さんは人気あるけど、サイズがとても大きいいい!とかね。出会いの1本なのですねえ。
はいた方と購入の場面で遭遇したり、途中で転勤するので別の方に引き継いだりのエピソードがあり、ずっとこのお店にいたいと思ってしまうほどでした。
紹介されるのはお断りしてるのよ。ごめんね
今回心ひかれまくったお店の中には、あたりまえだけどそうおっしゃられるところもありました。
地元尾道・久保地区の方に愛され、そのこと自体を大切にされたいという気持ちがまた、一番すてきだな!と思わせていただけます。
「『ふたりばあ』でやってるからね。たくさん来られても難しいけん」
ふたりのおばあさんって意味ですか? なんてかわいい。おしゃれな女性ふたりで長く愛されるカフェ。
「お父さん、がんこでね。全部お断りしてるんです」
お店のお昼休憩時間にもかかわらず、対応してくださった絶大人気のお寿司やさん。こちらこそ不躾に申し訳ありません。
なんだろう、この気持ち。尾道って本当にすてきだなああ。

尾道 寺旅 その7

8/5/2019

 
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さて、この看板のお店は写真のどこに?
こんなシーンが、尾道には数多く登場します。細い道が入り組んでいるからですね。
昔の区画が大切にされている土地ならでは……
この看板も、大きな通りに面した駐車場に、何やら道がまだあるかも? と思わせる奥の正面にあるのです。もしやこの建物が? と思って駐車場に踏み入り(?)看板までたどり着いてふと右を見ると……
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おお! きれいなのれんのお店が。
『水尾之路(みおのみち)』
のれんをくぐり、おうちの玄関をがらがらとあけて、お邪魔します^^
上がっていいんですよね? 今のれんをくぐってきたけど、ちょっとためらったりして……
木の廊下をするすると進むと、ぱあんと開けたお部屋に。
ここはどこですか? 本当にカフェなのかな? 
​築約80年(!)のおうちを再生して、東京から尾道へ移り住まれた店主ご夫妻が営むカフェです。あかり取りの中庭、座って何時間も眺めてしまえる縁側。カフェタイムに、ほんのつかの間この場所をお借りしているのかな? と思ってしまうくらい室礼すべてが、整っていて落ち着きます。
ランチの人気メニュー​「カルボナーラパスタ レモン風味」をいただきました。
2階は、一日一組限定の宿にされています。この日は、ご予約の方がいらしたので階段は上がりませんでしたが、ここで一晩を過ごすのはどんなに素敵かと想像しました。
仲良くにこやかに並ぶ店主ご夫妻の、おもてなしと、尾道・この家をいつくしむ心が包み込む時間を楽しませていただきました。
『BISOU(ビズー)』
フランス語で子どもの軽いキス”チュッ!”を意味する「bisou」が店名。
前面は大きなガラスの引き戸。店内の壁が美しい薔薇色。外から見ても、入っても心奪われすぎて熱くなるお店です。ナチュラルワインと”自由な料理”の酒場。「アルコール飲まない方はお断り」という表明が、それ自体でうれしい。撮影を控えた店内右壁面いっぱいの大きな鏡に描かれたメニューが、素晴らしく全部食べてみたい!心に火をつけます。
福島から尾道に移り住まれた店主。一見こわもて(叱られるかなあ?)で、静かに真摯にお料理に向かわれている姿が印象的です。
【nuttsponchon(ナッツポンチョン)】
みんなから「まるちゃん」と親しまれる丸山氏の作品制作のアーティスト名が「
nuttsponchon」。九州からこの尾道に移り住んだ日本人(^^)です。
そのアトリエ兼ギャラリーにお邪魔しました。
英語の先生をされている奥さまが、今日は家にいるのでと、わざわざギャラリーを開けてくださったのです。
……のですが、作品に興奮しすぎて、そして、マイTシャツを選ぶのに熱中しすぎて(あーすみません・暴走しました)、撮影を忘れるという失態……唯一の1枚をご紹介……
先の『
BISOU』にお邪魔しているときに、な・ん・と! ギャラリーではお目にかかれなかったご本人が通りかかる! という夢の対面でありました。購入したTシャツを早速着ていたので、より興奮するおてらぶ部員であります^^
尾道久保地区の魅力あふれるお店と人。
まだまだ、まだまだ続きます。

