フェリシモ 「おてらぶ」
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尾道 寺旅 が商品になりました!

10/16/2019

 
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思えば……6月末、令和初台風の日に尾道に降り立った私たち。
その後のんびり(!)2ヵ月「尾道 寺旅」ブログ書いてたのですが、その後ぱたりとご無沙汰してしまいました。
気づけば! 尾道の御仏が写仏に。ちょっと相当に感激の「尾道 寺旅」番外編です。
尾道のお寺とJR西日本とおてらぶのコラボが実現!
『寺旅巡礼写仏 ~尾道久保の旅~』が発売されました!
尾道でおてらぶ部員が直接お目にかかった、魅力的な4尊の御仏。カラー筆ペンで写仏を楽しんでいただけます。
尾道・久保地区をご住職と一緒に探して取材した、素敵なお店の数々をご紹介する「観光マップ」も付いています。
そして、自分でなぞり描いた仏さまを持ってお寺に行くと、なんと特別巡礼印をもらえます。えー!すごくないですか!?
※特別巡礼印のことは、実は私も知らされていませんでした。
 本当にいいんですか? 興奮します。
マップを片手に、この店構えを探し出してくださいね。
尾道・久保地区、ご一緒しましょう!
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尾道 寺旅 その9

8/27/2019

 
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ふと見ると、井戸がいろんなところにあるのです。
尾道・久保地区を歩いていて、ずっと気になってました。
初めに気づいたのは、どこだったんだろう……路地をぐるぐるしているときに蓋をした大きな四角い井戸が、「敬神」「護国」と刻まれた門の中に大切にまつられ(?)ていて、由緒のある大切な井戸なのかな?と思ったのです。
後から知ったのですが、尾道は井戸の街だったのですねええ。
路地の内(奥?)に、数件の家が集まる真ん中に共同井戸(と思う……)があったりします。今も生きて使われているものもたくさんあり、2018年の豪雨災害で尾道全域が断水した際には、これらの井戸がみんなの生活をつないだそうです。
先に訪れた「浄泉寺」のご住職にも、境内の井戸を皆さんに開放されていたと伺っていたことを思い出しました。
このほそーい路地。ずんずんと進むと、ぽっかり開けた一角に出ます。
​表通りからは想像もつかない広場なのです。
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「水尾井」
水尾町の名前のもととなった井戸だと伺いました。

そして、写真の左、路地の突き当りは「熊野神社」です。
水尾通りを歩きながらずっと気になっていた「水祭り」の謎もここで解けることになります。
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水祭り
気になっていたのです。「水祭り」の貼り紙。「水祭り」って何?!

この熊野神社の氏子さんたちにより続けられた、江戸時代からの歴史を持った水芸・水細工のお祭、尾道の夏の風物詩だったのですねええ。
戦時中に途絶えていたものを、30年前に地元で復活させた素晴らしい歴史を持っています。
時事ネタやテーマに沿った場面を表現した人形の指先や口から噴水が出るなど、細工人形が並ぶお祭。
毎年7月の第3土曜日に開かれます。
↓下は、取材後改めて訪れた今年の「水祭り」の様子。
「延命井」
​正念寺の境内にある「延命井」。地蔵堂に安置されている延命地蔵尊へのお供えの水としていることから、井戸にお名前が付いたのかなあ。尾道随一の名水と聞きます。
浄泉寺のご住職が、子どもの頃遊び場にしていたという境内に案内してくださいました。
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で、案内していただいた「道」があまりにもマニアックで大興奮しました。
絶対に地元の人しか通らないよねええ、しかも子どもの頃使ってた道ですよねええ!? な細道なのです。こんなに細くて、曲がりくねった細道をぐんぐん進みます。
最下段右の写真……どこに人がいるかわかります? そこ、壁の隙間じゃないの? な道が続いています。探検隊みたいな道行でした。そして、盛大に蚊に刺されました。
かんざし燈籠 井戸の番外編^^
寺旅6でご紹介した「キャッスルロック」「オルタナ」ふたつのお店のすぐそば、八坂神社の鳥居に並んで大きな「かんざし」形の燈籠があります。
さらに並んで大きな銀杏の木と井戸。この場所には悲しい物語がありました。
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江戸時代、芝居小屋のお茶子に恋をした豪商の若旦那がいらしたそうです。娘を家族に紹介したものの、「『かんざし』ひとつ飾らぬ、みすぼらしい娘は嫁に迎えられない」と反対されてしまうのです。悲しんだ娘は大銀杏の下の井戸にが身を投げてしまい、以来「『かんざし』をください」と幽霊が出るようになったのだそうです。これを哀れに思った人たちが、お金を出し合って大銀杏の横に奉納した『かんざし』形の燈籠が、この燈籠の由来といいます。
昔から、人々の生活の中に息づいてきた尾道の井戸と水。
歩いていて、ふと惹かれてしまうのは命が吹き込まれ、存在感があるからなのかもしれないなと、振り返って思ったりしました。
偶然気になってシャッター切った風景は、並べて眺めると不思議に語り始めます。
どうしても「水」の回を作りたくなったのです。

