こんにちは、おてらぶのひさよしです。 この度、見ているだけでゴーンと音が聞こえてきそうな「梵鐘」デザインのロールペーパーホルダーが完成しました。今回はなぜこれを作ったのかという話と、こだわりポイントを解説させていただきます。 おうち時間でもお寺を感じたい昨今の外出制限下での暮らしも、はや2年……なんだか慣れてしまっている部分もありますが、我慢をしていることはたくさんあります。 例えばお寺好きからすれば、今までのように気軽にお寺へお参りに行けないことは大問題です。 境内にあるベンチに座ってぼんやりしながら、ゆっくりとした時間の流れに浸ったり、風の音に心地よさを感じたりしていた日々が、恋しくあります。 嘆いていても始まらない!! 外に行けないのなら、お家にいながらお寺の雰囲気を思い出すことができて、しかも暮らしでちゃんと使える雑貨を作ってしまおうと思い、考えたアイテムのひとつがこの「梵鐘ロールペーパーホルダー」なのです。 吊るしてシュッと、置いてもシュッとこの梵鐘ロールペーパーホルダーは、中にロールペーパーをセットすることで、つかう分だけペーパーを取り出せるアイテムです。商品には長さ調整ができる専用のストラップがセットになっているので、お寺にある本物の梵鐘のように吊るして使うことができます。コロナ禍で人気のキャンプシーンでも大活躍ですね。 またストラップはナスカン仕様で簡単に取り外すことができるので、卓上に置いて使うことも可能です。その際は、梵鐘の頭についている竜頭(りゅうず)パーツをパカっと開けると、上からもペーパーを取り出すことができます。 コロナ禍の過ごし方を少しでも楽しく日常の暮らしが大きく様変わりして、おうち時間も趣味の時間も大きく制限がかかる毎日ですが、ちょっとしたことでもいいので、楽しさや心地よさを感じることができる「きっかけ」があるといいな、そんな想いで作りました。 コロナ禍が収まった暁には、思う存分お寺巡りができるよう、みなさんも一緒に乗り切っていきましょうね。 商品は以下フェリシモウェブサイトでお買い求めくださいませ。
いろんなシーンで活躍 梵鐘(ぼんしょう)ロールペーパーホルダー 1個 ¥2,500(+10% ¥2,750) このたび、おてらぶのアクセサリーアイテムとして、仏さまが身に着けている腕釧(わんせん)から着想したバングルを発売しました。2つのデザイン違いが楽しめるこのアイテムは、日光菩薩と月光菩薩をモチーフにデザインしています。 日光菩薩・月光菩薩とは?日光・月光と呼ばれることが多いこの仏さまは、薬師如来の脇侍として、ともに奉られることの多い仏さまです。 それぞれ単独で奉られることはほとんどなく、薬師如来の左右につきそうように表現されます。 仏像のデザインに関しては、作られた時代や仏師によって日輪&月輪を持つす姿や唐風の礼服を着た姿などさまざまですが、必ず鏡合わせのように左右対称のデザインになっているのも特徴のひとつです。 今こそ日光月光をモチーフに以前作った薬壺がま口ポーチはすべての病を癒やす薬師如来をモチーフにしているというお話をさせていただきましたが、今回の日光菩薩・月光菩薩の二尊は、その薬師如来をサポートする仏さまです。 なかなか抜け出せないコロナ禍での暮らしではありますが、身に着けるアクセサリーひとつでも、希望を持つことができればと思い、今回は薬師如来の補佐役でもある日光菩薩、月光菩薩をモチーフに作らせていただきました。 職人の手による丁寧な槌目打ち今回のアクセサリーも、職人さんの手によってひとつずつ丁寧に槌目を打たせていただいています。日光バングルは陽光をイメージしたヘアライン風の槌目を、重ならないように慎重に…… 月光バングルは月の表面をイメージしたランダムなモールドを、細かく打ち込んでいきます。 この作業、見ているだけでも気が遠くなる感じですが、そのおかげで、機械量産にはない味のあるバングルが出来上がるのです。職人さんのアクセサリーに対する想いも詰まっていますね。 仕上がったバングルの美しさは、こうやって作り上げられているのでした。 シンプルな形ですが色はゴールドで統一し、槌目の表現でニュアンス表現で差を出していますので重ね付けで楽しんでも違和感ありません。 いかがでしたでしょうか。