尾道 寺旅 その6

7/23/2019

 
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尾道久保地区の魅力あふれるお店と人。続きです。
「化かし中」この看板に尾道・久保地区を歩いていて出会いました。なぜかすんなり入ってきて納得してしまった。
時間が止まっているように見える瞬間、妙に生々しく今を感じる瞬間、どこよりも先取のしかも大きな行動。この街の魅力はその混ざり方にあるのかもしれないです。
「なぜか心惹かれて……」「一度帰ったんですけどやっぱり来てしまいました。」
この街には若い移住者がとても多いことに驚かされます。そして、その若者たちは、みな一様にこういうのです。

『キツネ雨』
ふたりともキツネが好きなんです。 きつねですか!? 狐。キツネが好きなんですね^^
第一声はこんなやり取りでした。
商店街からひょいと細い路地に入っただけなのに、ここはどこ? な空気がただよっています。
お天気に降る雨を「キツネの嫁入り」っていって、縁起のいいものだし。そこからお店のなまえにしました。
店主ご夫妻は、おだやかにゆっくり語ってくださいました。
大阪から「やっぱりここに来よう」と決めて、仕事ですぐには大阪を離れられない夫ぎみを置いて、奥さまが先にひとりで住み始めたのだそうです。
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内装は、できるだけ前のお店のものを残したんです。と、ステンドグラスも柱も本当に驚くほどなじんでいるのは、古いものを大切にして、どれも懐かしさと落ち着きがおふたりのおだやかさに重なるからでしょうか。
開店して1年半と伺いましたが、いやいや50年はやってますよね^^; 的面持ちです。
「おやすみクリームソーダ」「キツネ色ホットケーキ」「白狐チーズケーキ」それぞれの物語が詰まっていそうなメニューですよね。
また、お店のマークはどなたが作られたのですか? と伺うと、ご夫妻はお互いに彼が彼女がと、譲り合ってらしたのです。なぬ! その美しい間柄。「おふたりで作られたのですね」と、思わず解決策を提示したりしました。

「白狐チーズケーキ」正面顔にきゅんときますが、なんたってこの「おしっぽ」でしょう!!
『喫茶オルタナ』
知らないと少し入るのをためらっちゃうかもしれない扉。
久保八幡神社と八坂神社の鳥居が向かい合う通りに、その場所に以前からなじんでいる佇まい。実は女性店主がひとりで切り盛りするお店です。
扉を開けると長い、とても居心地のよいカウンターが迎えてくれます。
その奥に一段上がった小さなスペース。カウンターを通り抜けて、わざわざ入り込んで座りました。いざなわれている気分になってしまったのです。
ランチのお客さまの相手をしながら、私たちの飲み物(全員違うものを頼んでしまった)も手際よく運んでくださいました。
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古民家が好きで、この静かな空間を大切にしてくださる方にお越しいただきたいです。とやさしく語る店主は、長くパティシエールをされていたのですね。
手を休めることなく絞り袋を扱う、その流れるような所作はどれだけ見ていても飽きることがありませんでした。
長くいらした京都から尾道を選んで移ってこられたようです。ご本人のおだやかさと、この行動力のギャップに驚かされます。
ランチやドリンク、そして、美しいお菓子だけでなく、このお店自体が彼女の手づくり、と後で知りました。古民家を愛し、提供される空間もすべてこの優しい思いが包み込んでくれます。
​暑さと若干(?)の疲れでかなりひょろひょろになっていた私たちは、このお店で救われたのでした。

