こんにちは、おてらぶ部長のひさよしです。 お香の香りが大好評だった「おてらぶが作ったハンドクリーム」の第二弾「わけあえるしあわせ 六波羅蜜ハンドクリーム」をご紹介します。 六波羅蜜とは?「六波羅蜜(ろくはらみつ)」……うーん、なんだか聞いたことがあるような、ないような……きっとお寺好きな人は、六波羅蜜寺(ろくはらみつでら)というお寺の名前で知っているのではないでしょうか。 実はこの特徴的な言葉の意味、実は「悟り」に関係している言葉で、6つの行いを通じて悟りに至ると伝わっています。 布施波羅蜜:できることで布施することを探す布施と聞くと金品を貢ようなイメージがあるかもしれませんが、何も財を渡す行為だけではありません。布施の行には、現実的な財を施す財施(ざいせ)、法の教えを聞かせる法施(ほうせ)、話しかけたり、笑顔で答えたりなど、相手の精神面に尽くす無畏施(むいせ)があります。私たちがすぐにできることは無畏施ではないでしょうか。 大金を寄付したり、大勢の人々と一緒にかかわる活動を興したりなど、なかなかできないものですが、身近な困っている人に寄り添って行動ができるようになりたいものです。 持戒波羅蜜:道徳を守って生きることの大切さ仏教には、さまざまな戒律についての教えがありますが、その中でも有名な五戒(ごかい)というものがあります。 不殺生戒(殺生をしない)、不偸盗戒(盗みを働かない) 、不邪婬戒(不道徳な交際をしない)、不妄語戒(嘘をつかない)、不飲酒戒(お酒を飲まない)の5つです。 どの項目も、日々のニュースを賑わすもとになっていそうなものばかりですが、仏教が生まれた2500年前から言われ続けていたのだから、身近にありつつも罪に走りやすいものなのかもしれませんね。 忍辱波羅蜜:つらい時こそ耐え忍ぶことも大切生きていく中で、理不尽なことに遭遇することってありますよね。「なんでそんなこと言うの!」「信じられない!」「私ばっかりつらい目に……」わかります。辛さのレベルはどうあれ、今苦しんでいる私がいることは真実です。しかし、感情に振り回されて行動することは、今よりひどい状況になるかもしれません。 「忍辱波羅蜜」では、今起きていることに心を過度に乱さず、怒らず、やり過ごすことが大切だと説いています。一説によると、怒りの感情は90秒で消えるのだという研究結果もあるのだとかこの90秒を忍辱波羅蜜で乗り切りたいものです。 精進波羅蜜:自分だけが目指せる自分を高める努力「精進波羅蜜」は生きていく中で雑念を持たず、善い行いに励み、努力をし続けて自分を高めることの大切さを説いています。その際、余計な雑念をもたないことも大切なのだといいます。 雑念を持たないことも大切ですが「し続ける」というのがとても難しく、かつ尊いことなのだと思います。すぐに成果はでませんが、ゴールを見据えて「精進」したいものです。 禅定波羅蜜:他ならぬ自分を見つめて冷静に「禅定波羅蜜」では、心が乱れても自己を見つめ、心を落ち着かせることの大切さを説きます。私たちは生きていく中で、あらゆる感情の影響を受けて生きているといってもおかしくはないでしょう。その多くは、環境や他者からもたらされることが多く、自分で逃げることは難しいと思います。 だからこそ、自分の身に降りかかった感情を受けたうえで自分の力で心を落ち着けることが大切になります。「怒っているな、私」と冷静に観察することができるようになりたいものです。 智慧波羅蜜:真理を知ることで真の智慧を知る「智慧波羅蜜」は他の5つの波羅蜜の根本になる教えだといいます。私たちはつい知識に頼って物事を考えてしまいますが、大切なのは知識ではなく「智慧」であり、物事の本質をとらえて考え行動することの大切さを説いています。 考えるのも難しいですが、実践するのはもっと難しそうなこの智慧へ至る道こそ、仏教的な悟りへの道なのかもしれません。 “わけあえる”に込めた想い今回のハンドクリームは、同じ香りが2個1セットにしてお届けいたします。その理由のひとつに、“わけあう”ことのきっかけになれたら、というのがありました。 よいものを自分だけで楽しむのでなく自然とわけあえる。日常のふとした時にこういうシーンが増えていけば、きっといろいろなものが今より素敵に動いていくのではと思ったのです。そう思えるようになったのは、おてらおやつクラブとの出会いがあったからでした。 「おてらおやつクラブ」は、お寺にお供えされるさまざまな「おそなえ」を、仏さまからの「おさがり」として頂戴し、子どもをサポートする支援団体の協力の下、経済的に困難な状況にあるご家庭へ「おすそわけ」する活動です。今では趣旨に賛同するさまざまな宗派の約1,500を超えるお寺の協力のもと、母子家庭や生活困窮者を支援する全国500ほどの団体さま(NPO団体や社会福祉協議会、子ども食堂や行政窓口など)と連携し、20000人を超える子どもたちのもとに「おすそわけ」しています。 お寺の「ある」を社会の「ない」場所へ回していくことを、できるところから行っていくお坊さんの活動を見て、おてらぶも何かできることからはじめたい。そう思うようになりました。 今回のハンドクリームは、前回のハンドクリームで人気だったお香の香りに、花や植物の香りをプラスして仕上げ、“わけあえる”をコンセプトにミニサイズ2個セットで新登場。ひとつは自分用に、もうひとつは贈りものとしてもご活用いただけます。
ハンドクリームひとつの売り上げのうち、30円は「おてらおやつクラブ基金」として運用されます。(基金部分は非課税) |
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