さて、いよいよ次回その10で一旦この「尾道 寺旅」は最終回となります。
旅から2ヵ月^^; 長い旅になっちゃってます。

尾道 寺旅 その8

8/21/2019

 
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細い路地を曲がったら、こんな階段に出会う。
はて……ここ上がっていいのかな? こんな楽しみがたくさんちりばめられた尾道・久保地区「新開(しんがい)」地区。
洋酒喫茶 貝の店ロダン
「貝の店」ときいて、どんな風に想像しますか?
私は「貝を焼いて食べられる! お店」モードでした。
尾道に50年、尾道・久保地区「新開(しんがい)」で、このお店は外せないよと誰もが口をそろえる扉を開けたその先は、本当に思いもかけない空間でした。
​美しい! 店内を埋め尽くす「貝・貝・貝!」のコレクション。まさしく「貝の店」です。
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お店全体、ガラス張りのカウンターの中まで腕を置くのももったいなくなる貝貝貝! 世界中の美しい貝、その美しさに包まれるお店です。マスターの情熱であふれています。
数十年フィリピンの島に通い、その海で見つけた貝(ハボウキガイ)を手におぼれかけた(!)お話も伺いました。(カウンターに置かれた、本当に羽箒のようなその貝!大きい!)貝を握りしめた手を放せば助かるのに、どうしてもあきらめきれずなんとか浜へ泳ぎ着き、今ここにあるのですねえ。
チャーミングな奥さまとふたりカウンター内に立たれる姿は、「接客」とは全く違う何とも言えない心地よさなのです。「訪れた人その人の世界を大切にして、その場に置いてくれる」と言ったらいいのか…… ひとしきり店内を感嘆の声とともに回った私たちは、カウンターに落ち着いたとたんとても安らいだのでした。