今回食べられなかった魅力あふれるランチとスウィーツ、そしてとてもおいしかったコーヒーを目指してこの空間に再訪します。
『キャッスルロック』
クロワッサン! おおきいいい! そしてナニこのおいしさ!
お店の外観からパン屋さんだとは、まったく思っていなかったのです。
しかも、クロワッサン専門店。専門店です!
「ハート泥棒」って、「ペパーミントの予感」って何ですか? くー心惹かれる。
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古民家を改装し、この美しい青の店構え。店内の壁は鮮やかな黄色。
とてもとてもいい香りが広がります。
それそれぞれに付けられたなまえや物語が、かわいすぎてクラクラします。
「ひと夏の経験」ひとつください! と注文できるのってしあわせ。
国内外で修行されたおふたり。
「好きなことを、好きなところでしたかったんです」と、名古屋から何度も足を運び、尾道に移ってこられたのだそうです。どんなご縁があったのか、どうしてここに決めたのか……忙しく働いていらっしゃる店内で、実はきちんと伺えずに興奮だけして退出したことを悔やむのでした……が、また来る理由にさせてください^^ そして、少しずつお伺いしたいです。
大きなクロワッサンを紙袋にひとつずつ持って、小道を歩きながらいただきました。
しあわせ! の味です。
写真の中に隠れている秘密^^;(そんな大げさな)
​『喫茶オルタナ』と『キャッスルロック』はお隣り同士なんです。ふふふ
尾道久保地区の魅力あふれるお店と人。
まだまだ続きます。 終われるのか?この連載^^;

尾道 寺旅 その5

7/19/2019

 
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私たちが訪れた尾道は、この観光案内地図のイメージじゃなかったんですよね^^
観光? じゃなくて、人の暮らしが生き生きと湧き立つ街でした。
​この看板の写真を見ていてなんともいえない違和感を覚えたのでした。(自分で撮っておいてなんですが^^)

2日間しかいなかったし、訪れた場所はこの地図の中のほんの限られた場所だけなんだけど……
​JRの線路が餃子のように山なりになった部分の内側右半分くらいの場所をぐるぐる。
それでも、断然「人の魅力」に引き付けられた土地でした。
ほんとはほんとは別の時間があったのかもしれないけど、感じたままにご紹介します。
「その5」は、お店(というか中の人)編ーその1です。
そう! 浄泉寺 住職ご夫妻に魅力あふれる様々な方に会わせていただきました。
『綴る。(つづる。)』
文具とお茶と日本酒の店。 ねぬ? その組み合わせ。ですよねえええ。
キュートな店主、優美香さんが好きなもの^^が「文具とお茶と日本酒」
いいなああ! いい!
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お店の扉は、外からも中からも読めるように左右対称表現。いきなりセンスが光ります。
店内は、入って右に文具、左にカウンター。ノート、万年筆、オリジナルのインク、尾道で活動する作家さんのレターセットやしおりが並びます。
便箋を選び、尾道からの手紙をこのカウンターでお茶をいただきながら綴る。
便箋の作家さんのことを、店主から聞きながらいろんなことに思いをはせる。
そんな時間の過ごし方自体を提供しているお店なんですね。
この日はたまたま、焼酎カクテルの試作味見(!)ができましたよお。
お嬢さんふたりが学校帰りに、制服のまま新作の「おかゆ」の味見でカウンターに向かってるのもとてもかわいかったです。

​『拉麺またたび』
東京からご家族ごと移住してこられた店主。

おばあちゃんの里、島根に里帰りして「娘が生まれたタイミングで西に行こう!」と思ってらしたのだそうです。そもそも東京でお店物件を探していた最中。
島根のライブでたまたま出会った尾道の方に強く押されて帰りに寄ったら、帰京しても尾道が気になって、後ろ髪をひかれて……とうとう移り住んでしまった、と。
ほんとですか!? 偶然や運命ってあるんですねえ。必然なのかな……
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尾道は風通しがいいよねええ。流れがあるんだよね。
宇宙人?が気持ちよく(?)ラーメン鉢につかるお店のマークも、尾道に移り住んだアーティスト作とか。シールもらって(ありがとうございます!)大はしゃぎのおてらぶ部員であります^^
​カウンターだけのお店は、ものすごく居心地がよく、昼もですが夜も大盛況。
壁にかかる品札の文字にとても魅かれて伺うと、これもアーティスト作。酔っぱらってヨイヨイな文字だよおお。らしいです^^
この界隈をうろうろしていた私たちは、何度もお店の前を通るのですが、そのたびに(仕込み中なのに!)ひょいと扉を開けて「どこいくの?」と声をかけてくれます。
この愛くるしい「ヒトトナリ」が、尾道の人をひきつけてやまないのですよねええ。昼だけでなく、夜もお邪魔してしまいました。また寄ります!

