こんにちは、おてらぶ部長のひさよしです。 今日はあるお坊さんとの出会いをお話ししたいと思います。その方は天野こうゆうさん。岡山は倉敷にある高蔵寺16代目のご住職です。 15歳より高野山に入り修行の日々を過ごされ、高野山真言宗本山(公認)布教師として全国で法話を行われています。私が天野さんを知ったのが、あるイラストがきっかけでした。それがこちら。 むちゃくちゃかわいくないですか? こちらは天野さんが展開するブランド「siwasu-師走-」のデザイン。お坊さんが手掛けるブランドに「師走」と名付けるセンスには脱帽です。 ここだけの話、こんなおしゃれな感覚のデザインをされる方は著名なアートディレクターか、どこかのおしゃれ女子ではないかと思っていたのですが、人づてにお聞きして実はお坊さんだったこと。しかも本山公式認定の布教師として活躍されるご高名な方だったことを知ってたいへん驚きました。 天野さんはご自身のお寺でのお勤めや布教師としての活動の他に、さまざまな創作活動をされています。そのなかに「みほとけ画」作家としての活動もあり、神仏や妖怪などの人を超越した存在を絵や造形といった形で仏教の教えや戒めをやさしく説いています。 高野山では、天野さんのプロデュースする「旅する坊さん」シリーズのカプセルトイも販売されています。 しかもこれは天野さんがお寺でひとつずつ手作業で造形し、色を塗りお納めしている縁起物なんだとか。この民芸品の様なあたたかさと、キャラクターグッズとは違う絶妙なかわいらしさに惹かれて、ぜひ一緒に商品を作ってみたいと思いコラボレーションが実現しました。 テーマは変化身。御仏の寄り添いをグッズに。今回、天野さんとコラボして作らせていただいたグッズは御仏の「変化身」をテーマにしています。 密教には如来が救い導く対象である私たちの性質に合わせて、忿怒の明王の姿に変化する教令輪身(きょうりょうりんしん)という考えががあります。これはまさに変化身。私たちは暮らしの中でさまざまな状況に身を置くことになります。そのときどきの心模様によって感じ取りやすいことばや在り方で御仏は接してくれるというのです。 天野さんは、この想いをとても大事にされています。 このクッションのコンセプトは(言葉にしちゃうと) 置いてハッとする、抱いてホッとする。 だと思うんです。では如来と明王、なぜ二面性が必要なのか。これは「静」と「動」でしょう。ですから、お休みの際には如来面で、出発・活動・発起には明王面というアプローチかなぁと。置いて安心、抱いて安心。 ハッと……は気づきのことばで、わたしは「悟り」やと思っています。見つめられている、その存在がハッとです。その先にホッとがあり、また懺悔も生まれるわけです。他力でも自力でもない……存在から始まるからこそ、シンボリックな形容が生まれたのでしょうからね。 (天野さんとの企画会議でのお言葉) 表面は御仏のイラストが描かれており、裏面はボア仕様で抱きしめてみたくなるあたたかな仕様に。そしてコンセプトにもなっている「変化身」する仕組みは、リバーシブルクッションにあります。 今回ご用意させていただいた御仏は、五智如来/五大明王をテーマにしています。
・大日如来 ←→ 不動明王 ・阿閦如来 ←→ 降三世明王 ・宝生如来 ←→ 軍荼利明王 ・無量寿如来 ←→ 大威徳明王 ・不空成就如来 ←→ 金剛夜叉明王 暮らしの空間にお仏壇がないご家庭も多いですが、この「みほとけ抱クッション」で、御仏の存在・ご縁を少しでも感じることができるようになれたら嬉しいです。 商品のご注文はこちらからどうぞ。 リバーシブルみほとけ抱クッション |
過去の投稿
6月 2024
ブログテーマ
すべて
|