さて、上記の写真でぜひご紹介したいのが「カイロウドウケツ」。--英名Venus Flower Basket(ビーナス フラワー バスケット)-- 上段真ん中の円筒状の海綿です。この中に小さなエビが雌雄一対で棲んでいる(!)のだそうです。エビは小さなときに入り込み、編み目より大きくなり、ずっとこの中で仲良く暮らす。夫婦ともに老い、死んでからも同じ墓に入るという意味の「偕老同穴」の名を持っています。
もうひとつ、「テンシノツバサ」本当に天使の翼! 下段右です。これ大きいのですよ!長さ15-6㎝あります。
こんなにたくさんの貝も、どこでどんな風に手に入れたかを穏やかに、でもぜーんぶ語るご夫婦に魅了される夜でした。
風月
営業時間は午後7時半~午前1時。
おうどん屋さんなのに、驚きの午後7時半から営業。飲んだ後の〆は「うどん」がこの地区のお決まりです。
提灯とのれんにひかれてガラガラと扉を開けると、うわーっとたくさんの人・人・人。
こんな遅い時間に! と、よそ者は驚きますよねえ。ビールもちらほらですが、みんなおいしそうにうどんをすすってます。
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そ・し・て! 大きなおいなり。この魅力的なお店をおかあさま、ご子息ふたりで切り盛りされています。ひっきりなしに人が出入りし、お土産(?)の袋も手にして店の扉を出るのです。
「この辺で撮影したときのだよおお」という写真のパネル、なんとPerfume!じゃないですか!
何をいただいてもおいしく! 〆でなく、メインな感動でした。お出汁まで完食。
尾道デニムプロジェクト
ガラガラガラ……かっこいい大きな重いガラス扉をあけると、店の奥までズドーンと長い台にデニムがずらり。Tha'ts All! 誰もいない……^^;
もしやショールームだった? と、思いつつも勝手に「わあわあ」言いながら並べられたデニムを見ていると、そのタグにくぎ付け。「漁師」「保育士」「農夫」「フォーク乗り」。
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世界有数のデニム産地、ここ備後地方。宿や空き家再生などの町おこしと同様、「繊維の経年変化を、町の方と一緒に」作り上げたい! という思いから、尾道で働くさまざまな職種の方たちに1年間はき続けてもらうことが「価値」のヴィンテージデニムを発表することを開始。1週間ごとに洗いに回収し、もう1本を渡して帰る。その繰り返しを1年間。
「デニム好きなら夢ですよね! 誰もやらなかっただけで」 と、さらっと言いのける女性店主がかっこいい!
「最初は、『何?それ?』『なんで新品より高くなるの?』な反応だったのですが、お願いして説明会開かせてもらって徐々に理解していってもらいました。」初年度になんと270名が参加。市役所の方々や市長さんも参加。(市長さんは「はく機会」が少なくて、あまりにきれいな状態だったらしい^^ 心動くエピソードです)
現在は100名くらいが安定して「価値」づくりに参加してくれているのだそう。
日常の仕事の中で、色落ちや傷・痛みなどその職業特有の味が生まれ、デニムに物語が紡がれていくとてもとても素敵な企画です。
あたりまえだけど、1年間はく「人」のサイズがあり、職業ごとの仕上がりの味の好みがあって、ぴったりの「私の1本」として購入するにはハードルが存在します。漁師さんは人気あるけど、サイズがとても大きいいい!とかね。出会いの1本なのですねえ。
はいた方と購入の場面で遭遇したり、途中で転勤するので別の方に引き継いだりのエピソードがあり、ずっとこのお店にいたいと思ってしまうほどでした。
紹介されるのはお断りしてるのよ。ごめんね
今回心ひかれまくったお店の中には、あたりまえだけどそうおっしゃられるところもありました。
地元尾道・久保地区の方に愛され、そのこと自体を大切にされたいという気持ちがまた、一番すてきだな!と思わせていただけます。
「『ふたりばあ』でやってるからね。たくさん来られても難しいけん」
ふたりのおばあさんって意味ですか? なんてかわいい。おしゃれな女性ふたりで長く愛されるカフェ。
「お父さん、がんこでね。全部お断りしてるんです」
お店のお昼休憩時間にもかかわらず、対応してくださった絶大人気のお寿司やさん。こちらこそ不躾に申し訳ありません。
なんだろう、この気持ち。尾道って本当にすてきだなああ。

尾道 寺旅 その7

8/5/2019

 
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さて、この看板のお店は写真のどこに?
こんなシーンが、尾道には数多く登場します。細い道が入り組んでいるからですね。
昔の区画が大切にされている土地ならでは……
この看板も、大きな通りに面した駐車場に、何やら道がまだあるかも? と思わせる奥の正面にあるのです。もしやこの建物が? と思って駐車場に踏み入り(?)看板までたどり着いてふと右を見ると……
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おお! きれいなのれんのお店が。
『水尾之路(みおのみち)』
のれんをくぐり、おうちの玄関をがらがらとあけて、お邪魔します^^
上がっていいんですよね? 今のれんをくぐってきたけど、ちょっとためらったりして……
木の廊下をするすると進むと、ぱあんと開けたお部屋に。
ここはどこですか? 本当にカフェなのかな? 
​築約80年(!)のおうちを再生して、東京から尾道へ移り住まれた店主ご夫妻が営むカフェです。あかり取りの中庭、座って何時間も眺めてしまえる縁側。カフェタイムに、ほんのつかの間この場所をお借りしているのかな? と思ってしまうくらい室礼すべてが、整っていて落ち着きます。
ランチの人気メニュー​「カルボナーラパスタ レモン風味」をいただきました。
2階は、一日一組限定の宿にされています。この日は、ご予約の方がいらしたので階段は上がりませんでしたが、ここで一晩を過ごすのはどんなに素敵かと想像しました。
仲良くにこやかに並ぶ店主ご夫妻の、おもてなしと、尾道・この家をいつくしむ心が包み込む時間を楽しませていただきました。
『BISOU(ビズー)』
フランス語で子どもの軽いキス”チュッ!”を意味する「bisou」が店名。
前面は大きなガラスの引き戸。店内の壁が美しい薔薇色。外から見ても、入っても心奪われすぎて熱くなるお店です。ナチュラルワインと”自由な料理”の酒場。「アルコール飲まない方はお断り」という表明が、それ自体でうれしい。撮影を控えた店内右壁面いっぱいの大きな鏡に描かれたメニューが、素晴らしく全部食べてみたい!心に火をつけます。
福島から尾道に移り住まれた店主。一見こわもて(叱られるかなあ?)で、静かに真摯にお料理に向かわれている姿が印象的です。
【nuttsponchon(ナッツポンチョン)】
みんなから「まるちゃん」と親しまれる丸山氏の作品制作のアーティスト名が「
nuttsponchon」。九州からこの尾道に移り住んだ日本人(^^)です。
そのアトリエ兼ギャラリーにお邪魔しました。
英語の先生をされている奥さまが、今日は家にいるのでと、わざわざギャラリーを開けてくださったのです。
……のですが、作品に興奮しすぎて、そして、マイTシャツを選ぶのに熱中しすぎて(あーすみません・暴走しました)、撮影を忘れるという失態……唯一の1枚をご紹介……
先の『
BISOU』にお邪魔しているときに、な・ん・と! ギャラリーではお目にかかれなかったご本人が通りかかる! という夢の対面でありました。購入したTシャツを早速着ていたので、より興奮するおてらぶ部員であります^^
尾道久保地区の魅力あふれるお店と人。
まだまだ、まだまだ続きます。