​『米徳』
​今回お世話になったお寺の住職、副住職のみなさんがとても楽しそうに語らうお店。
お店のショーケースと、本当のメニューがぜーんぜん違うお店^^(!)
50年以上ここで営業されていたお店を高齢のため閉店すると聞き、そのまま引き継いで営業することにされたと聞きました。長く愛されたお店を、さらに長く愛されるお店に。
店頭のショーケースは、以前のお店のままのようです。
のれんをくぐり一歩入ると、いきなりその温かさに包まれます。
おとなりの焼き鳥屋さんと経営が同じ。で、なんと焼き鳥の注文ができちゃうのだそうですよ!つながってる「壁の小窓(?)」から焼き鳥が……らしいです。素敵! でもその「小窓」確認し忘れたあああ! もしや壁の細長い窓がそうなのか?
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この肉鍋! 中どうなってるんですか!? 思わず聞いてしまった。
火を入れてしばらくすると、お店の人が崩して調理してくださいます。猛烈おいしい!
ここで、尾道のソウルフード「手羽先」に出会うのですが、そのお話はまた後日^^

尾道久保地区の魅力あふれるお店と人。
次回に続きます。

尾道 寺旅 その4

7/16/2019

 
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その土地の地面を見るのが大好きなのですが(ヘンですね)、尾道久保地区も魅力的な表情がたくさん。少しだけ……ご紹介します。
この消火栓も美しいですよね。道路工事が何度も行われた感じのアスファルト。
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少し歩くと、いくつもくっついて設置されているマンホール(真ん中に尾道の市章デザインです)にも出会うのですが、気になるのは周りの赤い「ビス」みたいなもの。
こんな風に道路に文字やシールや、ビスがあるのが気になります。
そして、かなり違う角度で驚いたのが、この側溝^^
グレーチングの下をよく見ると、金魚です! おうちの前の側溝をせき止めて飼っていらっしゃるそうです。なんと! 素敵・尾道。
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いよいよ4ヵ寺目『浄泉寺』さまへ向かいます。
JRの高架の手前に大きな表札。その下のガードをくぐってお伺いしました。
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明治43年に20年の歳月をかけて再建された、総檜造りの十二間四面の本堂は、大きすぎて全体を撮影することができないほどです。またその大屋根にただただ圧倒されます。

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本堂の奥行きのある広縁はとても大きく、大屋根が日をさえぎり、心地よい風が吹き抜けます。
かつては碁を打つ人、涼みに来る人など「昼寝寺」とも呼ばれたことがあるようです。
それで! 階段を登ったところに「昼寝お断り」の書き付けが。
でも、申し訳ないですが、本当にお昼寝したい^^;
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本堂の中は本当に広く、荘厳で美しい。内陣の彩色は昭和になって先代のご住職が手掛けられ、完成されたそうです。親鸞聖人の生涯の絵巻のような壁画も圧巻でした。取材のためにお伺いしたのですが、ずいぶん長くしあわせな気持ちで時間を過ごしてしまい、なぜか写真をあまり撮らずに終えてしまうという……状態になりました。
かつて2度の大火にあわれていますが、「何より先に仏さまを抱いて外に出た」先人の行いで、唯一天文12年(1543年)の創建当初から残り、今も見守ってくださっているというお話を伺いました。
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仏教賛歌の伴奏をされるオルガンには、パイプがついているではないですか!? かなり驚きましたが、とても当たり前のように収まっていました。
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大屋根からの竪樋を受ける用水桶にふと目を留めると、邪鬼が担いでいます。
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久保地区から北に延びる細道は、浄泉寺への参道。尾道は本当に素敵。
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さて、もう一度ガードをくぐって今度は線路を渡り、お隣りの八幡神社の境内にお邪魔しました。
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!!!圧巻の大屋根。
鳥居をくぐり、ふっと左を見るといきなり迫りくる大屋根です。
大きすぎて、見上げられなかった大屋根を「ここからがいいかな?」とおすすめいただいて来たのですが、震えるほどに大きいです。
鬼瓦は16畳の大きさがあるそうです。16畳です!
ご住職にうかがったところによると、「設計ミスで大きくなってしまった」という話が伝わっているそうです。えーほんとですか? 
また、扉の大きさも一定でなく、その場所にしか合わない寸法でできているそうです。
入れ間違うと閉まらない。そもそも入らない?
圧倒される本堂も、こうしたお話を伺うとぐっと身近に、そしてやっぱりお昼寝したくなったりしました。
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ここから尾道・久保地区のお店や町の取材のお話につながるのですが、大変お世話になったのが、ここ『浄泉寺』の住職ご夫妻です。
各お店や、友人のみなさまのおすすめを、尾道と久保地区愛にあふれた情報として集めてくださり、同行までして私たちの不安をぜーんぶ払しょくしてくださいました。本当に素敵なおふたりです。ありがとうございました!!! (左/久保地区探索打ち合わせ 右/まるでブラ〇〇〇のような街行き)

