みなさん、獅噛(しがみ・しかみ)って知っていますか?主に天部の仏像の鎧飾りとして表現されている獅子のデザインなのですが、これがカッコいいのです!!そのような、おてらぶ部長の個人的な獅噛愛から生まれたのが、この「獅噛ステープラー」です! 獅噛の魅力①:噛むデザイン獅噛の魅力を語るうえで外せないのが、この「噛む」デザイン。仏像以外にも、古くから兜飾りや鎧飾り、鉄瓶、お祭りに使う山車、人形の飾りなどに扱われていましたが、そのどれもが歯をむき出し何かを噛む状態で表現されています。一説には魔除けの願いも込められていたのだとか。 獅噛の魅力②:仏像ごとに違う様相ここはあえて仏像で表現されている獅噛に限定して語りますが、同じ獅噛であっても彫り上げた仏師の手によって実にさまざまな形が存在しています。 時に人のような顔、また時に動物のような顔、そのどれもが必死に何かを「噛んで」いるのです。仏像拝観する際につい獅噛に目をやってしまうのは、邪鬼を愛でるときの気持ちにも似ているのかもしれません。 グッズは「噛む」=「ステープラー」に決定さて、獅噛の魅力は「噛む」ことにあると分かりました。そうなると、なんとしても「噛むアクション」が必然なグッズにしなければなりません。そこで部長は「ステープラー(ホッチキス)」に目を付けました。机の上に文具として獅噛がある暮らし……いいかもしれません! 仏師の先生による原型製作獅噛愛をこじらせて、ステープラーにしたい!というところまではきましたが、肝心の獅噛についての情報が少なすぎるという問題に直面。そこで社外にいるお坊さん、学芸員の先生はじめ、いろんな人に相談していると、ある仏師の先生にお力を借りることができました。 ご協力いただいたのは、仏師・立花麟士(たちばなりんし)さん。なんと3歳で仏さまの絵を描く「写仏」を始め、10歳より仏像彫刻を行われたという、一生のうちほぼすべてを神仏に関わる世界で生きている方です。 その後20歳になると大仏師の下へ内弟子として入門し、2013年 仏師号「麟士」を頂戴し独立。2016年より四国八十八ヶ所四番札所大日寺様の執り行われた『平成の大改修』の仏像御修復全般に携わられます。 そのような仏師の先生に今回の話をしたところ(正直、はじめ怒られるのでは?と思いましたが……)快くお受けいただきました。 予想外!?仏師だからこその苦難原型制作着手後、立花さんは仏師ならではの苦難に見舞われたのだそうです。それは、日ごろから木を削って仏像を作るところから、粘土という素材をつかうことでの異素材への挑戦と、木を削る=引き算で作るのとは違い、粘土で足していきながら作るという、基本的な作業の違いによるものだったとのこと。 しかしそこはモノづくりのプロ。苦労されながらも、徐々にコツをつかみ、原型は仕上がっていくのでした。 どうでしょう!こちらは粘土で作った原型なのでグレー色ですが、このままでもすでによい雰囲気です。ここから量産に向けて、着色のテストサンプルを製作する工程に移りました。 テストサンプルの完成着色イメージは3種類製作しました。左から銅像、木像、塑像(粘土)のイメージです。 それぞれの色がそれぞれの素材を絶妙に表現できていたこともあり、今回はすべて採用となりました。 手に持ったときの大きさイメージはこのような感じ。思わず意味もなくガチガチとしてしまいたくなる絶妙の大きさです。中にホッチキス芯が入っているときは取り扱いにご注意くださいね。 使用できる芯は一般的な10号針を採用しました。ふだん使いしやすいのもおすすめポイントです。写真のようにガバっと開けて芯をセットします。
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