尾道 寺旅 その6

7/23/2019

 
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尾道久保地区の魅力あふれるお店と人。続きです。
「化かし中」この看板に尾道・久保地区を歩いていて出会いました。なぜかすんなり入ってきて納得してしまった。
時間が止まっているように見える瞬間、妙に生々しく今を感じる瞬間、どこよりも先取のしかも大きな行動。この街の魅力はその混ざり方にあるのかもしれないです。
「なぜか心惹かれて……」「一度帰ったんですけどやっぱり来てしまいました。」
この街には若い移住者がとても多いことに驚かされます。そして、その若者たちは、みな一様にこういうのです。

『キツネ雨』
ふたりともキツネが好きなんです。 きつねですか!? 狐。キツネが好きなんですね^^
第一声はこんなやり取りでした。
商店街からひょいと細い路地に入っただけなのに、ここはどこ? な空気がただよっています。
お天気に降る雨を「キツネの嫁入り」っていって、縁起のいいものだし。そこからお店のなまえにしました。
店主ご夫妻は、おだやかにゆっくり語ってくださいました。
大阪から「やっぱりここに来よう」と決めて、仕事ですぐには大阪を離れられない夫ぎみを置いて、奥さまが先にひとりで住み始めたのだそうです。
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内装は、できるだけ前のお店のものを残したんです。と、ステンドグラスも柱も本当に驚くほどなじんでいるのは、古いものを大切にして、どれも懐かしさと落ち着きがおふたりのおだやかさに重なるからでしょうか。
開店して1年半と伺いましたが、いやいや50年はやってますよね^^; 的面持ちです。
「おやすみクリームソーダ」「キツネ色ホットケーキ」「白狐チーズケーキ」それぞれの物語が詰まっていそうなメニューですよね。
また、お店のマークはどなたが作られたのですか? と伺うと、ご夫妻はお互いに彼が彼女がと、譲り合ってらしたのです。なぬ! その美しい間柄。「おふたりで作られたのですね」と、思わず解決策を提示したりしました。

「白狐チーズケーキ」正面顔にきゅんときますが、なんたってこの「おしっぽ」でしょう!!
『喫茶オルタナ』
知らないと少し入るのをためらっちゃうかもしれない扉。
久保八幡神社と八坂神社の鳥居が向かい合う通りに、その場所に以前からなじんでいる佇まい。実は女性店主がひとりで切り盛りするお店です。
扉を開けると長い、とても居心地のよいカウンターが迎えてくれます。
その奥に一段上がった小さなスペース。カウンターを通り抜けて、わざわざ入り込んで座りました。いざなわれている気分になってしまったのです。
ランチのお客さまの相手をしながら、私たちの飲み物(全員違うものを頼んでしまった)も手際よく運んでくださいました。
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古民家が好きで、この静かな空間を大切にしてくださる方にお越しいただきたいです。とやさしく語る店主は、長くパティシエールをされていたのですね。
手を休めることなく絞り袋を扱う、その流れるような所作はどれだけ見ていても飽きることがありませんでした。
長くいらした京都から尾道を選んで移ってこられたようです。ご本人のおだやかさと、この行動力のギャップに驚かされます。
ランチやドリンク、そして、美しいお菓子だけでなく、このお店自体が彼女の手づくり、と後で知りました。古民家を愛し、提供される空間もすべてこの優しい思いが包み込んでくれます。
​暑さと若干(?)の疲れでかなりひょろひょろになっていた私たちは、このお店で救われたのでした。