「その4」は感謝で終了します。
『尾道 寺旅』 次回からは、街の様子、お店の紹介を(また)少しずつお届けします。

さらにさらに気長にお付き合いください。

尾道 寺旅 その3

7/10/2019

 
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眼下に電車が! そのすぐ先に海が! そして、そのすぐ先に島が!
車一台ぎりぎりの道を歩いていて、突如聞こえた「ごおぉ」という音に振り返り、慌てて
シャッターを切ったその景色は、普段経験できない色んなものが詰まっていました。
もっと狙って、かっこいい写真撮ったらよかった…… おお!の瞬間景色^^

で、偶然遭遇した景色の中でも、かなり気になったのがこの青い電車。かわいい。
後で調べてみてわかったのですが、今年3月13日に運行スタートしたばかりの
〈SETOUCHI TRAIN(せとうちトレイン)〉でした!
しかも1編成のみ、
「いつ、どこを走るのか」ギリギリまでわからない(らしい)電車。
​まさにその偶然に遭遇したわけです。なぬ! 驚くうぅぅ。
そして、尾道に歓迎されてる感いっぱい! うれしすぎです。
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3ヵ寺目の『海龍寺』さまへ向かいました。
浄土寺さまのすぐお隣り。
鎌倉時代には浄土寺の曼荼羅堂と呼ばれていたそうです。
ご住職からとてもたくさんの物語を伺ったのですが、ここではまず「石鎚蔵王大権現」さまのことをお伝えしようと思います。
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何代も前のご住職が、四国石鎚山・鎖場へ修行に行かれた際に持ち帰られた「石鎚蔵王権現」さまを大切におまつりし、村の皆さんとともに毎年その権現さまを背負って、石鎚山へ修行に出かけられていたそうです。
代が変わり、各家に置かれていた蔵王権現さまを『海龍寺』さまへ持ってこられる方が増え、いつしかお堂内は蔵王権現さまの行列の様相。「『海龍寺』といえば、仏ではないけど権現さまだね」のお話を、別のお寺でも伺ったこともあり、ご住職にそのいわれを伺ったのでした。
さらに珍しいことに、上の写真のように「左右一対」の権現さまがいらっしゃいました。
普段お目にかかる権現さまは、右手と右脚を上げ、左手は腰に当てるお姿。
両手の位置は同じなのですが、左右の脚の上げ方が異なります。
驚きの対面でした!
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とても熱心に、なのになぜかところどころユーモラス(!)に、たくさんのエピソードをお伺いしました。
「尾道は、使用人を大事にしたんだな。だからこれだけ寺が残った。」
「老僧が老僧として、元気にいるのもこの辺のいいとこだね。」
「よその地へ手伝いにいっても、尾道の仲間はお互い動きがわかっとるので、手際もいいんよ。迷わず終える」
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ここ海龍寺さまの裏山には、四国・石鎚山を模して造られた鎖場が、修験者たちの行場として設けられました。ご住職曰く「こんだけ岩があるなら、鎖引こうか」となった(!)そうです。今は、だれでも登れる尾道の名所となっています。
​早速登る! 1カットだけみると、すごおおおおく登っているように見えます。
が、実はほんの数歩で身動き取れなくなっているだけの「おてらぶ」部員の面々……とほほ
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境内には、江戸時代の人形浄瑠璃の小屋主「植村文楽軒」義太夫語り「竹本弥太夫」のお墓があります。「お経の塚」に触れることで才能が開花し(!)、技芸が上達すると言われています。
新しい種類の御朱印も増やされていました。かっこいい!
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「その3」はここで終了します。
​まだまだ『尾道 寺旅』続きます。さらに気長にお付き合いください。

