このたび奈良は桜井にあるお寺、聖林寺とコラボレーションして、光のかけらブレスレットを発売しました。光のかけらとはいったい何なのか?商品の紹介と合わせて、お寺のエピソードもご紹介します。 奈良桜井の名刹 聖林寺聖林寺は桜井市街地の南方、北方に奈良盆地を見下ろす小高い位置にある真言宗室生寺派のお寺です。境内からは美しい三輪山の山稜、古代大和の古墳が散在する盆地を一望でき、天平の時代の風景を想像したくなる。そんな雰囲気のお寺です。 本堂の中央に、本尊である大きな子安延命地蔵さまが座しています。こちらは江戸時代中期に本堂を作る前に石像の子安延命地蔵坐像を安置し、そのあとに本堂を建立しているのだそう。 本尊である子安延命地蔵さまを右手に本堂を抜けて階段を登っていくと観音堂があり、そこに国宝・十一面観音立像が安置されています。 このお像には光背がなく、本来あった宝相華唐草の光背の残欠は現在、奈良国立博物館に寄託中です。 こちらは聖林寺に展示されている宝相華唐草の光背の想像図です。この姿はいくつかの説があるうちのひとつで、現在も調査が進められています。 残っている残欠の造りや装飾を見る限り、華やかで見事なものであったと想像されますね。ロマンを感じます。 光背とは神仏から発せられる光明のことですが、古くは光背のことをただ一文字「光」と呼んでいたそうです。今回はこの儚く残る光背をデザインモチーフに、天平時代から残る光の輝きとしてブレスレットにしようと思いました。 光のかけら企画会議スタートこちらは企画書段階のときのラフスケッチです。この段階でアクセサリーの構想は決まっていましたが、パーツの大きさやアクセサリーとしての仕様はまだ未確定でした。この企画書を参考に、聖林寺ご住職の倉本さんを中心としたチームで、企画会議を重ねていきました。 次の会議で提出したのがこの状態です。驚くべきはその造形のち密さでまさに光背の残欠パーツの細部がそのまま再現できています。 留め具に関しては、アクセサリーメーカーと相談してブレスレットを自分で留めるのをスムーズにできるためにとスライドビーズを採用しました。 またカラーはこの段階でシルバーとゴールド両方を作りましたが、企画会議の中でゴールドを採用することになりました。少しずつイメージが形になってきています。 全体のデザインが決まったところで細部の詰めをしていきました。こちらの写真は、アクセサリーのメインパーツになる部分のテクスチャーを決めているところです。ツルっとした状態ではなく、細かなニュアンスを入れるために微妙な違いで仕上げたものを4パターン用意し、最適な状態を決めていきます。 そうして出来上がったのがこちら!いかがでしょうか。華美すぎず儚さも感じつつも、かつての宝相華唐草光背の荘厳さを感じることができそうな仕上がりになりました。 スライドビーズも適度にしっかりした締まりで、片手で自由にサイズ調整が可能です。 このブレスレットはおてらぶにとっても、お寺と一緒に一歩ずつともに作り上げた思い出深い品になりました。かつて十一面観音の背部で輝いていた光を少しでも感じていただければ幸いです。
ご注文はこちらからどうぞ↓ 聖林寺十一面観音 光のかけらブレスレット 1本 ¥3,200(+10% ¥3,520) ■素材 /すず合金(すず・アンチモン/ゴールドメッキ)、真ちゅう(ゴールドメッキ)、シリコーン ■サイズ / 内周約16~26cm (日本製) |
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