世界には2通りの人間がいるといいます。 それは、大仏にまったく興味がない人間と、心震えて涙する人間です。 こんにちは、おてらぶ部長のひさよしです。 急遽、仕事で東北へ向う機会があったので、ずっと気になっていた「仙台大観音」を見に行ってきました。日帰りの出張でしたので、帰りの飛行機の時間を気にしつつも、行ってまいりました。 大観密寺の象徴的大仏仙台大観音は仙台は泉市にある、真言宗智山派の寺院、大観密寺の境内に立つ大仏です。 お姿は、白衣観音の姿に近いのですが、右手に宝珠、左手に水瓶を持ち、龍の上に立つ姿で表されています。その大きさは、龍を入れるとなんと100メートル!!正真正銘の大仏です。 と、ここまではネットで調べることができる情報ですが、実際に行ってみることでわかることもあるでしょう。 当日は朝から打ち合わせがあったのですが、商談終了後に車で連れて行ってもらえることになりました。 それはあまりにも巨大…車に乗って30分ほど走り、カーナビを頼りに交差点を曲がった瞬間に、それは突然表れました。 ほぎゃぁぁぁっ!! なんかおるーー! もう少し寄って見るとなお凄いです。 上り坂になっている道と、縦横無尽に走っている電線から感じる人々の生活観と、本来この大きさではありえない仏像のコントラストがスゴイ……軽く恐怖すら覚えます。 あおりもスゴイ足もとに到着して見上げてみると、これもまたスゴイ迫力です。本来しなやかなお姿でたってらっしゃはずの観音さまですが、これ以上ないほどのドッシリ感で、決戦兵器感すらあります。 どうやら、龍の口が入り口のようです。 これは…誘われています。行くしかありません! しかし、ここまで車で送ってくれた方は極度の高所恐怖症だということでここで別行動に。 帰りの移動手段をなくしてしまいましたが、入らずには入られないでしょう! そして、胎内へ……中に入ると、ぐるりと一周回ることになります。ちょうど龍の台座部分がこのエリアになるようです。木製の三十三観音像がずらりと配置されていました。 よくみると、十二神将の姿も。見た感じですが、新薬師寺にいらっしゃる十二神将のスタイルに近いお像でした。 エレベーターがあります。(内心ほっとしました まずは最上階の「心殿」を目指します。 独特な世界観の心殿12階の中心部に心殿がありました。密教らしく「倶利伽羅剣」がありました。周りには蓮の華が咲き乱れ、金色のお堂は、独特な世界観を感じさせます。 百八胎内仏下りこの仙台大観音の最大の特徴のひとつといえるのが、百八胎内仏です。 これは、人間の持つ108の煩悩を108の仏さまを拝しながら下っていくことで、その煩悩を打ち払っていくというもの。 私がここに来たのは、煩悩にまみれたわが身を清らかにし、悟りに近づくためだったようです! 看板の後ろを振り向くと、足がすくむような吹き抜けの空間!これは…怖い! それぞれのフロア中心に、仏像が配置されているようです。一階まで降りるころには、煩悩を払うことができるでしょうか。 出逢える仏さまたちまだまだたくさんいらっしゃいました。独自のデザインで表現されている仏さまも多く、いつもの仏像拝観とは違った楽しみ方ができました。 そして地上に帰ってきました……濃密な仏充空間といいましょうか、不思議な世界観に浸っていたせいか、外の世界が妙に眩しく見えます。 出口に仙台大観音の内部を見ることができる模型がありました。
かなりの距離がありますので、行かれる方は歩きやすい靴をオススメします! |
過去の投稿
6月 2024
ブログテーマ
すべて
|