今回食べられなかった魅力あふれるランチとスウィーツ、そしてとてもおいしかったコーヒーを目指してこの空間に再訪します。
『キャッスルロック』
クロワッサン! おおきいいい! そしてナニこのおいしさ!
お店の外観からパン屋さんだとは、まったく思っていなかったのです。
しかも、クロワッサン専門店。専門店です!
「ハート泥棒」って、「ペパーミントの予感」って何ですか? くー心惹かれる。
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古民家を改装し、この美しい青の店構え。店内の壁は鮮やかな黄色。
とてもとてもいい香りが広がります。
それそれぞれに付けられたなまえや物語が、かわいすぎてクラクラします。
「ひと夏の経験」ひとつください! と注文できるのってしあわせ。
国内外で修行されたおふたり。
「好きなことを、好きなところでしたかったんです」と、名古屋から何度も足を運び、尾道に移ってこられたのだそうです。どんなご縁があったのか、どうしてここに決めたのか……忙しく働いていらっしゃる店内で、実はきちんと伺えずに興奮だけして退出したことを悔やむのでした……が、また来る理由にさせてください^^ そして、少しずつお伺いしたいです。
大きなクロワッサンを紙袋にひとつずつ持って、小道を歩きながらいただきました。
しあわせ! の味です。
写真の中に隠れている秘密^^;(そんな大げさな)
​『喫茶オルタナ』と『キャッスルロック』はお隣り同士なんです。ふふふ
尾道久保地区の魅力あふれるお店と人。
まだまだ続きます。 終われるのか?この連載^^;

尾道 寺旅 その5

7/19/2019

 
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私たちが訪れた尾道は、この観光案内地図のイメージじゃなかったんですよね^^
観光? じゃなくて、人の暮らしが生き生きと湧き立つ街でした。
​この看板の写真を見ていてなんともいえない違和感を覚えたのでした。(自分で撮っておいてなんですが^^)

2日間しかいなかったし、訪れた場所はこの地図の中のほんの限られた場所だけなんだけど……
​JRの線路が餃子のように山なりになった部分の内側右半分くらいの場所をぐるぐる。
それでも、断然「人の魅力」に引き付けられた土地でした。
ほんとはほんとは別の時間があったのかもしれないけど、感じたままにご紹介します。
「その5」は、お店(というか中の人)編ーその1です。
そう! 浄泉寺 住職ご夫妻に魅力あふれる様々な方に会わせていただきました。
『綴る。(つづる。)』
文具とお茶と日本酒の店。 ねぬ? その組み合わせ。ですよねえええ。
キュートな店主、優美香さんが好きなもの^^が「文具とお茶と日本酒」
いいなああ! いい!
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お店の扉は、外からも中からも読めるように左右対称表現。いきなりセンスが光ります。
店内は、入って右に文具、左にカウンター。ノート、万年筆、オリジナルのインク、尾道で活動する作家さんのレターセットやしおりが並びます。
便箋を選び、尾道からの手紙をこのカウンターでお茶をいただきながら綴る。
便箋の作家さんのことを、店主から聞きながらいろんなことに思いをはせる。
そんな時間の過ごし方自体を提供しているお店なんですね。
この日はたまたま、焼酎カクテルの試作味見(!)ができましたよお。
お嬢さんふたりが学校帰りに、制服のまま新作の「おかゆ」の味見でカウンターに向かってるのもとてもかわいかったです。

