かわいく睨(にら)みをきかせている手のひらサイズのマスコット、モチーフはなんと「鬼瓦」。 高台寺の四季を感じる 鬼瓦マスコットクリーナーをご紹介します。 京都 東山の名刹「高台寺」京都は東山にある臨済宗 建仁寺派のお寺「高台寺」は、豊臣秀吉の正室である「北政所(きたのまんどころ)」が、豊臣秀吉の死後に菩提を弔うために建てた寺院です。 境内には、四季折々の美しさが楽しめる庭園や開山堂をはじめとした重要文化財。竹林の道、夜間の境内ライトアップなど見どころも多く、年間を通して多くの参拝者が訪れています。 桃山美術の傑作「高台寺蒔絵」「蒔絵」とは漆を使って絵や文様などを描き、その漆が乾かないうちに金粉、銀粉などをまき付けて定着させる技法で、日本の漆工芸において代表的な加飾技法のひとつです。 高台寺ではさまざまな蒔絵工芸品のほか、秀吉と北政所が眠る霊廟、高台寺の霊屋(おたまや)に、桃山時代の華麗な蒔絵を施した階段や厨子(ずし)を見ることができます。 高台寺の蒔絵は、そのあまりの素晴らしさに同様の技法や類似した意匠の蒔絵が、後に「高台寺蒔絵」と総称されるようになったのだそうです。 このように見どころの多い高台寺ですが、今回おてらぶで注目したのは、茶室「鬼瓦席」にある鬼瓦です。 高台寺の鬼瓦と茶室高台寺にはいくつかの重要なお茶室があります。その中のひとつ「鬼瓦席」は京都の豪商・灰屋 紹益(はいや じょうえき)ゆかりのお茶室です。「鬼瓦席」の名は、お茶席の名前を記す扁額のかわりに鬼瓦が掛けられていたことに由来します。 現在でも二代目の鬼瓦が軒下にか掲げられているのを見ることができます。 初代の鬼瓦は、楽家四代目・一入(いちにゅう)作のもので、かつては軒下に掛けられていましたが、現在では茶室内にかけられています。 これらの鬼瓦はいずれも愛嬌のある表情で、怖いというよりやさしく見守ってくれているような印象があります。 今でもこの鬼瓦席では年に一度12月に「鬼楽茶事(きらくちゃじ)」で本格的なお茶事を楽しむことができます。 こちらはお寺に伺った際にいただいた干菓子。(かわいすぎます!) お寺の四季の風景を楽しめる4デザインそのような鬼瓦を、かわいい手のひらサイズのマスコットクリーナーにしました。 デザインは全4種。それぞれお寺で楽しめる四季の風景をイメージしています。 雨の後に晴れ上がった境内で、かがやいている鬼瓦。 ところどころに苔むしているのがチャームポイントです。 実りの秋。紅葉の帳の中で何か物思うような鬼瓦。 色づいた紅葉の影が鬼瓦に落ちて、橙色に染め上がっているかのようです。 降り積もる雪の中で佇む鬼瓦。 冬の境内で、雪がしんしんと降り積もるイメージです。 穏やかな春風にまどろむ鬼瓦。 春のあたたかさに満ちた境内で、参拝者をお迎えしています。 ちょっとした汚れやほこりには鬼瓦を。鬼瓦マスコットクリーナーの裏側は、それぞれの四季のイメージに合わせた色の毛足の短い生地が。 ほこりがたまりそうな場所の壁に鬼瓦をかけておくと、パソコンやスマートフォンの汚れが気になったとき、サッと拭き取って活躍します。 いかがでしたでしょうか。「高台寺の四季を感じる 鬼瓦マスコットクリーナー」は、以下のフェリシモウェブサイトでお買い求めくださいませ。
高台寺(こうだいじ)の四季を感じる 鬼瓦マスコットクリーナーの会 月1個 ¥900(+10% ¥990) 毎日のマスク生活に華やかさをプラスしてくれる、「聖林寺十一面観音 光のかけらマスクチャーム」をご紹介します。 奈良・桜井の名刹 聖林寺の十一面観音立像今回コラボレーションしてグッズを作らせていただいたのは、奈良県・桜井市街地の南方、北方に奈良盆地を見下ろす小高い位置にある聖林寺。境内は美しい三輪山の山稜、古代大和の古墳が散在する盆地を一望でき、天平の時代の風景を想像したくなるお寺です。 以前、おてらぶでは聖林寺と一緒に十一面観音さまの光背をモチーフにした「聖林寺十一面観音 光のかけらブレスレット」を開発しました。 聖林寺十一面観音 光のかけらブレスレットの記事はこちらから マスク生活によりそう十一面観音さまの「光」マスク生活が長くなった昨今、エチケット習慣としてマスクを使用するシーンは多くなりました。そのような生活の中、“心に光がさすように”という想いで、かつて十一面観音さまの背中で輝いていたという宝相華唐草光背のモチーフでマスクチャームを作らせていただきました。 マスクチャームはカニカン付きですのでお手持ちのポーチなどに取り付けることも可能です。小さいながら他にはない「仏さまの光背」由来のデザインを、さまざまな場所でお楽しみいただけます。 聖林寺十一面観音 光のかけら マスクチャーム