尾道 寺旅 その2

7/8/2019

 
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尾道には本当に猫さんがたくさんいます。
それぞれの猫さんには、なじみの場所もあるみたいです。
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さて、猫さんを愛でながら尾道の久保地区をお昼ご飯を求めて歩いたのですが、そのことはまた改めて^^
2ヵ寺目の『浄土寺』さまへ向かいました。
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山門をくぐり、振り返ると眼下に海!です。
そして、山門前で振り返ると……こんな感じ。
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急な石段が、JRの線路をくぐって続き、目の前は港です。
瀬戸内・尾道港の繁栄とそこに生きる人たちとともに時代を過ごしてこられた歴史を感じます。
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広い境内には、たくさんの鳩が。
江戸時代浄土寺さまで伝書鳩を飼っていらしたのですね。
商人には「伝書鳩」が禁止されていた時代、この鳩たちで大阪の相場情報を入手していたという話も。絵馬も伝書鳩です。とてもかわいい。
そして、写真を撮っている私の肩に(!)しばらーくとまってくれました。実は怖い^^
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ご本尊の十一面観世音菩薩は、秘仏で普段はお目にかかれません。
本堂には、お前掛けのお姿で見守ってくださっています。
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蓮ではなく、荒波に洗われる岩壁にお立ちになる姿は、海上交通の玄関口を守ってくださる特別なお姿となっています。
また上部両脇の雲の上には、かつて天女が描かれていたそうです。
これもとても珍しいことですね。
誰か乗っている?と思える雲の形がその痕跡とも見えて、想像力が膨らみます。
浄土寺さまでは、自分のため、大切な人のためにお守りづくり体験ができます。
縮緬袋とひもを選び、お札にお願いごとを焼き印で押し、観音さまの前でご祈願していただきます。お守りの成り立ちを知ること、また、さまざまな人がかかわっていることを知り、ものを大切にする心を持ってほしいという思いも込めて始められたそうです。
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写真が巨大になったのですが……結び目のアップです。
小林副住職に伺った、とても素敵なお話をみなさまにも(ご存じの方も多いかも……)
お守りのひもの結び方は「叶結び」というのだそうです。
表側が「口」(よく見ると真ん中に窓があります)、裏側が「十」となっていて、
「口」に「十」で「叶」。 伺ったときに感動しました。
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国宝の本堂・多宝塔、美しいお庭やお茶室も今回はゆっくり拝見できず、次の機会をいただいたと思いなおし……タオルをかぶり、一心に境内の草取りをされているご老人にごあいさつして後にしました。
で、このご老人がご住職だった! という驚きで「その2」終了します。
​

​まだまだすこーしずつ『尾道 寺旅』ご紹介していきます。気長にお付き合いください。

【すっぴん寺】第六回:同僚の遅刻でイライラ……私って心が狭い?

7/5/2019

 
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日々の暮らしのモヤモヤを、見栄や建前を捨てて本音をお坊さんとトークするラジオ「すっぴん寺」
第六回「同僚の遅刻でイライラ……私って心が狭い?」

やっぱり納得いかないです! 遅刻の多い新人さんがいるんです。
カレー坊主こと吉田武士さんがリスナーのお悩みに華麗にお答えします。
https://note.mu/suppintemple/n/n0469c3e5f60a

#おてらぶ  #フリースタイルな僧侶たち #すっぴん寺

■みなさまのお悩みもぜひこちらにお聞かせください。
---------------
これまでの
暮らしの本音ラジオ「すっぴん寺」
 https://note.mu/suppintemple