こちらの商品は以下フェリシモウェブサイトでお買い求めいただけます。 ニュアンス違いの槌目(つちめ)が美しい 日光月光腕釧(にっこうがっこうわんせん)バングルの会 月1個 ¥3,500(+10% ¥3,850) 仏教の世界には仏さまたちだけでなく、いろんな動物たちがいます。中には知っている姿の生き物もいれば、見たことのない不思議な姿の生き物も…… 今回はそんな動物たちを、楽しみながら学ぶことができるピンバッジコレクションにしましたので、デザインとともに、みほとけ世界の動物の不思議さを見ていきましょう! ライオン?狛犬?いいえ「獅子」です神社で見かける狛犬のようなこの動物、仏像と一緒に表現されているのなら、おそらくそれは「獅子」でしょう。仏教の世界では神獣として扱われる動物です。有名なところでは、文殊菩薩が乗っている姿で登場しています。 真理を説いて邪説を喝破する仏の説法を獅子吼(ししく)とよぶこともありますが、それほど獅子の吠える声は特別なのでしょうね。 美しい尾羽にうっとり……「孔雀」孔雀といえば、現実世界にもいるあの孔雀です。仏教世界では特別な鳥として扱われていて「阿弥陀経」とよばれるお経の中で「浄土の六鳥」に数えられています。孔雀は毒蛇を食べることから、この世のあらゆる毒を制するといわれていて、孔雀明王を背に乗せていることでも有名です。 余談ですが、ギリシア神話では100の目を持つアルゴスという巨人を女神ヘラが孔雀の尾羽にしたというエピソードがあります。文化を問わず孔雀は人々を魅了しているのですね。 六本牙の特別な「象」象は仏教で外すことのできない動物のひとつです。お釈迦さまが生まれる際、白象がマーヤー夫人のからだに入ってきたというお話から始まり、帝釈天が座す動物としても有名です。よく見ると牙が六本生えていたりと、少し私たちの知っている象と違う部分もありそうです。 4月8日のお釈迦さまの誕生日「花まつり」では全国の寺院で大小さまざまな白象の出し物が見られます。 アヒルじゃないよ「鵞鳥」鵞鳥(がちょう)も仏教世界において特別な動物として語られています。例えば梵天との関係はとても深く、 梵天のもととなった古代インドの神「ブラフマー」が鵞鳥に似た神獣「ハンサ鳥」に乗っていると伝わっています。 ちなみに、鵞鳥ってくちばしと舌の上に歯のような棘があるって知ってましたか? 古より伝わる神聖な動物「牛」牛は仏教世界で重要な動物として扱われています。例えば悟りにいたる十段階を図と詩で表す「十牛図」や、大威徳明王という仏さまが乗るのもこの牛です。古代インドの神さまたちも牛との関係性は特別なものとして伝わっています。 ちなみにお釈迦さまの本名である「ゴータマ」とは、「最上の牛」という意味があるのだそうです。 天上の美しい歌声「迦陵頻伽」おそらく、この「迦陵頻伽(かりょうびんが)」が一番馴染みのない生き物ではないでしょうか。上半身が人、下半身が鳥の仏教における想像上の生物なのですが、孔雀とともに「阿弥陀経」で浄土の六鳥に数えられ、非常に美しい歌声なのだとされています。仏教行事の舞楽は迦陵頻伽の舞を表現しているのだそう。 おもしろいことに、ギリシア神話に出てくるセイレーンとその姿や美しい歌声ということまで似ています。 お好みの場所に付けて楽しんで好きなところに付けて楽しめるのは、ピンバッジならでは。帽子やカバンに付けるのもよしです。 コレクションアイテムとして台紙のままディスプレイするのもよいですね。 デザインしたのはデザイナー/ホトケ女子の安達えみさん。
仏さまに対する信仰やお寺の"中の人"の思いを第一に、その魅力をデザインやガイドなどを通じてお寺と人とのつなぎ役的な活動をされています。 安達えみさんの活動は「塗仏観光」ホームページからチェックできます。 こんにちは、おてらぶ部長のひさよしです。 いつもいろんなお寺文化アイテムを作っているのですが、中にはお寺さまと一緒にコンセプトやデザインを考えて形にしていくものがあります。今回はそんな商品の中から「文殊菩薩ピンクブレスレット」をご紹介したいと思います。 般若寺と文殊信仰般若寺は飛鳥時代に建立された真言律宗のお寺です。1180年に「南都焼討」に遭いますが、鎌倉時代に入ると真言律宗宗祖である興正菩薩叡尊(こうしょうぼさつえいそん)と観良房良恵(かんりょうぼうりょうえ)の手によって、境内に十三重石宝塔や、金堂に丈六の文殊菩薩が奉られ、改めて文殊信仰の中心となりました。 叡尊は、菩薩の教えである「利他の行(自分を高め、他者の利になる行いをする)」を弟子たちとともに、病者や弱者救済に尽くしたといいます。 般若寺は別名「コスモス寺」とも呼ばれるほど、境内いっぱいにコスモスが咲くお寺です。 秋には30種、約15万本のコスモスが境内に咲き乱れ、その様子はさながら花浄土のようです。(昔、おてらぶでもお参りに行って旧ブログで記事にしたこともありました。懐かしい……) 般若寺のブレスレットに込めた思い今回、ブレスレットを作るにあたって、般若寺の副住職である、工藤顕任(くどうけんにん)さんにお話をお聞きしてきました。 当山がブレスレットにかける想いは「人を助ける想いやりの心」を思い出してほしいということです。今、世界はコロナ禍の影響が強く出ており、私たちが本来持っているはずの「利他の心」が隠れてしまっているように思います。 般若寺の縁起には、利他の心で行動した忍性さん(忍性菩薩)というお坊さんがいます。