​『拉麺またたび』
東京からご家族ごと移住してこられた店主。

おばあちゃんの里、島根に里帰りして「娘が生まれたタイミングで西に行こう!」と思ってらしたのだそうです。そもそも東京でお店物件を探していた最中。
島根のライブでたまたま出会った尾道の方に強く押されて帰りに寄ったら、帰京しても尾道が気になって、後ろ髪をひかれて……とうとう移り住んでしまった、と。
ほんとですか!? 偶然や運命ってあるんですねえ。必然なのかな……
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尾道は風通しがいいよねええ。流れがあるんだよね。
宇宙人?が気持ちよく(?)ラーメン鉢につかるお店のマークも、尾道に移り住んだアーティスト作とか。シールもらって(ありがとうございます!)大はしゃぎのおてらぶ部員であります^^
​カウンターだけのお店は、ものすごく居心地がよく、昼もですが夜も大盛況。
壁にかかる品札の文字にとても魅かれて伺うと、これもアーティスト作。酔っぱらってヨイヨイな文字だよおお。らしいです^^
この界隈をうろうろしていた私たちは、何度もお店の前を通るのですが、そのたびに(仕込み中なのに!)ひょいと扉を開けて「どこいくの?」と声をかけてくれます。
この愛くるしい「ヒトトナリ」が、尾道の人をひきつけてやまないのですよねええ。昼だけでなく、夜もお邪魔してしまいました。また寄ります!

​『米徳』
​今回お世話になったお寺の住職、副住職のみなさんがとても楽しそうに語らうお店。
お店のショーケースと、本当のメニューがぜーんぜん違うお店^^(!)
50年以上ここで営業されていたお店を高齢のため閉店すると聞き、そのまま引き継いで営業することにされたと聞きました。長く愛されたお店を、さらに長く愛されるお店に。
店頭のショーケースは、以前のお店のままのようです。
のれんをくぐり一歩入ると、いきなりその温かさに包まれます。
おとなりの焼き鳥屋さんと経営が同じ。で、なんと焼き鳥の注文ができちゃうのだそうですよ!つながってる「壁の小窓(?)」から焼き鳥が……らしいです。素敵! でもその「小窓」確認し忘れたあああ! もしや壁の細長い窓がそうなのか?
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この肉鍋! 中どうなってるんですか!? 思わず聞いてしまった。
火を入れてしばらくすると、お店の人が崩して調理してくださいます。猛烈おいしい!
ここで、尾道のソウルフード「手羽先」に出会うのですが、そのお話はまた後日^^

尾道久保地区の魅力あふれるお店と人。
次回に続きます。

尾道 寺旅 その4

7/16/2019

 
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その土地の地面を見るのが大好きなのですが(ヘンですね)、尾道久保地区も魅力的な表情がたくさん。少しだけ……ご紹介します。
この消火栓も美しいですよね。道路工事が何度も行われた感じのアスファルト。
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少し歩くと、いくつもくっついて設置されているマンホール(真ん中に尾道の市章デザインです)にも出会うのですが、気になるのは周りの赤い「ビス」みたいなもの。
こんな風に道路に文字やシールや、ビスがあるのが気になります。
そして、かなり違う角度で驚いたのが、この側溝^^
グレーチングの下をよく見ると、金魚です! おうちの前の側溝をせき止めて飼っていらっしゃるそうです。なんと! 素敵・尾道。
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いよいよ4ヵ寺目『浄泉寺』さまへ向かいます。
JRの高架の手前に大きな表札。その下のガードをくぐってお伺いしました。
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明治43年に20年の歳月をかけて再建された、総檜造りの十二間四面の本堂は、大きすぎて全体を撮影することができないほどです。またその大屋根にただただ圧倒されます。