「おてらおやつクラブ」のデザインをひも解くトークセッション

7/4/2019

 
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昨日、神戸kiitoで
2018年度グッドデザイン大賞を受賞された「おてらおやつクラブ」のデザインをひも解く
豪華メンバーのトークセッションが開催されました。
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会場は、用意していた席が足りず、次々といすが増やされていき、定員を超えるたくさんの方が、様々な場所から雨の中集まられていました。
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驚くほど身近にある貧困問題。おてらおやつクラブの活動はどうやって始まったのか、松島さま福井さまのお出会いのなれそめから始まり、グッドデザイン賞応募と選考のエピソード。
また、実際に参加されている須磨寺さまと支援団体WACCAさまの現状のお話。
理想や目標を成し遂げたいと、意思と意図をもって取り組まれるこの「おてらおやつクラブ」の活動自体を、暖かく「美しい」デザインであると選考委員のみなさまは評価されたということばに、胸が熱くなる時間でした。
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共同企画した「らほつニットキャップおはぎ」をメインに、おてらぶ屋台も会場に参加させていただきました。たくさんの方に実際にかぶっていただき(!)、購入いただきました。
金額のうち100円が「おてらおやつクラブ基金」として運用されます。

尾道 寺旅 その1

7/1/2019

 
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取材寺旅で、6月27-28日(木・金)の2日間 瀬戸内・尾道に行ってきました。
令和初の台風が発生した、まさにその日、その朝! 尾道駅に降り立ちました。
尾道、久保地区の魅力あふれるお寺と街を取材&撮影の旅です。
濃密な2日間を複数回にわたってお届けします。
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台風が来ているので、さすがに雨です。
が、かなり南下ルートになったようで、いい感じ(?)の雨。
駅前の広場にいきなり向島と、クレーンと、渡船が! 一気に見えます。
もう、それだけで興奮。雨が、この気持ちを盛り上げます。
今回の目的は、JR尾道駅から海岸通りを東へ歩いて20分ほどの
尾道市役所から北東に広がる「久保地区」とその周辺。
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早速一ヵ寺目『西國寺』さまへ。
紹介した「久保地区」からJRのガードをくぐり、北へ数分。
長さ約2メートルの大わらじの仁王門が見えてきます。おおお
​
仁王さまにごあいさつをして、108段(!)の石段を上がります。
で、振り返ります!
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すばらしい!眺めです。
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そして、さらに登ります(笑)。

って、お寺にたどり着かずに本日分終わりそうになりますね。
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西國寺さまでの衝撃的なお出会いが、こちらの不動明王さま。
お姿を拝見するなり、「どこにもいらっしゃらない、ここにしかおいでにならない不動明王さまです!」と、大興奮で麻生副住職に熱弁をふるうおてらぶ部員であります。ふたりともすごおおおおく熱くなってた!
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場所を変えて縁起書をめくり、さらに語るおてらぶ部員と引き込まれる(!?)副住職。
ふわふわ、もふもふな毛量抜群のお顔です。

毎月8・18・28日に護摩が焚かれます。
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境内には、港町尾道に働く力自慢の人たちが持ち上げて競ったという「石」も並んでいました。
これが持ち上がるの!?の驚き……
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名残惜しいのですが、西國寺を後にしました。
降っていた雨が上がっていて、尾道に歓迎されているかも!な喜びひとしおです。
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石段の途中で、この看板に心ひかれ、ついつい……
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社の裏手を進むとこんな場所に!
石のお面?が並んでいます。
「金毘羅大権様の眷属で、三天狗と呼ばれ、カラス天狗、大天狗、小天狗とあり、願いが叶うならば軽々と、叶わないならば重々と」と、ありました。
重軽天狗 なるほど!
そして、これも石! 恐るべし港町尾道。
曇り空で写真にあまり色がないのですが^^;
西國寺さまから久保地区へ南下(?)する道すがら、あー!尾道! と
しあわせになったカットを掲載して、「その1」終了します。
​すこーしずつ『尾道 寺旅』ご紹介していきます。気長にお付き合いください。
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左上から右へ順に①~⑥の写真番号として
①⑥いかにも^^な、細道。猫さんが歩いていたりします。
②車道なのですが、こうした石敷きの道を結構見ます。
③道には背を向けているのですが、おうちの方に向いた祠に六体のお地蔵さま
④ものすごおおおおく細い道から登場した工事車両。道に合わせてちゃんと作られている。
⑤JRのガード下。車一台ギリギリです。この先に西國寺さまがあります。
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