1個 ¥1,200(+10% ¥1,320) 今回は、おてらぶと京都の和装小物メーカーさんが出会って完成した「伝統の和装技術で仕上げる らほつしぼりバッグ」をご紹介いたします。 モチーフは如来の特徴のひとつ「螺髪(らほつ)」「らほつ」は、悟りを開き「如来(にょらい)」という位に達した仏さまに現れる特徴のひとつで、頭髪が右巻きに巻き毛になっている頭髪のことを言います。(鎌倉の大仏はじめ、左巻きになっている如来もあります) 以前おてらぶでは、この「らほつ」をイメージした「らほつニットキャップ」も販売しました。 らほつニットキャップの記事はこちら 今回のバッグは、この「らほつ」と、ある技術で作ったバッグとの出会いで誕生しました。 京都の和装小物メーカーが伝えるしぼり技術今回のしぼりバッグの特徴的な形状は、日本に古くから伝わる「三浦絞り」という技術で作られています。 この技術で生地をひとつひとつ絞り、軽く伸縮性に優れたバッグが作られているのですが、この仕上がりが「らほつ」そっくりなのです! そこでオリジナルパッケージといくつかの仕様変更を加えて「らほつしぼりバッグ」として仕上げていただきました。 使う前はこのようにコンパクト。表面はまるで如来の「らほつ」のようなしぼりが…… このように大きく伸びてたっぷり収納のバッグに!! 急な荷物にも、思った以上に持ち運ぶことができます。 持ち手には「Rahotsu Shibori Bag」のタグをあしらって、控えめにおしゃれアピール。 丸めてコンパクトにすることができるので、かばんなどに入れて持ち運ぶ際もかさばらずに便利です。 カラーは代表的な如来3尊をイメージ鮮やかな水色は、阿弥陀如来をイメージした「AMIDA」。 深いコバルトブルーは、薬師如来をイメージした「YAKUSHI」。 そして金色に輝く釈迦如来をイメージした「SHAKA」。 「AMIDA」「YAKUSHI」「SHAKA」の全3種をご用意しました。 いかがでしたでしょうか。かばんに忍ばせておくと、いざというときに助かる「らほつしぼりバッグ」をぜひご検討ください。 伝統の和装技術で仕上げる らほつしぼりバッグ
月1個 ¥3,200(+10% ¥3,520) 空也上人が称名念仏にかけた想いを伝えたい……今回は「六波羅蜜寺 空也上人称名オープンリングの会」についてご紹介させていただきます。 謎に包まれた僧侶「空也上人」とは?痩せぎすな様相で鹿の角を細工した杖を持ち、簡素な衣服で歩く僧侶の像。特別仏教には詳しくなくても、この像には見覚えがある、と言う人は多いのではないでしょうか。 モチーフとなった人物は「空也上人(くうやしょうにん)」。平安時代の中期に諸国を歩き「南無阿弥陀仏」の念仏を市井の人々に広め、称名念仏を日本の記録上初めて実践した僧侶だといわれています。 空也上人が生きた時代空也上人が生きた時代、仏教は貴族などの特権階級を中心に広がっていました。一方で市中には度重なる戦や疫病がはびこり、庶民の暮らしは大変なものでした。 そのような世を嘆き、空也上人は「特別な教えはなくとも『南無阿弥陀仏』と念仏を唱えれば安楽を得ることができる」と説き、諸国を歩いて民衆に称名念仏を広めました。このことから、阿弥陀聖(あみだひじり)、市聖(いちのひじり)とも呼ばれています。 南無阿弥陀仏と唱えることで実際に救われるかは実際のところはわかりませんが、人びとのの生活の平穏を願って教えを説いたその姿は、災禍に疲弊しきった人びとの心の支えとなったのではないでしょうか。 特別展「空也上人と六波羅蜜寺」コラボグッズの制作そのような日本の仏教史上とても重要な空也上人の像と教えを今に伝えるお寺「六波羅蜜寺」が東京国立博物館にて特別展「空也上人と六波羅蜜寺」を開催するとなり、おてらぶにコラボグッズの開発をお声がけいただきました。 おてらぶが最初に企画提案したラフスケッチがこちらです。 指に着けて合掌すると口から化仏が出ているイメージになるというコンセプトと完成イメージはこのときから完成していました。六波羅蜜寺へプレゼンに伺った際、とても喜んでいただけました。 空也上人の教えを、指もとにそうして完成したのがこちらです。称名オープンリングには二尊の仏さま(化仏)がデザインされています。1cm程度の小さなモチーフですが、職人の手で空也上人像から出ている化仏のイメージを忠実に再現しています。あえてメッキ加工をしていなので、使うごとに味わいが出るのも特徴です。 