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本堂の奥行きのある広縁はとても大きく、大屋根が日をさえぎり、心地よい風が吹き抜けます。
かつては碁を打つ人、涼みに来る人など「昼寝寺」とも呼ばれたことがあるようです。
それで! 階段を登ったところに「昼寝お断り」の書き付けが。
でも、申し訳ないですが、本当にお昼寝したい^^;
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本堂の中は本当に広く、荘厳で美しい。内陣の彩色は昭和になって先代のご住職が手掛けられ、完成されたそうです。親鸞聖人の生涯の絵巻のような壁画も圧巻でした。取材のためにお伺いしたのですが、ずいぶん長くしあわせな気持ちで時間を過ごしてしまい、なぜか写真をあまり撮らずに終えてしまうという……状態になりました。
かつて2度の大火にあわれていますが、「何より先に仏さまを抱いて外に出た」先人の行いで、唯一天文12年(1543年)の創建当初から残り、今も見守ってくださっているというお話を伺いました。
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仏教賛歌の伴奏をされるオルガンには、パイプがついているではないですか!? かなり驚きましたが、とても当たり前のように収まっていました。
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大屋根からの竪樋を受ける用水桶にふと目を留めると、邪鬼が担いでいます。
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久保地区から北に延びる細道は、浄泉寺への参道。尾道は本当に素敵。
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さて、もう一度ガードをくぐって今度は線路を渡り、お隣りの八幡神社の境内にお邪魔しました。
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!!!圧巻の大屋根。
鳥居をくぐり、ふっと左を見るといきなり迫りくる大屋根です。
大きすぎて、見上げられなかった大屋根を「ここからがいいかな?」とおすすめいただいて来たのですが、震えるほどに大きいです。
鬼瓦は16畳の大きさがあるそうです。16畳です!
ご住職にうかがったところによると、「設計ミスで大きくなってしまった」という話が伝わっているそうです。えーほんとですか? 
また、扉の大きさも一定でなく、その場所にしか合わない寸法でできているそうです。
入れ間違うと閉まらない。そもそも入らない?
圧倒される本堂も、こうしたお話を伺うとぐっと身近に、そしてやっぱりお昼寝したくなったりしました。
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ここから尾道・久保地区のお店や町の取材のお話につながるのですが、大変お世話になったのが、ここ『浄泉寺』の住職ご夫妻です。
各お店や、友人のみなさまのおすすめを、尾道と久保地区愛にあふれた情報として集めてくださり、同行までして私たちの不安をぜーんぶ払しょくしてくださいました。本当に素敵なおふたりです。ありがとうございました!!! (左/久保地区探索打ち合わせ 右/まるでブラ〇〇〇のような街行き)

「その4」は感謝で終了します。
『尾道 寺旅』 次回からは、街の様子、お店の紹介を(また)少しずつお届けします。

さらにさらに気長にお付き合いください。

尾道 寺旅 その3

7/10/2019

 
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眼下に電車が! そのすぐ先に海が! そして、そのすぐ先に島が!
車一台ぎりぎりの道を歩いていて、突如聞こえた「ごおぉ」という音に振り返り、慌てて
シャッターを切ったその景色は、普段経験できない色んなものが詰まっていました。
もっと狙って、かっこいい写真撮ったらよかった…… おお!の瞬間景色^^

で、偶然遭遇した景色の中でも、かなり気になったのがこの青い電車。かわいい。
後で調べてみてわかったのですが、今年3月13日に運行スタートしたばかりの
〈SETOUCHI TRAIN(せとうちトレイン)〉でした!
しかも1編成のみ、
「いつ、どこを走るのか」ギリギリまでわからない(らしい)電車。
​まさにその偶然に遭遇したわけです。なぬ! 驚くうぅぅ。
そして、尾道に歓迎されてる感いっぱい! うれしすぎです。
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3ヵ寺目の『海龍寺』さまへ向かいました。
浄土寺さまのすぐお隣り。
鎌倉時代には浄土寺の曼荼羅堂と呼ばれていたそうです。
ご住職からとてもたくさんの物語を伺ったのですが、ここではまず「石鎚蔵王大権現」さまのことをお伝えしようと思います。
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何代も前のご住職が、四国石鎚山・鎖場へ修行に行かれた際に持ち帰られた「石鎚蔵王権現」さまを大切におまつりし、村の皆さんとともに毎年その権現さまを背負って、石鎚山へ修行に出かけられていたそうです。
代が変わり、各家に置かれていた蔵王権現さまを『海龍寺』さまへ持ってこられる方が増え、いつしかお堂内は蔵王権現さまの行列の様相。「『海龍寺』といえば、仏ではないけど権現さまだね」のお話を、別のお寺でも伺ったこともあり、ご住職にそのいわれを伺ったのでした。
さらに珍しいことに、上の写真のように「左右一対」の権現さまがいらっしゃいました。
普段お目にかかる権現さまは、右手と右脚を上げ、左手は腰に当てるお姿。
両手の位置は同じなのですが、左右の脚の上げ方が異なります。
驚きの対面でした!
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とても熱心に、なのになぜかところどころユーモラス(!)に、たくさんのエピソードをお伺いしました。
「尾道は、使用人を大事にしたんだな。だからこれだけ寺が残った。」
「老僧が老僧として、元気にいるのもこの辺のいいとこだね。」
「よその地へ手伝いにいっても、尾道の仲間はお互い動きがわかっとるので、手際もいいんよ。迷わず終える」
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ここ海龍寺さまの裏山には、四国・石鎚山を模して造られた鎖場が、修験者たちの行場として設けられました。ご住職曰く「こんだけ岩があるなら、鎖引こうか」となった(!)そうです。今は、だれでも登れる尾道の名所となっています。
​早速登る! 1カットだけみると、すごおおおおく登っているように見えます。
が、実はほんの数歩で身動き取れなくなっているだけの「おてらぶ」部員の面々……とほほ
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境内には、江戸時代の人形浄瑠璃の小屋主「植村文楽軒」義太夫語り「竹本弥太夫」のお墓があります。「お経の塚」に触れることで才能が開花し(!)、技芸が上達すると言われています。
新しい種類の御朱印も増やされていました。かっこいい!
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「その3」はここで終了します。
​まだまだ『尾道 寺旅』続きます。さらに気長にお付き合いください。

