こんにちは、おてらぶのひさよしです。 おてらぶのメンバーで、また精進料理を食べに行ってきました。今回の精進料理は前回とは少し違った感じのお料理でした。 黄檗宗大本山 萬福寺今回伺ったのは、京都は宇治にある萬福寺というお寺。 こちらのお寺は、いんげん豆を日本に伝えた隠元禅師が広めた黄檗宗と呼ばれる宗派のお寺です。建築物をはじめ、仏像なども中国式で作られています。そしてお寺で使われている言葉やお作法も中国式のものを取り入れているそうです。 異国感のある境内 境内は不思議な世界観です。建物の雰囲気や、敷地内の歩道の作り方まですべてが中華式。本堂に続く廊下も、とても雰囲気のあるものでした。 お寺の時間を知らせる魚境内を歩いていると、不思議な木製の魚を見つけました。これは開梛(かいぱん)といって、お寺で行われる法事やお食事の時間を知らせるために打ち鳴らします。目を閉じることのない魚は、不眠不休を象徴していて、その口からは煩悩の珠を吐き出しています。一節では、木魚の原型になったものともいわれているそうです。 「煩悩よ~出ていけぇ~」 登場!普茶料理今回ぜひ体験してみたかったのが、「普茶料理」とよばれる精進料理。普茶料理とは、いんげん豆を日本に伝えた隠元禅師が広めた黄檗宗と呼ばれる宗派のお寺での精進料理です。その意味は「普(あまねくすべての人々)とともに茶を共にする」というもので、身分関係なく別け隔てなくいただくことを大事にしている禅門のお料理だそうです。中華式な見た目をしているという前情報もありとても楽しみにしていました。 メンバーと談笑をしていると、大皿に乗って普茶料理の登場です!精進料理って、お膳に乗ってひとりずつ出てくるのが印象深かったのですが、このスタイルはまさに中華料理的!?見た目もとても美しく、さっそくメンバーも写真を撮りまくっていました。 そして天ぷらまで!真ん中のものは、紅白饅頭の天ぷらと、里いもの天ぷら、その下の赤いものは赤こんにゃくの天ぷら、そこから時計回りにごぼうの天ぷら、りんごの天ぷら、高野豆腐のアーモンドまぶし天ぷら、紅しょうがの天ぷら、大根の天ぷらです。天ぷらは、一度煮物にしてから揚げているらしく、何も付けなくてもしっかりとしたお味がついていました。 食後の発見~生飯(さば)お腹もいっぱいになって外に出ると、ちょうど雨が降ってきました。広いお寺の境内が雨によって濡らされ、また違った雰囲気を出していました。そんな中でメンバーが面白いものを発見しました。ん?生飯?さばって書いてますね。詳しいメンバーに聞くと、これは、自分たちが食べるご飯をいくつか残し、絶えずお腹をすかせ苦しむものに対して施すものだそうです。 小鳥たちがいただいてそうですね。 新発見の連続だった萬福寺たっぷり半日以上滞在した萬福寺。メンバーも大満足の一日でした。お堂の中なので撮影はできなかったのですが、仏像もすばらしく、中華式の四天王像や、布袋さま。なにより十六羅漢像が圧巻です。お寺の雰囲気が好きな方も、おいしい精進料理に興味がある方も、仏像好きも満足できるお寺ではないでしょうか。
黄檗宗大本山 萬福寺 〒611-0011 京都府宇治市五ヶ庄三番割34 電話:0774-32-3900 拝観時間 9:00〜17:00 |
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