忍性さんは、幼いころからお母さんと一緒にお寺に参っていましたが、忍性さんが16歳のころ、お母さんが病にかかり亡くなってしまいます。忍性さんは、病に伏せたお母さんを安心させようと、借り物の僧侶の服を身にまとい、頭を丸め、「僧侶として生きていくので安心してほしい」と伝えたのだそうです。この出来事をきっかけに、忍性さんは弱者救済の一生を歩むことになりました。 般若寺に伝わる「文殊信仰」の特徴はまさにこの「弱者救済」にあります。その後、忍性さんは今でいう福祉施設のような場所を作り、孤児や老人、病に苦しむ人びとなど弱い立場の人のために現実的な救いを行ったうえで、生きていく上の基本的な道徳である戒律を教えて人々の生に寄り添いました。 そんな忍性さんの想いを、このブレスレットを通じて「利他の心」を思い出してくれたらと思うのです。 (般若寺副住職 工藤 顕任さん) 般若寺の想いを形にした天然石ブレスレットブレスレットはそんな般若寺の想いを形にするべく、般若寺らしさをたくさん取り入れています。 ピンクジェイドとローズクォーツの2種の石がそれぞれ8つずつレイアウトされているのですが、これは文殊信仰の中心となる仏さま、八字文殊菩薩をイメージしています。 そして天然石の間に挟んだ13個のそろばん玉パーツは、境内にある十三重石宝塔をイメージし、全体をまとめたピンクトーンはコスモス寺として親しまれている般若寺のイメージカラーです。 タッセルパーツは取り外し可能なので、シーンに合わせて楽しむことができます。 いかがでしたでしょうか。
お寺にはたくさんの伝えたい想いや教えがあります。それが人びとの心に届いて「いいね!」となったときに信仰としてつながっていくのだと思います。 おてらぶでは、これからも人の想いがつながったものを伝えていったり、オリジナルグッズとして提案していきたいと思います。 商品は以下のフェリシモウェブサイトで交換・お買い求めください。 思いやりの心を天然石に込めて 文殊菩薩ピンクブレスレット ▷ポイント交換ページ 1本 33,000merry ▷購入ページ 1本 ¥3,900(+10% ¥4,290) 前回ご紹介しました、おてらぶ初『丁寧な暮らしをする餓鬼』とのコラボレーションアイテム、蚊帳生地ふきんが大人気でしたが、このたび第二弾アイテムである銅板転写豆皿を作ることができました! 改めて「丁寧な暮らしをする餓鬼」って何?もはや解説不要かもしれませんが、丁寧な暮らしをする餓鬼(@gaki_teinei)とは、見た目はまさに餓鬼道にいる餓鬼ですが、身の丈の丁寧暮らしを私たちに見せてくれる、Twitter界で一番有名な餓鬼です(愛称は“ガッキー”)。 今日もTwitterという舞台で多くの人たちを魅了しながら、ユニークでちょっぴり為になる気づきを与え続けてくれています。 今は少なくなったモノづくりの方法に着目今回なぜガッキーと一緒に「豆皿」を作ることになったかというと、ガッキーをよく知る人物(作者)、塵芥居士(ちりあくたこじ)さんとの会話の中からでした。 新しいコラボ商品の相談の中で、塵芥居士さんは、日本の伝統的なモノづくりの方法でオリジナルグッズを作りたいという想いを語られました。 そのような考え方におてらぶも共感し、今回コラボアイテム第二弾となる「銅板転写豆皿」を作ることとなりました。 銅板転写という技術今回の豆皿で採用したのは「銅板転写」という技術を使った絵付け。銅製の板に鉄筆でデザイン図を刻み入れて絵具をすりこんだ後、そのデザイン図を印刷機で印刷した転写紙を作ります。最終的にその転写紙を器に貼りつけて写すという技法を銅版転写といいます。 銅板転写で絵付けされた物の特徴として、素焼きの陶磁器に直接貼り付けた後に釉薬掛けをして製作する下絵付けのため、器が破損しないしない限りプリントされた柄は消えないというのがあります。 昭和初期までは銅板を使用してデザイン図版を作っていましたが、現在はシルクスクリーンで和紙に印刷して転写紙を製作しています。 転写紙を豆皿にのせて、筆で水をつけていきます。 ゆっくりとはがしていくと…… 一枚一枚仕上がりの違う、味のある豆皿の完成です。 転写紙ができたら、それを皿などに貼り、水をつけた筆などでたたくようにしてデザイン図を写し付けます。職人が一枚一枚貼り付けていくので仕上がりに個体差が出ますが、手仕事ならではの味わいある仕上がりが特徴です。 味わい深い豆皿にガッキーたちが!アナログな手仕事で生み出される豆皿に、丁寧な暮らしをする餓鬼とその仲間たちが図案として現れました。登場するキャラクターのことを知っている人も知らない人も、その愛らしさをご覧ください。 いかがでしたでしょうか。和菓子や香の物との相性も抜群の銅板転写豆皿。お手元に届きましたらぜひいろんなものをのせてお楽しみください。
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