尾道 寺旅 その1

7/1/2019

 
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取材寺旅で、6月27-28日(木・金)の2日間 瀬戸内・尾道に行ってきました。
令和初の台風が発生した、まさにその日、その朝! 尾道駅に降り立ちました。
尾道、久保地区の魅力あふれるお寺と街を取材&撮影の旅です。
濃密な2日間を複数回にわたってお届けします。
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台風が来ているので、さすがに雨です。
が、かなり南下ルートになったようで、いい感じ(?)の雨。
駅前の広場にいきなり向島と、クレーンと、渡船が! 一気に見えます。
もう、それだけで興奮。雨が、この気持ちを盛り上げます。
今回の目的は、JR尾道駅から海岸通りを東へ歩いて20分ほどの
尾道市役所から北東に広がる「久保地区」とその周辺。
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早速一ヵ寺目『西國寺』さまへ。
紹介した「久保地区」からJRのガードをくぐり、北へ数分。
長さ約2メートルの大わらじの仁王門が見えてきます。おおお
​
仁王さまにごあいさつをして、108段(!)の石段を上がります。
で、振り返ります!
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すばらしい!眺めです。
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そして、さらに登ります(笑)。

って、お寺にたどり着かずに本日分終わりそうになりますね。
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西國寺さまでの衝撃的なお出会いが、こちらの不動明王さま。
お姿を拝見するなり、「どこにもいらっしゃらない、ここにしかおいでにならない不動明王さまです!」と、大興奮で麻生副住職に熱弁をふるうおてらぶ部員であります。ふたりともすごおおおおく熱くなってた!
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場所を変えて縁起書をめくり、さらに語るおてらぶ部員と引き込まれる(!?)副住職。
ふわふわ、もふもふな毛量抜群のお顔です。

毎月8・18・28日に護摩が焚かれます。
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境内には、港町尾道に働く力自慢の人たちが持ち上げて競ったという「石」も並んでいました。
これが持ち上がるの!?の驚き……
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名残惜しいのですが、西國寺を後にしました。
降っていた雨が上がっていて、尾道に歓迎されているかも!な喜びひとしおです。
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石段の途中で、この看板に心ひかれ、ついつい……
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社の裏手を進むとこんな場所に!
石のお面?が並んでいます。
「金毘羅大権様の眷属で、三天狗と呼ばれ、カラス天狗、大天狗、小天狗とあり、願いが叶うならば軽々と、叶わないならば重々と」と、ありました。
重軽天狗 なるほど!
そして、これも石! 恐るべし港町尾道。
曇り空で写真にあまり色がないのですが^^;
西國寺さまから久保地区へ南下(?)する道すがら、あー!尾道! と
しあわせになったカットを掲載して、「その1」終了します。
​すこーしずつ『尾道 寺旅』ご紹介していきます。気長にお付き合いください。
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左上から右へ順に①~⑥の写真番号として
①⑥いかにも^^な、細道。猫さんが歩いていたりします。
②車道なのですが、こうした石敷きの道を結構見ます。
③道には背を向けているのですが、おうちの方に向いた祠に六体のお地蔵さま
④ものすごおおおおく細い道から登場した工事車両。道に合わせてちゃんと作られている。
⑤JRのガード下。車一台ギリギリです。この先に西國寺さまがあります。

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