念仏といえば合掌。このリングを着けてはめてそっと手を合わせると、空也上人が伝えたかった「合掌してお念仏を唱える」という尊い行いを体験することができます。指輪を3連着けて合掌すると、まるで空也上人像のようです。 もちろん一連でも変わらずお楽しみいただけます。シンプルに、より2尊の化仏がしっかりと表現されて指もとに現れます。「南無」(帰依します)というイメージでお使いください。 称名オープンリングの使い方はもうひとつ。化仏モチーフを掌側に向けると、槌目のニュアンスが楽しめるシンプルなリングとしても楽しめます。 称名オープンリングのパッケージは、空也上人像の化仏を表現しています。プレゼントにもどうぞ。 いかがでしたでしょうか。
この指輪をきっかけに、日々の暮らしの中で手を合わせて合掌し、感謝する気持ちを持てるきっかけになったのなら幸いです。 今回ご紹介するのは、平等院鳳凰堂 天蓋刺しゅうコンパクトミラーです。 平等院鳳凰堂の天蓋とは平等院鳳凰堂の本尊阿弥陀如来坐像(ほんぞんあみだにょらいざぞう)の頭上には、箱形の方蓋の中に花形の円蓋を組み合わせた豪華な天蓋がつるされています。 制作は天喜元年(1053年)。宝相華文(ほうそうげもん)の透かし彫り、蝶や花の形の螺鈿で装飾された天蓋の中央に、かつては「八花鏡(はっかきょう)」がはめられ、堂内の光を反射していたのだそうです。 天蓋の細部を刺しゅうで表現天蓋に細工されている宝相華はとても美しく現在に残ります。この美しさを表現するために、刺しゅうで半立体化しました。その後に高彩度のプリントを施すことで、不思議な立体感をつけることができました。 裏側はミラー面になっています。
かつて「大安寺」の境内に建っていた七重塔へ想いをはせることができる「大安寺傘」をご紹介いたします。 大安寺とは? 大安寺は奈良県にある高野山真言宗の寺院。日本最古の官立寺院である百済大寺を前身にした寺院であり、南都七大寺の一つに数えられました。 古くは空海や最澄、インド僧など887名の学僧が在籍し、現在の約25倍の広さを持つ当時最大の寺院でしたが、度重なる災禍により現在の境内は最盛期の約4%に。多くの僧が学んだ伽藍も消失してしまいました。 現在は大安寺という地名や、その名を掲げた建物が多くあり、かつてその地域一帯が大安寺の敷地だった名残をとどめています。 当時の大安寺には敷地の東西に七重塔が建設されて、奈良時代から江戸時代まで存在したとされています。しかし、東塔・西塔ともに落雷を受け消失。その後東塔は再建されましたが、江戸時代に入る直前に起きた慶長地震で倒壊、再建されることはありませんでした。 かつての大安寺の姿を伝える試み古都奈良への理解や教育・文化理解の一助として。そして「壮大だった往時の姿を伝えたい」という想いから、CGによってかつての大伽藍を復元するというプロジェクトが大安寺主導のもと始まり、その実現のためのクラウドファンディングをご紹介したのが昨年10月。おてらぶはこのプロジェクトに「返礼品の企画開発」として関わらせていただき、「大安寺傘」を開発しました。 クラウドファンディングについてご紹介した記事はこちら 多くの方の援助のもとクラウドファンディングはネクストゴールも達成し無事終了しましたが、この度フェリシモでも「大安寺傘」を販売することになりました。 大安寺傘の特徴的なデザイン傘を広げると裏側に七重塔の屋根を思わせるデザインが現れます。塔の垂木、肘木、斗、三手先など、楼閣形式の仏塔ならではの特徴的な構造を見ることができます。 一方、傘の表側はシックにブラックトーンで仕上げているので人目を気にせず使うことができます。 傘をさしてみると七重塔の下にいるような気持ちになれるかも。シャンパンゴールドで仕上げた傘骨も、おしゃれさを引き立てています。 セットでついてくる傘袋には、塔の頂に建っている「相輪」をイラストであしらっています。 かつての寺院へ想いをはせていかがでしたでしょうか。
日本には王寺町、藤井寺市、観音寺市などのように、お寺の名前を冠した地名が多くあり、その地名こそお寺の過去と現在をつなぐ道しるべ。地域と関わりながら今に残るお寺だからこそ、その土地の歴史と深い関わりがあることも。 もしお近くに「寺」と名の付く地名を見つけたら、大安寺傘越しに景色を見るように、在りし日のお寺に想いをはせてみると、新しい発見があるかもしれませんね。 |
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