こんにちは、おてらぶ部長のひさよしです。 いつもいろんなお寺文化アイテムを作っているのですが、中にはお寺さまと一緒にコンセプトやデザインを考えて形にしていくものがあります。今回はそんな商品の中から「文殊菩薩ピンクブレスレット」をご紹介したいと思います。 般若寺と文殊信仰般若寺は飛鳥時代に建立された真言律宗のお寺です。1180年に「南都焼討」に遭いますが、鎌倉時代に入ると真言律宗宗祖である興正菩薩叡尊(こうしょうぼさつえいそん)と観良房良恵(かんりょうぼうりょうえ)の手によって、境内に十三重石宝塔や、金堂に丈六の文殊菩薩が奉られ、改めて文殊信仰の中心となりました。 叡尊は、菩薩の教えである「利他の行(自分を高め、他者の利になる行いをする)」を弟子たちとともに、病者や弱者救済に尽くしたといいます。 般若寺は別名「コスモス寺」とも呼ばれるほど、境内いっぱいにコスモスが咲くお寺です。 秋には30種、約15万本のコスモスが境内に咲き乱れ、その様子はさながら花浄土のようです。(昔、おてらぶでもお参りに行って旧ブログで記事にしたこともありました。懐かしい……) 般若寺のブレスレットに込めた思い今回、ブレスレットを作るにあたって、般若寺の副住職である、工藤顕任(くどうけんにん)さんにお話をお聞きしてきました。 当山がブレスレットにかける想いは「人を助ける想いやりの心」を思い出してほしいということです。今、世界はコロナ禍の影響が強く出ており、私たちが本来持っているはずの「利他の心」が隠れてしまっているように思います。 般若寺の縁起には、利他の心で行動した忍性さん(忍性菩薩)というお坊さんがいます。忍性さんは、幼いころからお母さんと一緒にお寺に参っていましたが、忍性さんが16歳のころ、お母さんが病にかかり亡くなってしまいます。忍性さんは、病に伏せたお母さんを安心させようと、借り物の僧侶の服を身にまとい、頭を丸め、「僧侶として生きていくので安心してほしい」と伝えたのだそうです。この出来事をきっかけに、忍性さんは弱者救済の一生を歩むことになりました。 般若寺に伝わる「文殊信仰」の特徴はまさにこの「弱者救済」にあります。その後、忍性さんは今でいう福祉施設のような場所を作り、孤児や老人、病に苦しむ人びとなど弱い立場の人のために現実的な救いを行ったうえで、生きていく上の基本的な道徳である戒律を教えて人々の生に寄り添いました。 そんな忍性さんの想いを、このブレスレットを通じて「利他の心」を思い出してくれたらと思うのです。 (般若寺副住職 工藤 顕任さん) 般若寺の想いを形にした天然石ブレスレットブレスレットはそんな般若寺の想いを形にするべく、般若寺らしさをたくさん取り入れています。 ピンクジェイドとローズクォーツの2種の石がそれぞれ8つずつレイアウトされているのですが、これは文殊信仰の中心となる仏さま、八字文殊菩薩をイメージしています。 そして天然石の間に挟んだ13個のそろばん玉パーツは、境内にある十三重石宝塔をイメージし、全体をまとめたピンクトーンはコスモス寺として親しまれている般若寺のイメージカラーです。 タッセルパーツは取り外し可能なので、シーンに合わせて楽しむことができます。 いかがでしたでしょうか。
お寺にはたくさんの伝えたい想いや教えがあります。それが人びとの心に届いて「いいね!」となったときに信仰としてつながっていくのだと思います。 おてらぶでは、これからも人の想いがつながったものを伝えていったり、オリジナルグッズとして提案していきたいと思います。 商品は以下のフェリシモウェブサイトで交換・お買い求めください。 思いやりの心を天然石に込めて 文殊菩薩ピンクブレスレット ▷ポイント交換ページ 1本 33,000merry ▷購入ページ 1本 ¥3,900(+10% ¥4,290) |
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